きょうしん‐かいろ〔‐クワイロ〕【共振回路】
共振回路
別名:同調回路
【英】resonant circuit
共振回路とは、外部から加わったエネルギーに反応して振動や共鳴などの現象を生じる電気回路のことである。
基本的な共振回路として、コイルとコンデンサで構成されたものがある。素子の接続方法によって直列共振回路と並列共振回路に分類され、共振周波数において、直列共振回路ではインピーダンスが0に見え、同じく並列共振回路ではインピーダンスが無限大に見えるという特徴をもっている。
共振回路の共振現象によって、共振周波数の周波数帯域を強調し、同時に共振周波数以外の周波数帯域を減衰させることによって、共振周波数近傍の信号だけを取り出すことができる。ラジオの選局などでは、この特性が利用されている。
共振回路
共振回路
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/29 07:17 UTC 版)
電気では、コイル、コンデンサの性質を利用した共振回路(きょうしんかいろ、英: resonance circuit)が有名である。 直列共振回路 コンデンサとコイルを直列に接続した共振回路。特定の周波数(共振周波数)で互いの電位が打ち消し合い、外からは「インピーダンス(交流に関する抵抗)が0Ωに見える」。 並列共振回路 コンデンサとコイルを並列に接続した共振回路。互いの電流が打ち消しあい、共振周波数において外からは「インピーダンスが無限大に見える」(反共振とも)。このとき、コンデンサの内部に電界として蓄えられたエネルギーと、コイルの内部に磁界として蓄えられたエネルギーが系の内部で互いに移動するため、外部から見た場合にエネルギーの消費は無い。 これらの回路は受信機の選局回路(同調回路)、フィルタ回路(濾波器)などに頻用される。 また、アンテナにおいては、電磁波の波長と空中線素子(エレメント)の長さの関係がある一定の条件を満たした場合に、エネルギーの変換効率が最大となる。この現象も共振と呼ばれる。 共振周波数を測定する機器としてディップメータがある。
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「共振回路」の例文・使い方・用例・文例
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