『短歌研究』、『短歌』の6月号掲載とは? わかりやすく解説

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『短歌研究』、『短歌』の6月号掲載

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/15 06:13 UTC 版)

中城ふみ子」の記事における「『短歌研究』、『短歌』の6月号掲載」の解説

中井5月15日ふみ子から送られ改作した30首を受け取っている。中井当初の予定通りふみ子の歌30首を「優しき遺書」と題し、「短歌研究6月号に掲載する。そして「短歌6月号には、川端康成の推薦文と選歌担当した宮柊二感想付きの「花の原型51首が掲載された。新人歌人としてはおおよそ考えられない待遇であった川端推薦文多くふみ子書いた手紙からの引用占められそのことについてふみ子落胆を隠さなかったが、川端もとよりふみ子境遇同情して角川に口をきいたわけでは無く作品純粋に評価して行為であったただでさえ歌壇ふみ子の「短歌研究五十応募特選の是非を巡って論議沸騰していた。そこに文壇名を成していた川端康成の推薦付きで「短歌研究」のライバル誌、「短歌」にも作品集掲載されのである。しかもふみ子の歌の主要テーマ愛と死といういわば文学永遠テーマそのものである。更に騒ぎ増幅したのは五十応募次席石川不二子作品は、清純ぶっきらぼうな中に女性優しさが光るというふみ子対照的な作風であり、おかげで歌壇大い盛り上がることになり、結果として全国各地短歌結社はほとんど全てふみ子について取り上げるといった事態となった一方、「短歌研究6月号に発表された「優しき遺書」は、乳房失いながらも無傷背中美しさ主張する女の情念詠んだ ざくらの記憶かなしむうつ伏せの我の背中はまだ無瑕なり など、五十応募特選恥じぬ、高い実力遺憾なく発揮されたものであった。 「短歌6月号での「花の原型」と「短歌研究6月号の「優しき遺書」の発表以降歌壇風向き変わってきた。ふみ子実力確かなのであるとの認識次第浸透し始めてきたのであるこの頃になると短歌愛好家である大衆支持歌壇批判圧倒するようになっていた。短歌結社中には若手のほとんどがふみ子短歌支持する姿を見て主催者激怒するという事態も起きていた。

※この「『短歌研究』、『短歌』の6月号掲載」の解説は、「中城ふみ子」の解説の一部です。
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