小島家
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「渡る世間は鬼ばかりの登場人物」の記事における「小島家」の解説
勇(いさむ) 演 - 角野卓造 五月の夫。幸吉・キミ夫婦の長男で久子・邦子の兄。亭主関白風だが、実は優しい性格。1953年生まれで誕生日は実際は12月27日であるが、縁起がいいことを理由に1月1日となっている。 五月の考えを理解する良き夫であるが、母に頭が上がらないため五月をかばえず、無言になったり逃げ出したりする。妹たちのわがままには最初は反対するも、結局は振り回されるため妹たちにもほとんど頭が上がらない。家業を継ぐために中卒で進学できなかったことに多少不満を感じている。酒飲みではないが、本間英作が訪ねてくると一緒に泥酔し、日頃の鬱憤晴らしに母親や妹の悪口を「くたばれクソババァ」とまで言い放つ。料理の腕は抜群であり、「幸楽」の餃子・焼売は一度食べた者は絶賛し、店は常連客で賑わい繁盛している。故あって小島家に同居することになった加津にも実の子供たちと同じように接する。娘の愛に対しては結婚するまで過剰なほど厳しい父だった。第6シリーズではキミがアメリカに行って留守の間バー「くるみ」に入りびたり美人局にあったこともある。 第9シリーズでは金田と誠や商店街の友人、源太らと渡鬼おやじバンドを結成、ギターとボーカルを担当。大井精機の25周年記念パーティでデビューし、その後も商店街の秋祭りやケアホームでライブを行う。また、最終シリーズ第22話では加津からCMソングの新曲を依頼され、第25話でそれが採用される。そして、第42話でついにCDデビューを果たすこととなる。 2012年では足を怪我した母、キミのリハビリを妹たちが仕事で手が付けられないことを痛感し、キミのリハビリのために通院を手伝うことを決意する。これが初めての親子水入らずの時を楽しむ時間となる。 ×キミ 演 - 赤木春恵× 幸吉の妻で勇らの母。1930年2月18日生まれ(第5シリーズでは2月11日生まれ)。 青森から出てきて幸吉と裸一貫でラーメンの屋台から商売を始め、ついには都内一等地で「幸楽」を開くまでになる。昔気質の人間で、頑固かつ独善的な性格。息子夫婦(特に嫁の五月)や、その子供である内孫の愛や眞には厳しいが、娘とその孫と聖子には甘い。また、娘の姑や婚家、五月の姉妹たちや実家である岡倉家を批判するが、自分自身の五月への態度には問題を感じていない。シリーズ当初は稀に筋の通った主張をしていたが、聖子が登場して以降は単なる憎まれ役のような立場となり理不尽な部分が増している。岡倉でも五月へのいびりはよく知られており姉妹たちはなるべく近づかないようにしていた。教育などは無用で、手に職をつけ真面目に働くのが一番という考えの持ち主である。 加奈と登を眞と愛と一緒に北海道にキャンプに行かせた際の費用を勇が出した事にして実は五月が出した事も分かっている。 表向きは厳しい事を言うが、実際は甘く、五月の誕生日には3万円渡し、「内緒にして」と言ったり、喜寿の祝いをおかくらで開催される時も行かないと突っぱねたが、縄付けでも連れてけとこぼしている。 第7シリーズ第47話で(誕生日翌日の2005年2月19日に)脳血栓で倒れて右半身に軽度の麻痺が残る不自由な身体となり、最終回で久子と邦子によってアメリカ・ニューヨークへ移住し、加奈のもとで療養することになる。キミのアメリカへの渡航費用と生活費は野々下が支払うが、のちに加奈から断られる。 それから6年半あまり経つころ、最終シリーズ第37話で久子の発言から「(アメリカで暮らすのに嫌気が差すようになり)日本で暮らしたい」と言い、第46話で「幸楽」に戻りたいことを明かす。 そして、最終シリーズ最終回で加奈に付き添われて帰国し、「幸楽」へ戻ってくる。以前と比べ、懸命なリハビリによって歩けるようになるまでに回復し、右半身にあった軽度の麻痺もなくなっている。しかし、リフォームしたキミの部屋を見て加奈が「狭すぎる」などと言ったため、久子の提案で久子のマンションへ行くことになる。しかし、本当は「幸楽」で過ごしたいと思い、加奈を安心させるため、加奈や久子たちの前で久子たちと暮らすと嘘をつき、翌日久子が加奈を成田国際空港へ送り、邦子が仕事へ行っている隙を見て、一人で再度「幸楽」へ戻る。そして、「幸楽」は自分の生きる場所であることや、五月と暮らすべく一緒にもう一度働きたいと、日本に帰国したかった理由を明かし、五月も本当はキミの帰りを待っていたため、これを受け入れる。最後には久子が来て本当に「幸楽」でいいのか問い詰めると、最終的には勇や五月がキミの本当の思いを通し、久子も折れ、再び「幸楽」および小島家で暮らすことになる。そして内孫の眞の結婚披露宴にも出席でき、孫夫婦の門出を祝って見届けた。 2012年では、「幸楽」の店で転倒し足に怪我を負い、しばらく車椅子で生活することとなり、「幸楽」および小島家を出て久子のマンションで暮らすことを決意する。足のリハビリのための通院には勇が付き添い、初めての親子水入らずの時を楽しむ。2013年では食卓で談笑していた。 2016年は、仕事が忙しくて面倒を見られなくなった久子によって、老人ホームに入居させられる事を久子が五月に話していて五月からは「お止めすればよかったです…」と涙を流されていた(だが2015年SPでは既にこの事を五月の口から葉子に話している場面があり矛盾がある)。 2017年は、一度久子のマンションに戻っていたが難聴や足腰が立たなくなった為再び老人ホームに戻った事を久子から話されている(その時五月から普段中々面倒をみれないのでおかくらの株の配当で貰った100万円をキミへのお小遣いとして久子に渡している)。 2019年の時点で死去しており四十九日法要が営まれた。 遺産は五月にという遺言状を残しており、当初は久子と邦子からクレームが付いたが、久子には借金の肩代わりやアメリカでの喫茶店開業資金2000万を出している、邦子へはマンション購入や工場設立時に資金を出している生前贈与で、老人ホームの費用も勇が払っていた事から、幸吉の時と違い、悶着はなかった。元々は喜寿の祝い後に倒れた時に五月へと遺言を残しており、野々下にも邦子は受取拒否の署名をさせられた。 ×幸吉(こうきち) 演 - 佐藤英夫× 第1シリーズ第1話 - 第7話に登場。キミの夫で勇らの父。 青森から上京し、キミと共に裸一貫でラーメンの屋台から商売を始め、そして都内一等地で「幸楽」を築き上げた。舅として時には五月に厳しく接し、口数が少なく物言いもぶっきらぼうである。しかし、自分勝手な主張からではなく、五月や孫たちを思っての発言である。五月が大吉や節子に会いに行く際には、大吉たちへの気遣いも忘れない他、五月に「のんびりしてこい」と気持ち良く送り出している。 孫を可愛がっており、愛が生まれた年には1ヶ月分の店の売上を注ぎ込んで雛人形を買った事でキミに叱られた事が加津の為に飾った時に勇が語っている。 ところが1990年11月22日(第1シリーズ第7話)、店内で突然倒れて植物状態になる。脳出血と診断。その後奇跡的回復を遂げるが、その際に死期を悟り、勇に弁護士を呼ばせ、「幸楽は勇と五月に」という遺言を述べ、二度目の脳出血で息を引き取る。なお、勇がすぐに弁護士を呼ばなかったために彼の急死により、小島家に遺産相続問題が浮上することになる。 「幸楽」の店名は「幸吉」の「幸」からとったものである。 眞(しん) 演 - えなりかずき 初期は脇を務める事がほとんどであったが話が進むにつれ岡倉姉妹同様メインのエピソードが増え、最終シリーズでは物語のキーパーソンで中心的人物になり五月同様全話登場している。 五月・勇夫婦の長男。愛の弟。のちに貴子の夫となり、香の父親になった。1985年生まれ。 同居する祖母や叔母たちに辛く当たられる両親や姉を幼い頃から常に助け、家業のラーメン屋が忙しいときは積極的に手伝うなど、思いやりのある性格。小さいころから家業のラーメン屋を継ぐものと考え、進学時には迷うことが多い。従兄弟である隆に付き合って一緒に勉強していたため私立中学にも合格するが、入学はしない。中学生のころからはインターネットにはまり、高校へ行かずネットで勉強すると言って両親を困らせる。その後は努力の結果、一浪を経て東京大学に合格する。 第8シリーズでは吉野杏子の結婚と片思い、第9シリーズでは大井貴子との結婚問題、その貴子の父が経営する会社「大井精機」への就職問題で、母と対立するが、貴子との結婚も「大井精機」への就職も認められる。しかし「大井精機」は買収され、就職も駄目になる。その後、杏子に税理士事務所を紹介されてそこに就職。さらに、会社を明け渡した貴子の父は新しい仕事を見つけ中国に行き、貴子も父に同行すること決意したため、別れることとなり、結婚の話も破棄となる。最終シリーズでは公認会計士の試験を受験し、合格する(第7話)。さらに長谷部まひるに振り回されたことで、まひるの祖母からは恋人同士と思われ、力矢と五月もまひるとの交際を認める。 貴子のことは彼女が中国へ行ってからも愛し続けるが、貴子が父の病気で帰国し、眞を愛しているがゆえに病気の父親を抱える自分が眞の重荷になると考えて結婚を断られたときは失望する。その後、最終シリーズ第39話で貴子と話し合い、貴子の気持ちを考えて、互いに合意の上で、結婚を白紙に戻すこととする。しかし、第45話で自分と貴子との結婚を強く望む壮太の強い後押しと、壮太の依頼で協力したまひるの努力によって後押しを受け、電話越しの貴子へプロポーズをする。そして、貴子はこれを受け入れ、結婚することになる。五月はまひるを推していたため、貴子との結婚を知ったときは破局したと思い、気に入らない様子だったが、道隆が貴子と一緒に「幸楽」へ挨拶しに行ったときに、道隆が思いを通したことで、五月からも貴子との結婚を認められる。誠は「眞に貴子もまひるももったいないしありえない。常識的に考えれば、貴子やまひるは荘太や望か隆と結婚、加津が不憫なので加津と結婚して幸楽を切り盛りしてほしい」と言う。 その後は大井家で暮らすが、2012年では、貴子との生活に嫌気がさしてしばらくの間幸楽の家に戻ってくる。貴子が外で働くことを提案し、それを道隆が了承したことで再び大井家で暮らすことになる。 2015年で道隆を施設に入所させることを貴子と合意の上入所させた。 大井 → 小島 貴子(たかこ) 演 - 清水由紀 第9シリーズから登場。大井精機の社長令嬢。輝の姉。1987年生まれ。眞より2歳下。のちに眞の妻となり、香の母となった。元々は弟の家庭教師をしており、その縁で知り合った。初期は優しく、かつ強い心を持った女性で、人前ではめったに泣かず笑顔を見せる性格であったが、最終シリーズからは父親の病状もあり根暗で感情的で被害者意識が強い部分も見せはじめる。それに伴い五月との関係も2016年で妊娠期間中に五月が自身の身の回りの面倒をみる事を拒絶した事を境に悪化していき自己中心的でわがままでヒステリックな部分も増えていく。学生時代は柔道をやっていたほか、介護施設を訪問していた。おやじバンドでマネージメントを行い、メンバーは彼女の笑顔に元気付けられる。会社が買収され、仕事で中国に向かう父に同行する。五月はまひるを気に入っており貴子との結婚に反対していた。 しかし、最終シリーズ序盤で父の病気で帰国。深夜の工事現場で働く。その後、五月と大吉の紹介で「おかくら」でのアルバイトも行う(第10話)。また、眞を愛するがゆえに、病気の父親を抱える自分が眞の重荷になると考えて結婚を断り続け、第39話で眞と話し合い、互いに合意の上で、結婚を白紙に戻すこととする。しかし、第45話で自分と眞との結婚を強く望む壮太の強い後押しと、それに協力したまひるの努力によって後押しを受けていた眞から電話越しにプロポーズされ、これを受け入れて眞と結婚することになり、最終回で正式に眞と結婚式を挙げる。 2012年では眞と離婚危機を迎えるが、両者の親たちの協力もあり復縁する。 2015年で道隆を施設に入所させた。 2017年に長男・香を出産。 2018年は眞が仕事ばかりで子育てに非協力的だと香を残し家出をする。 以前は親戚付き合いも大事だと言っていたのが、2019年は豹変して親戚づきあいは鬱陶しいからと法事もさっさと切り上げているほか家出してしまう。 香(こう) 演 - 柳田湊大、浅田弦寿 眞・貴子夫婦の長男。2017年春に誕生。
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