「方程式もの」のパロディ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/13 08:32 UTC 版)
「方程式もの」の記事における「「方程式もの」のパロディ」の解説
以下は、解を示していない、あるいはコメディ的なストーリー展開の都合により解が条件から逸脱しているため、厳密には「方程式もの」と呼べないが、「方程式もの」の状況設定を借りたパロディなどになっている作品群である。 小説 『ダイエットの方程式』草上仁(SFM1996年掲載、『星雲賞短編SF傑作選 てのひらの宇宙』(創元SF文庫)に収録)(星雲賞受賞作)「方程式」の状況を利用した命懸けの減量に挑む女性の話。 漫画 『くさい方程式』とり・みき(リュウ24号 1984年掲載、『とりみ菌!!』(白泉社ジェッツコミックス)に収録)100人の乗客に対してたった1人の密航者が増えただけという状況を設定し、総重量を軽くするために全員が衣服を脱ぎ捨てて大便をするという解決策を提示した。 『つかれる方程式』吾妻ひでお(月刊Peke1978年9月号掲載、『パラレル狂室』(奇想天外コミックス)・『天界の宴』(双葉社)に収録)探せば密航者がどんどん出てくるというドタバタギャグ。 『やさしい方程式』服部あゆみ(『ラビリンスゲーム』(徳間書店)に収録) 『それ行け宇宙パトロール 番外篇 宇宙パトロール前史』あさりよしとお(「The SF comics」1986年掲載、『あさりよしとお短編集』(徳間書店)に収録)『冷たい方程式』の設定を借りた不条理劇的なドタバタ作品。 『魁!!男塾』宮下あきら(集英社)大気圏外の人工衛星に囚われた男塾塾長・江田島平八が、人工衛星を破壊して脱出後、近くにいた某国の宇宙船に強引に乗り込み、「方程式」の状況が成立するものの、塾長自ら宇宙服一つで大気圏再突入することで解決する。「密航者」が単身での大気圏突入が可能な超人であることを前提とした解であり、「心頭滅却すれば火もまた涼し」の一言で周囲および読者を強引に納得させる(なお、原作の作意では軌道速度からの減速と軟着陸(パラシュートで減速可能ならば不要)のための燃料・推進剤が足りなくなることが問題なので、大気圏再突入が仮に生身で可能であっても力学的には問題はあまり解決していない)。 『嵌めたい方程式』あわじひめじ(月刊コミックLO 2011年11月号掲載)密航者の少女とほぼ同質量のポルノメイド(船員用の高機能ダッチワイフ)を船外投棄し、その代わりに… 実は宇宙船には想定外の事態のためにいろいろと余裕をもたせてあったので、1人増えても支障はなかったのに少女を騙していた、という二段オチ。
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