書名の由来
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書名の「東観」とは、後漢時代に修史の史料庫が置かれた場所のこと。章帝から和帝の間に、蘭台から南宮東観に史料編纂の中心が移った。元来はただ単に「漢記」と呼ばれていたが、南北朝時代から「東観漢記」・「東観記」・「東観」などと記されているのが確認できる。
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書名の由来
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/04/11 00:26 UTC 版)
小間物売に事の委細を問われた楽斎房が 斯様の事は問はぬも辛し、問ふもうるさきむさしあぶみ、かけても人に語らじとは思へども、一つは散華のためと思へば、粗々語りて聞かせ申すべし と話を切り出すことからとられている。これは火元である本郷の一角に、一説に古く武蔵鐙職人が住んでいたことに由来するという鐙坂があることに着想し、当時汎く読まれていた古典『伊勢物語』第十三段「武蔵鐙」を踏まえたものである。 昔、武蔵なる男、京なる女のもとに「聞こゆれば恥づかし、聞こえねば苦し」と書きて、上書に「むさしあぶみ」と書きて、遣せて後、音もせずなりにければ、京より女 むさしあぶみさすがにかけて頼むには問はぬも辛し問ふもうるさしとあるを見てなむ、堪へ難き心地しける。 問へば言ふ問はねば恨むむさしあぶみかゝる折にや人は死ぬらむ 解釈には諸説あるものの、「むさしあぶみ」には、鐙が両足を載せるものであることから、二股をかけている意や、「武蔵逢ふ身」として武蔵で妻帯した身であることが掛かっているとされる。男が武蔵国で新しい女と結婚し、もとの女に心苦しくもこれを告げる場面である。この男の心持を、自らの辛い経験を話すか話すまいかと葛藤する楽斎房の心境に重ね合わせている。 更に、武蔵鐙に由来する同名の花があることから、「江戸の華」の意も掛けているとされる。
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書名の由来
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/04 00:34 UTC 版)
当初は「都市ゲリラ兵士読本VOL1」という書名にしようとしたが、「球根栽培法」のような意表をついた別の名称の方が良いのではないかという意見が出たために、当初の「兵士読本VOL1」を副題として、別の主題をつける事となった。主題については、本の内容に時限装置についての記述があったために「時計」にちなんだ名称にすることになった。 最終的に決まったのが「腹腹時計」である。「腹腹」の由来は、爆弾でハラハラドキドキする意味と朝鮮語の文法の「하라체(ハラ体)」の両方の意味を含んでいる。
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書名の由来
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正確な所は不明とされている。『左氏伝』に注釈を施した杜預によると、「春秋」とは春夏秋冬の中の、春と秋とを取って、「年」を現したものとされている。「春秋」の名称は、(1)『墨子』明鬼篇に「周の『春秋』・燕の『春秋』・宋の『春秋』・斉の『春秋』」または「百国春秋」とあるように、春秋・戦国時代の諸国でこの書名を用いていたとも、(2)『孟子』離婁篇では「晋の『乗』・楚の『檮杌』・魯の『春秋』」とあり、魯の国特有の歴史書であるとの見方もあり、定説はない。 なお伝統的儒学思想の考えでは、西周の時代は諸国が歴史書を勝手に編纂することは禁じられていたとする見解もある。この場合は、魯の国に『春秋』なる書物があること自体が罪悪であるとみなされ、『春秋』であれ他の名称であれいずれも否定的に理解される。これらはいずれも史料の少ない時期のことであるから、確論とはなっていない。
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書名の由来
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/15 08:24 UTC 版)
序文の最後に「余撰此文意者、為将不忘先哲遺風、故以懐風名之云爾」(私がこの漢詩集を撰んだ意図は、先哲の遺風を忘れないためであるので、懐風とこの書を命名した)とあり、先行する大詩人たちの遺「風」を「懐」かしむ詞「藻」集であることがわかる。 『懐風藻』完成の前年に死亡した詩人、石上乙麻呂の『銜悲藻』(散逸)を意識したものであるという説もある。
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書名の由来
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/08 00:00 UTC 版)
「枕草子」という書名全体についていえば、この作品がこの書名で呼ばれるようになった当時において「枕草子」は一般名詞であった。『枕草子』の執筆動機等については巻末の跋文によって推量するほかなく、それによれば執筆の動機および命名の由来は、内大臣伊周が妹中宮定子と一条天皇に当時まだ高価だった料紙を献上したとき、「帝の方は『史記』を書写されたが、こちらは何を書こうか」という定子の下問を受けた清少納言が、「枕にこそは侍らめ」(三巻本系による、なお能因本欠本は「枕にこそはし侍らめ」、能因本完本は「これ給いて枕にし侍らばや」、堺本と前田本には該当記事なし)と即答し、「ではおまえに与えよう」とそのまま紙を下賜されたと記されている。「枕草子」の名もそこから来るというのが通説であるが、肝心の枕とは何を意味するのかについては、古来より研究者の間で論争が続き、いまだに解決を見ない。 田中重太郎は日本古典全書『枕冊子』の解説で、枕の意味について8種類の説を紹介したが、そのうちの代表的な説を以下に述べる。 備忘録説:備忘録として枕元にも置くべき草子という意味(顕昭所引教長卿註で説かれたのをはじめ、近世の契沖・村田春海らに継承され明治まで広く支持された説) 題詞説:歌枕・名辞を羅列した章段が多いため(「枕」を「枕詞」「歌枕」などの「枕」と同じく見て、内容によって書名を推量した説で、『磐斎抄』『春曙抄』などに見える) 秘蔵本説:枕のごとく人に見すまじき秘蔵の草子(関根正直説) 寝具説:「しき(史記→敷布団)たへの枕」という詞を踏まえた洒落 ほかにも漢詩文に出典を求めた池田亀鑑や、「言の葉の枕」を書く草子であるとした折口信夫など異説が多い。また、『栄花物語』に美しいかさね色を形容するのに普通名詞としての「枕草子」が用いられたことも指摘されている(石田穣二、角川文庫『枕草子』解説)。 近年(2014年)歴史学の五味文彦は、当時、唐風・唐様に対し和風・和様のものが意識されて多くの作品が生まれていることから、これは「史記=しき」を「四季」と連想し、定子に対して清少納言が「四季を枕に書きましょうか」というつもりで答えたのであり、「唐の『史記』が書写されたことを踏まえ、その『しき』にあやかって四季を枕にした和の作品を書くことを宮に提案したもの」とする新説を唱えている。すなわち『枕草子』が「春はあけぼの」から始まるのは、まず最初の話題として春夏秋冬の四季を取り上げたということである。 なお、萩谷朴は本文の解釈から、上記の定子より紙を賜ったという話は清少納言の作った虚構であるとしている。
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書名の由来
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/22 09:01 UTC 版)
『大和物語』は『伊勢物語』の影響のもとに成立した作品とされており、「大和」の名は「伊勢」に対する命名であるといわれている。しかし大和という名の女房が記した物語だから「大和物語」だとする説もあり、「大和」という題号がいかなる意味で付けられたのか定かではない。書名の由来については以下の諸説がある。 説 (1):大和しまね(日本国)- 『伊勢物語知顕抄』、北村季吟『大和物語別勘』、井上文雄『冠注大和物語』、井上覚蔵・栗島山之助『大和物語詳解』、藤岡作太郎『国文学全史:平安朝篇』、池田亀鑑「国語と国文学」(第十巻第十号) 説 (2):大和ことば(和語)- 藤原清輔『袋草紙』 説 (3):大和歌(和歌)による古事 - 北村季吟『大和物語抄』 説 (4):大和心 - 南波浩校注「大和物語」(朝日日本古典全書) 説 (5):伊勢物語との対称 - 北村季吟『大和物語抄』、武田祐吉・水野駒雄『大和物語詳解』、西下経一『日本文学史:第四巻』、阿部俊子『校注大和物語』 説 (6):敦慶親王侍女の名 - 林恕『本朝通鑑』続編、木崎雅興『大和物語虚静抄』、五十嵐力『平安朝文学史』 説 (7):大和国 - 荷田春満『群書一覧:巻三』、賀茂真淵『伊勢物語古意』 説 (8):都 - 賀茂真淵『大和物語直解』 説 (9):大和の国ぶり - 折口信夫『日本文学史ノートⅡ』
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