五ヶ瀬川とは?

五ヶ瀬川

おどり 神話いきづく 五ヶ瀬川
五ヶ瀬川は、その源を宮崎県熊本県県境にそびえる向坂山(標高1,684m)に発し、多く渓流合わせつつ高千穂渓谷流下し、更に岩戸川、日之影川、綱ノ瀬川等の支流合わせ延岡平野入ります。その後三輪において大瀬川分派後、延岡市街地を貫流河口付近に祝子川北川合わせ日向灘に注ぐ、幹川流路延長106km、流域面積1,820km2一級河川である。

日向灘に注ぐ五ヶ瀬川
日向灘に注ぐ五ヶ瀬川

河川概要
水系五ヶ瀬川水系
河川五ヶ瀬川
幹川流路延長106km
流域面積1,820km2
流域内人127,638
流域関係都県大分県宮崎県熊本県

五ヶ瀬川流域図
○拡大図
1.五ヶ瀬川の歴史
"五ヶ瀬川の下流延岡市内には全国でも珍しい「畳堤」という特殊堤が980m残っています。「畳堤」とは大正から昭和初期にかけて造られたもので、洪水時は堤防に畳をはめ込み堤防越えようとするを防いでいました。どのような理由でこの珍しい堤防が造られたか詳細は分かっていませんが、川とともに生き先人治水対策知恵で、住民協力してまちを守ったシンボルともいえます。"

五ヶ瀬川の歴史先人の知恵活用

200年上使用されている水利施設
水利施設
享保9年(1724年)延岡城下の出北水の便がなく畑地ばかりで農民極めて貧困でした。当時家老藤江監物三輪村岩熊に堰を設け、そこから出北を引くことを計画し、郡奉行江尻喜多右衛門抜擢してこの事業に当たらせることにしました。水量の多い五ヶ瀬川を横断する堰を作り、そこから水路を12km引き、その途中に6ヵ所370mの隧道(トンネル)を掘らなければならないという、もとから難し工事でしたが、さらに洪水により造り終えた施設破壊されるなど工事難航し、多大費用がかかったため、藤江監物中傷により失脚獄死しました。しかし江尻喜多右衛門出北農民苦しいなか工事続け享保19年(1734年)に岩熊井堰とその水路完成しました。それ以降改築されながらも使用されています。


住民協力で町を守った畳堤
五ヶ瀬川の下流延岡市内には全国でも珍しい「畳堤」という特殊堤が980m残っています。「畳堤」とは大正から昭和初期にかけて造られたもので、高さ60cmの高欄に似たコンクリート製で上から見ると幅7cmの隙間があり、洪水時はこの隙間に畳をはめ込み堤防越えようとするを防いでいました。サイズはこの地方民家の畳がちょうど入るサイズで、隙間の幅7cmは畳が含み膨れたときの厚さに対応しています。畳は周辺民家から住民が自ら持ち寄りはめ込みました。どのような理由でこの珍しい堤防が造られたかは詳細は分かっていませんが、川とともに生き先人治水対策知恵で、住民協力してまちを守ったシンボルともいえます。また畳堤分布と重なるように水害水難防止祈願する「水神さま」が祭られています。この地域水害に悩まされていたのが分かります。
畳堤畳堤詳細図
畳堤詳細図
2.地域の中の五ヶ瀬川
"上流では高千穂峡など風光明媚自然景観観光資源となっており、中流部では大型アユ求めて多く釣り人で賑わっています。秋の五ヶ瀬川では、九州最大規模を誇るやなが設けられ、やな場でアユを焼くかおりが河原を漂い、広く市民浸透した秋の風物詩となっています。 また環境省の「かおり風景100選」にも選ばれています。"


上流では高千穂峡など風光明媚自然景観観光資源となっており、中流部では大型アユ求めて多く釣り人で賑わっています。 夏には、鹿川渓谷見立渓谷などでは、避暑求めて多くの人がキャンプ訪れるなど、 河川水辺広く親しまれています。 一方下流部では、延岡市貴重なオープンスペースとして、 水面アユ釣りカヌー高水敷スポーツ散策イベント会場として多様利活用されています。 8月には、大瀬川で「まつりのべおか」が盛大に催され、ばんば踊り花火大会が行われています。
また、延岡市は、マラソン等の陸上競技が盛んな町であり、近年ではまちづくり
マラソン
一環として「アスリートタウン構想」を掲げ、堤防天端及び高水敷はジョギングコースとして整備利用されています。加えて、秋の五ヶ瀬川では、九州最大規模を誇るやなが設けられ、やな場でアユを焼くかおりが河原を漂い、広く市民浸透した秋の風物詩となっており、環境省の「かおり風景100選」に選ばれています。 やなには、年間5万人もの観光客訪れ、五ヶ瀬川特有の重要な観光資源となっています。このような水環境保全天然アユ資源増殖のために市民ボランティアによる河川清掃などが積極的に行われています。
さらに、五ヶ瀬川流域圏における地域連携深めるための情報交換人的交流促進する目的で、近年さまざまな住民活動が展開されています。
河川水利用については、五ヶ瀬川は水量が豊富であり、農業用水として約 2,400haに及ぶ耕地灌漑利用され、水力発電としては昭和14年建設された星山(ほしやま)発電所はじめとする22箇所発電所により、 総最大出力138,000kwの電力供給が行われています。 三輪下流においては大瀬川から上水道用水として、0.252m3/sの供給が行われています。 また、工業用水として5.0m3/sの供給が行われており、延岡市主要産業支えています。
3.五ヶ瀬川の自然環境
"五ヶ瀬川は、その源を宮崎県熊本県県境にそびえる向坂山(標高1,684m)に発し、 多く渓流合わせつつ高千穂渓谷流下し、更に岩戸川、日之影川、綱ノ瀬川等の支流合わせ延岡平野入ります。 その後三輪において大瀬川分派後、延岡市街地を貫流河口付近に祝子川北川合わせ日向灘に注ぐ、幹川流路延長106km、流域面積1,820km2一級河川です。"

五ヶ瀬川の自然環境

五ヶ瀬川流域は、宮崎県大分県及び熊本県の3県にまたがり流域土地利用は、山地等が約94%、水田果樹園等の農地が約5%、宅地市街地が約1%となっています。
五ヶ瀬川の源流付近は、スギヒノキなどの山林中心とする山峡で、その一部区間では巨石点在し、自然河川様相を呈した風景を見ることができます源流部の山峡抜け峡谷流下する上流部は、コジイ群落やシイ・カシ萌芽林などが分布しています。また「高千穂峡」に代表される五ヶ瀬川峡谷として国の名勝及び天然記念物指定され、秋の紅など四季に富んだ自然環境年間100万人を超える観光客訪れています。
五ヶ瀬川中流流域大部分祖母傾(そぼかたむき)公園国定県立公園)に指定され、国の特別天然記念物指定されているニホンカモシカ生息しています。また綱ノ瀬川鹿川(ししがわ)渓谷、日之影川の見立(みたて)渓谷風光明媚宮崎県北の観光名所となっています。さらに本川豊かな水量恵まれ大きな瀬や淵が存在し、大型アユ捕れる川として全国に知られています。
五ヶ瀬川流域
五ヶ瀬川の下流部は、延岡市三輪大瀬川分かれ、その水域にはカワアナゴカマキリなどの貴重な魚類生息しています。一方大瀬川には百間(ひゃっけん)三須(みす)安賀多(あがた)といったアユ産卵場があります。また三須付近広大中州河川敷にはカヤネズミ生息するオギ原が広がっています。
河口周辺ではアカウミガメ産卵見られる砂浜存在し、大瀬川鷺島(さぎしま)下流にはセッカオオヨシキリなどが生息するヨシ原広がるとともにサギ類が営巣する河畔林見られます。
また、最大支川である北川は、湧水支えられた湿地ワンド点在し、ハマボウ及びオグラコウホネなど70種以上もの貴重種が生育生息しています。さらに水晶部の崖地の淵には河畔林があり、瀬はアユ産卵場となっています。汽水域にはカワスナガニが広く分布し、川島(かわしま)大峡(おおかい)より下流には、コアマモ群落形成されており、アカメなどの稚魚生息場所となっています。
4.五ヶ瀬川の主な災害


発生 発生原因 被災市町村 被害状況
昭和29年9月 台風12号 延岡市 外9町 家屋浸水 6,431
死傷者不明者 31
堤防決壊 46箇所
平成5月8日 台風7号 延岡市 外5町 床上浸水 388
床下浸水 508
死者 1名 負傷者 11
平成9月9日 台風19号 延岡市 外5町 床上浸水 1,762
床下浸水 1,217
死者 1人


(注:この情報2008年2月現在のものです)

五ヶ瀬川

読み方:ゴガセガワ(gogasegawa)

所在 宮崎県熊本県

水系 五ヶ瀬川水系

等級 1級


五ヶ瀬川

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2015/08/31 02:58 UTC 版)

五ヶ瀬川(ごかせがわ)は、宮崎県北部(一部熊本県阿蘇地方)を流れる五ヶ瀬川水系の本流で、延岡市から日向灘に注ぐ一級河川である。300年の伝統を誇る延岡市流域一帯の鮎梁は秋の風物詩として有名であり、河原の簗場で鮎を焼く香ばしい香りは、環境省の「日本のかおり風景100選」にも選定されている。上流域の宮崎県高千穂町は、日本神話天孫降臨の舞台として有名である。






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