さしでん【左氏伝】
読み方:さしでん
「春秋左氏伝」の略。
春秋左氏伝
(左氏伝 から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/21 02:53 UTC 版)
『春秋左氏伝』(しゅんじゅうさしでん、旧字体:春秋左氏傳、拼音: )は、孔子の編纂と伝えられている歴史書『春秋』(単独の文献としては現存しない[1])の代表的な注釈書の1つで、紀元前700年頃から約250年間の魯国の歴史が書かれている。通称『左伝』。『春秋左氏』『左氏伝』ということもある。現存する他の注釈書『春秋公羊伝(公羊伝)』『春秋穀梁伝(穀梁伝)』とあわせて春秋三伝(略して三伝)と呼ばれている。前漢末の劉歆によって、後漢では三伝の中で『左伝』が一番高く評価された。これは撰者の左丘明が孔子の弟子であるためとされた。
|
|
- ^ 野間文史『春秋経文について』p.22 。
- ^ 史記 卷十四 十二諸侯年表 第二 に「魯の君子左丘明、弟子人人端を異にし、各々其の意に安んじ其の眞を失はんことを懼る。故に孔子の史記に因り、具に其の語を論じ、左氏春秋を成す。」(魯君子左丘明懼弟子人人異端,各安其意,失其真,故因孔子史記具論其語,成左氏春秋。) 中国語版ウィキソースに本記事に関連した原文があります:史記/卷014
- ^ 劉歆伝:漢書卷三十六 楚元王傳 第六 向少子 歆 中国語版ウィキソースに本記事に関連した原文があります:漢書/卷036
- ^ Karlgren, Bernhard (1926). “On the Authenticity and Nature of the Tso-Chuan”. Göteborgs högskolas arsskrift (32). 。小野忍訳 『左伝真偽考』1939年 文求堂書店。
- ^ 津田左右吉『左伝の思想史的研究』東洋文庫、1935年。
- ^ 野間文史『春秋経文について』p.23 。
- ^ 福澤諭吉述『福翁自傳』矢野由次郎 口述筆記、時事新報社、1934年11月(原著1899年6月)、13頁。
- ^ 訓読文(ウィキソース入力途中)
- ^ おぐらよしひこ、1927年生、学習院大学名誉教授。著書に『小倉芳彦著作選』全3巻 論創社 ほか
- ^ いわもとけんじ、1947年生、跡見學園女子大學名誉教授。
- ^ のまふみちか、1948年生。広島大学名誉教授(2012年 - )。二松學舎大学文学部教授(2019年 - )。
- 1 春秋左氏伝とは
- 2 春秋左氏伝の概要
- 3 日本語訳書等
- 4 注・出典
- 左氏伝のページへのリンク