脳貧血
脳貧血
脳貧血とは
脳貧血とは、脳の血液量が一時的に減少する機能障害のことである。脳貧血症状としては、立ちくらみや冷や汗、顔面が蒼白になる、吐き気を覚える、耳が聞こえにくくなるなどが挙げられる。脳貧血は、基本的には命を脅かす障害ではないが、症状が深刻な場合は意識を失うケースもあり、倒れた場所によっては命に関わる状態となる可能性もある。脳貧血は、横になったり座ったりした状態から急に起立する、長時間立ち続ける、走るなどの行動から引き起こされる。稀に、急に振り返ること、首を強く圧迫される状態が続くことが原因で陥ることもある。
急性の脳貧血
急性の脳貧血は、脳の血液が重力によって下半身に集まる状態を意味する「起立性低血圧」によって引き起こされることが多い。対処法としては、長時間座った際にはゆっくりと立ち上がる、頭を低くして仰向けに横になる、着ている服を緩めて楽にする、などが挙げられる。脳貧血と貧血の違い
通常の貧血が血液中のヘモグロビンが不足することが原因となり起こる「鉄欠乏性貧血」であるのに対して、脳貧血は脳の酸素が不足することで起きる。また、慢性的な脳貧血は、過度なストレスや栄養不足などにより自律神経の不調が起き、脳に血液が回らずに引き起こされることがある。その場合の予防としては、睡眠を十分に取る、体温や血圧を上げるために朝食をしっかりと摂るなど、規則正しい生活を送ることで緩和が見込めるとされる。長期間続く場合は、診療を受け、脳貧血によるものか 鉄欠乏性貧血なのかなど、原因を見極めることが必要となる。また、血液量増加が見込める薬物「フルドロコルチゾン」を投与する療法も有効とされる。女性の場合は、月経の期間中やその前後に脳貧血症状が出る場合もある。
のう‐ひんけつ〔ナウ‐〕【脳貧血】
起立性低血圧
( 脳貧血 から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/08/07 14:45 UTC 版)
起立性低血圧(きりつせいていけつあつ、英: orthostatic hypotension)は、低血圧の一種で、安静臥床後起立した際に血圧の低下(一般的には起立後3分以内に収縮期血圧で20mmHg以上、拡張期血圧で10mmHg以上の低下[1])が見られるもの をいう。急に立ち上がった時に起こる症状として、ふらつき、めまい、頭痛、複視または視野狭窄・眼前暗黒感、四肢あるいは全身のしびれ(異常感覚)、気が遠くなるなどで、まれに血管迷走神経反射性失神を起こすこともある。すべて血圧維持が不充分なために脳血液灌流量が不足する結果起こる症状である。
- 1 起立性低血圧とは
- 2 起立性低血圧の概要
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