けいてんしゃくもん【経典釈文】
経典釈文
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『経典釈文』(けいてんしゃくもん)は、6世紀末に陳の陸徳明によって書かれた、経書に対する音義書である。南北朝時代までの伝統的な訓詁の集大成になっている。単に『釈文』とも呼ばれる。
- ^ 坂井 1995, p. 219.
- ^ 坂井 1995, p. 216.
- ^ 冊府元亀 巻97に「十六年四月甲辰太宗閲陸徳明經典音義美其宏益學者嘆曰徳明雖亡此書足可傅習因賜其家布帛百疋」とある。四庫全書(archive.org)の当該頁
- ^ 黄 1999.
- ^ 坂井 1995, p. 221.
- ^ 南朝で盛んであった玄学は老荘思想に起源を持ちながら儒教の経典の解釈にも展開していた。
- ^ 『経典釈文』序録・条例「孫炎始為反語、魏朝以降漸繁(抱経堂本では魏朝以降蔓衍寔繁)。」
- ^ 玄宗が尚書の隷古定字を廃したことを言う。
- ^ 小林 1959, pp. 24–25.
- ^ 高橋 1995, pp. 216, 207(注12).
- ^ 黄 1999, p. 165。『孝経音義』の引用書名に「広韻」が見えることを指摘している。
- ^ 羅 1950, p. 209。音注の状況に違い(音注の有無、反切・直音の形式差を含む)があるものを649条、うち字音が異なることが明らかなものは4条と数える。
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