オートバックスセブン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/15 03:54 UTC 版)
概要
日本初のカー用品総合専門店で、創業者の住野敏郎がアメリカを視察した際に見たカー用品総合専門店を、日本でも実現できないか、という発想から生まれた。
名称の由来は、取り扱う品目の一部の頭文字・社員達の意志から。「AUTO」は、アピール(Appeal)・ユニーク(Unique)・タイヤ(Tire)・オイル(Oil)から成り、「BACS」は、バッテリー(Battery)・アクセサリー(Accessory)・カーエレクトロニクス(Car electronics)に、サービス(Service)を付加したもの。AUTOに関しては、自動車を意味するオート(AUTO)でもある。そして、社名の「セブン」は、「取扱商品であるタイヤ・オイル・バッテリー・アクセサリー・カーオーディオ・サービスの6つに続き、常にお客様のために第7の商品を探し続ける」という理念がこめられている。またロゴマークはタイヤ・オイル・バッテリー・アクセサリー・カーオーディオ・サービスの6つの商品を表す6つの曲線とともに自動車社会のアメリカを意識した高速道路を表現し、アメリカの開拓精神を表すカリフォルニアオレンジをコーポレートカラーとしている[4]。
業務拡大の度に、本社を大阪府内で度々移転したが、本格的に東京進出を目指し、2001年には本社を東京に移転した。
沿革
- 1947年2月 - 大阪府大阪市福島区において、創業者の住野敏郎が自動車部品の卸売を目的として、個人経営の「末廣商会」を創業。
- 1948年8月 - 末廣商会が株式会社に改組し、カー用品卸売業「株式会社富士商会」設立。
- 1958年1月 - 卸部門を独立し、(旧)「大豊産業株式会社」設立。
- 1974年11月 - オートバックス第1号店(セブン東大阪店)を、大阪府大東市に開店。
- 1975年4月 - フランチャイズ展開を開始(フランチャイズ1号店:函館中道店)。
- 1976年 - 日本フランチャイズチェーン協会加入。
- 1978年2月 - 株式会社富士商会が「株式会社オートバックスセブン」に商号変更。
- 1979年3月 - 株式会社オートバックスセブンが、(旧)大豊産業株式会社と株式会社オートバックス・東大阪を合併し、(新)「大豊産業株式会社」に商号変更。
- 1980年3月 - 大豊産業株式会社が「株式会社オートバックスセブン」に商号を戻す。
- 1984年6月 - 本店を大阪府吹田市に移転。
- 1986年3月 - オートバックス子会社5社を吸収合併。
- 1989年3月 - 大阪証券取引所2部に株式上場。
- 1993年
- 1995年3月 - ロンドン証券取引所に株式上場。
- 1997年3月 - スーパーオートバックス第1号店(千葉長沼店)を千葉県千葉市稲毛区に開店。
- 1998年10月 - 株式会社オートハローズ[注釈 1] と資本・業務提携。
- 1999年8月 - ルノーと提携し、合弁会社オートバックスセブンヨーロッパS.A.S.を設立。
- 2001年6月 - 本店を東京都港区に移転。
- 2002年
- 2004年10月 - 本店を東京都江東区に移転。
- 2007年3月 - ロンドン証券取引所の上場廃止。
- 2008年
- 2011年10月1日 - Tポイントの取り扱い開始[注釈 2][6]。
- 2017年
- 2019年
- 2020年
- 2021年
- 4月1日 - 株式会社ジョイフル本田の子会社である「株式会社ジョイフル車検・タイヤセンター」の全株式を取得し子会社化し、同時にジョイフル車検・タイヤセンターの商号を「株式会社BACS Boots」へ変更[9][10]。
- 2022年
- 2023年
業態
- オートバックス
- 最も一般的な店舗。テーマカラーはオレンジ。
- スーパーオートバックス
- 1997年から展開している大型自動車用品店。商圏を20km前後に設定したフラッグシップ店(TypeⅠ)と、10km前後とした大型店舗(TypeⅡ)がある。店舗デザインは従来のオートバックスと同じロゴながらテーマカラーが星条旗をイメージした赤・白・青になっているものと、従来とは異なるロゴ(文字のみのロゴ)を使用した店舗があり、後者の方が店舗数が多い。自動車用品ばかりではなく、化粧品や音楽CD、書籍なども販売しており、高度なカスタマイズやチューンアップも手がけている。
- 建物内に別の専門店が入居し、さながらオートバックスが核店舗のショッピングセンターのような業態で営業を行っている店舗も存在する。ナゴヤベイ、かしわ沼南には書店のヴィレッジヴァンガードが入居しており、ゴルフ用品店(かしわ沼南)など自動車に無関係なテナントが入居している店舗もある。かつてかしわ沼南ではミニシネコン『シネスクープ』も併設されていた(2008年2月29日をもって閉館)。
- 一部の大型店舗には店舗名とは別に「WOOW(ワウ) 〇〇」という独自の名称が付与されている[注釈 3]。
- A PIT AUTOBACS(アピット オートバックス)
- オートバックス走り屋天国セコハン市場
- オートバックスエクスプレス
- オートハローズ
- JACK&MARIE(ジャック アンド マリー)
- GORDON MILLER(ゴードン ミラー)
- JACK&MARIEと同時に発足したライフスタイル提案型ブランド。JACK&MARIEがパース (西オーストラリア州)でのアウトドアライフの世界観を定義しているのに対し、GORDON MILLERでは「ガレージライフ」の世界観を定義している。カー用品・メンズ&ウィメンズアパレル・アウトドア用品のほかに、キャンピングカーやガレージハウスも取り扱う。
- オートバックスカーズ
- 1996年から中古車事業に参入し、2002年から現名称で車買取および新車・中古車販売を行っている。
- 新車販売
- オートバックスカーズ発足以前、マツダ・ユーノスのディーラー権を取得し、大阪府吹田市にて新車販売店「ユーノスロータリー」を運営していた。ユーノス終了後は閉店し、そのまま「オートバックス吹田泉町店」に変更し営業していたが、2011年に移転・閉店した。
- 2015年、東京都豊島区のBMW・MINIの正規ディーラー「アウトプラッツ」を買収。オートバックスの名を前面に出さず「Ikebukuro BMW」と「MINI池袋」を運営する。その後も2016年、栃木県のBMW正規ディーラー「モトーレン栃木」を譲受。2017年11月、練馬区のBMW正規ディーラー「Nerima BMW」の運営を引き継ぐ[注釈 5]。2018年8月、BMW東京が運営していた「Ogikibo BMW」の運営を引き継ぐ。
- 2021年、栃木県のアウディ正規ディーラー「TAインポート」[注釈 6] を買収。宇都宮市・柏の葉の店舗を引き継ぐ。同年4月1日付けで社名を「株式会社バックス・アドバンス」に変更した。
- 2022年、 BYDオートジャパン(比亜迪汽車)と正規ディーラー契約を結び、宇都宮市・高野台 (練馬区)・A PIT AUTOBACS SHINONOMEにて実店舗を構える。
- 2023年9月、アウトプラッツとモトーレン栃木を他社に譲渡し、BMWビジネスから撤退する。
-
東大阪店(大東市、1号店)
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三木店(三木市)
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東雲店(広島市)
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東京ベイ東雲店(江東区、業態転換前)
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名古屋ベイ店
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仙台名取店
注釈
- ^ 1986年まではフランチャイジーとしてオートバックスの店名・マークを使用していたが、運営方針の対立が元で裁判所から店名・マーク使用の差し止めを受け、同年に店名を『ハローズ』に変更した。
- ^ Tポイントかオートバックスメンバーズカードの選択である。
- ^ 「〇〇」の部分は各店舗により異なっており、例として「WOOW FACTORY」(千葉長沼)、「WOOW CITY」(かしわ沼南、現在は看板が撤去されており不使用)、「WOOW CIRCUIT」(ナゴヤベイ)、「WOOW PORTCITY」(サンシャインKOBE)、「WOOW Wonder City」(京都、現在は「A PIT」への業態転換に伴い消滅)などがある。
- ^ 考え得る原因として、スポーツカー離れなど需要の変化や企業イメージの問題(「暴走行為を助長する」などの苦情)に対する対応がある。
- ^ 前運営会社「株式会社東立」が2017年9月にディーラー権を解除されたことに伴う引き継ぎ。
- ^ 小山市の中古車ディーラー「東京オート」が運営していた。
出典
- ^ 会社概要 - オートバックスセブン
- ^ a b c d e f g h i 有価証券報告書(第71期)
- ^ 株式会社オートバックスセブン 定款 第1章第1条
- ^ オートバックスセブン - 日本のロゴ(成美堂出版2007年)57頁
- ^ メンバー会社一覧 - みどり会
- ^ http://www.autobacs.com/static_html/srv/tpoint.html Tポイントのご利用に関するお知らせ
- ^ “ディーラー事業統括会社設立に関するお知らせ”. 株式会社オートバックスセブン. 2019年4月7日閲覧。
- ^ “組織変更のお知らせ”. 株式会社オートバックスセブン. 2019年4月7日閲覧。
- ^ 株式会社ジョイフル車検・タイヤセンターの株式取得(完全子会社化)に関するお知らせ オートバックスセブン 2021年3月5日
- ^ “完全子会社である非連結子会社の株式の全部譲渡に関するお知らせ” (PDF). 株式会社ジョイフル本田 (2021年3月5日). 2021年3月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年11月29日閲覧。
- ^ http://response.jp/article/2022/12/05/364876.html
- ^ 『A PIT AUTOBACS SHINONOME誕生』(プレスリリース)株式会社オートバックスセブン、2018年10月23日 。2023年8月2日閲覧。
- ^ “新業態「A PITオートバックス」2号店が京都にオープン カー用品・カフェ・本・アウトドア・アパレルなどを融合”. Car Watch (株式会社インプレス). (2022年9月15日) 2023年8月2日閲覧。
- ^ オートバックス、「派遣」に直接指示 労働局が是正指導 朝日新聞 2008年8月20日
固有名詞の分類
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