伝説上の大陸
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/04/29 06:53 UTC 版)
科学的推論
伝説上の大陸の存在について科学的に可能性があるとすれば、海水準の上昇による大陸平野部の水没である。最終氷期が終了する際には大量の氷河が融解し、汎地球的に海水準が100m以上上昇した。(氷河性海水準変動)。これにより当時の沖積平野の大部分が海面下に水没し、現在の大陸棚となったと考えられるが、その時の記憶が、失われた伝説上の大陸として今日まで伝えられているとも考えられる。
白人優越主義・植民地支配との関係
ムー大陸の実在を唱えたジェームズ・チャーチワードなど、沈没大陸の実在を唱える偽史史家たちは多くの場合その大陸が全人類・全文明の発祥の地であり、支配者は白人で自分たちの先祖だったと主張していた。沈没大陸の偽史は白人優越主義や自民族至上主義を正当化し、かつて全世界を支配していたと証明することで植民地支配の正しさを主張するために作られたと考えられている[2]。
脚注
参考文献
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- と学会 (山本弘・志水一夫・皆神龍太郎) 『トンデモ超常現象99の真相』 ISBN 4896912519 ISBN 4796618007
- ライアン・スプレイグ・ディ・キャンプ 『プラトンのアトランティス』 小泉源太郎訳 ISBN 4894563657
- 大陸書房刊 『幻想大陸』 の改題再刊
関連項目
- ^ a b 松岡正剛 732夜『失われたムー大陸』ジェームズ・チャーチワード 松岡正剛の千夜千冊
- ^ 長谷川亮一 近代日本における「偽史」の系譜─日本人起源論を中心として─
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