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かんし 0 【漢詩】

(1)中国漢代の詩。

(2)中国伝統詩。一句が四言・五言または七言から成るものが一般的で、平仄(ひようそく)脚韻などのきまりがあり、古詩楽府(がふ)絶句律詩などの種類がある。からうた
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漢詩

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2008/12/08 12:00 UTC 版)

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漢詩(かんし)とは、中国の伝統的な韻文における文体の一つ。狭義には後漢時代に確立した中国の国家芸術としての詩のこと。

目次

漢詩の歴史

歴史や宗教哲学のものを除けば韻文が中心だった中国文学の歴史の中で、五経のひとつとして中国最古の詩編『詩経』が生まれた。『詩経』は四言詩を基本とする。

それから200年ほど後、の国で『楚辞』が生まれ、の時代にその系統を汲むが栄えたが、これは詩とは別系統の文体とされる。しかし、その形式は後に詩の形式に大きな影響を与えた。

前漢の時、民間の歌謡を収集する楽府という役所が設けられ、そこで集められた歌謡、あるいはそれ以後の歌謡は「楽府」(がふ)と呼ばれた。楽府は詩に楽曲が伴ったものであったが、やがてその楽曲は失われ、楽辞と題のみが伝えられた。楽府では句の長短が不揃いのものがあり、これは雑言詩と呼ばれる。また前漢の民間歌謡から一句が五音にそろえられた五言詩が生まれ、後漢になると文人が五言詩を作り始めた。五言詩はその後数百年にわたり漢詩の中心になった。三国時代の武帝曹操、文帝曹丕曹植192年 - 232年)親子の三曹(特に曹操)が国家芸術としての漢詩を確立した。同時代の阮籍210年 - 263年)らも有名である。

などの文化が発展した南北朝時代には、陶淵明365年 - 427年)が活躍した。

の時代に入ると詩は宮廷を離れ、李白701年 - 762年)、杜甫712年 - 770年)、王維らによる詩の黄金期が築かれた。従来の古詩に絶句律詩といった近体詩が加わった。8世紀後半には白居易(白楽天)の活躍が見られた。唐代の詩のことを唐詩と呼ぶ。

日本の漢詩

漢詩は中国文学の中で生まれたが、中華文明の伝来に伴い日本でも作られるようになった。

751年には日本におけるごく初期の漢詩集として『懐風藻』が編纂された。9世紀には、814年凌雲集818年文華秀麗集827年経国集』と三つの勅撰集が編まれた。その後905年に『古今和歌集』が編纂されるまで、和歌日本文学の中で漢詩と対等な位置を得られなかった。平安時代の物語などでは、「詩」と単に書けば漢詩を意味し、「からうた」という訓がつけられた。その後も漢詩文の影響は強く、『和漢朗詠集』にも数多く作品が収められている白居易は特に好まれた。平安期の代表詩人には、空海島田忠臣菅原道真らがいる。

その後、鎌倉・室町期には、禅林に「五山文学」が花開いた。代表詩人には義堂周信絶海中津があり、一休宗純には『狂雲集』がある。

日本漢詩の頂点は、江戸期から明治初期にかけての時期であり、朱子学を背景に「文人」と呼ばれる詩人たちを多く輩出した。江戸前期の石川丈山元政(日政)らの後、江戸中期には荻生徂徠の門人たちが派手な唐詩風で活躍し、江戸後期には菅茶山らの落ち着いた宋詩風が愛された。また、頼山陽の詩は今日も広く詩吟として愛吟されている。幕末には島津久光伊達宗賢などが名人として知られている。20世紀以降は急速に衰退したが、夏目漱石森鴎外中島敦ら漢学教育を受けた文化人は漢詩をたしなんだ。

現在でも漢詩創作の愛好家は存在している。また、みずからはつくらないのものの、詩吟や書道の世界では、漢詩はよむもの・みるものとして基礎的な教養の一部となっている。また、学校教育でも、漢詩にふれることが多い。

ただし、日本で創作された漢詩は(当然の話ではあるが)中国語での発音を考慮していないため、それが原因で本場中国の基準からすると下手糞扱い(中国語発音で漢詩を吟じると響きがよくない)されるものが多いと言われる。これは日本の漢文学習で音読が軽視され、訓読が過度に重視された弊害とも言われる。中国語音ではなくとも、日本語音、とりわけ歴史的仮名遣いであらわされた古典音で吟じた場合、本来の漢詩のリズムを味わうことができるとも言われる。

漢詩の形式

漢詩は古体詩近体詩に大分される。古体詩は唐以前に作られた漢詩の全てと唐以後に作られた古い形式の漢詩を言う。古体詩には明確な定型がなく句法や平仄韻律は自由である。他方近体詩は唐以後に定められた新しいスタイルに則って詠まれた漢詩で、句法や平仄韻律に厳格なルールが存在する。句数・1句の字数から五言絶句・六言絶句・七言絶句・五言律詩・七言律詩・五言排律・七言排律に分類される。

朝鮮、越南(ヴェトナム)、琉球の漢詩

朝鮮、ヴェトナム(越南)、琉球でも日本同様中華文明の伝来と共に漢詩が作られた。 しかし近代に至り、朝鮮、ヴェトナムで漢字が廃止されたため漢詩文学の伝統は大きな危機にさらされ、一般民衆で漢字が浸透していないため自分達の歴史を感じる文化が失われた。

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