がいりん‐せん〔グワイリン‐〕【外輪船】
読み方:がいりんせん
⇒外車船
外輪船
外輪船
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/23 20:28 UTC 版)
「トーマス・セイヴァリ」の記事における「外輪船」の解説
セイヴァリは、無風時の海戦での経験をもとに、舷側にパドル(櫂)を放射状に取り付けた車輪を回して推進する船(後世の外輪船)を考案した。その採用を海軍本部に提案したが、採用されなかった。彼は冷遇されたことにひどく立腹したとされ、その後、小さいボートに小型の装置を取り付けて、テムズ川で実演した。そのボートの断面図を右に示す。 彼自身が述べたところでは、8名の乗員がキャプスタンを回してボートを動かし、全セールを開いたケッチ(2本マストの帆船)やその他の船を追い越した。観衆はその装置が有用であると賞賛し、新聞はそれを大きく取り上げた、とのことであった。彼はその製作に、既に当時の200ポンドを出費しており、それ以降、外輪船を諦めている。S.スマイルズは、当時の大きな軍艦を扱うには、人力に頼っている限り実用性は疑わしかったであろうと評している。
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外輪船
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/25 02:22 UTC 版)
詳細は「外輪船」を参照 外輪のアイデアはローマ時代からあった事が確認されているが、人力駆動ではオールの方が適していた。 初期の蒸気船は、船の側面か後ろに石炭を燃料としたレシプロ機関の力によって動く外輪、または外車とも呼ばれる大きな推進器を持った外輪船、外車船(パドル・ホイーラー)であった。この外輪船は正しくパドルで水面を掻くために喫水を一定に保つ必要があったが、水深が浅くても走れるため穏やかな河や沿岸を航行するには適していた。しかし、左右舷側配置の外輪では、駆動軸の設計や製造が簡単な代わり、波浪や流氷などで外輪が破損したり、波高や船体の傾きによって左右の推進力が一定に伝わらないこと、また、効率の低いボイラーが大量に消費する石炭を積む必要がある、といった問題があり、外洋航海には適していなかった。その後、給炭地の整備や蒸気機関の改良などによって航続距離が伸び、外洋を横断できるまでになった。 1829年にフランスのエリアン・ガロウェーは、パドルが常に垂直になるように改良した外輪を考案した。
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