一次構造
一次構造
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/08/09 08:23 UTC 版)
一次構造(いちじこうぞう、primary structure)とは生化学において、生体分子の特定の単位とそれらをつなぐ化学結合の正確な配置のことである。DNA、RNAや典型的な細胞内タンパク質のように、分岐や交差のない典型的な生体高分子においては、一次構造は核酸やアミノ酸といった単量体の配列と同義である。「一次構造」という言葉は、1951年にリンダーストロム・ラングによって初めて用いられた。一次構造はしばしば誤って「一次配列」と呼ばれるが、二次配列、三次配列という概念がないように、このような用語は存在しない。
一次構造
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/08 15:22 UTC 版)
核酸の一次構造とは、(デオキシ)ヌクレオシド成分がホスホジエステル結合によって、連続的に連結され、枝分かれのない、ポリヌクレオチド(ヌクレオチドの重合体。核酸と区別して、20程度の短いものを指すことがある)鎖を形成させるような(デオキシ)ヌクレオシド配列である。
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一次構造
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/01 23:11 UTC 版)
詳細は「一次構造」を参照 タンパク質はアミノ酸のポリマーである。その基本的な構造は2つのアミノ酸の一方のカルボキシ基 (−COOH) と他方のアミノ基(−NH2)が水分子を1つ放出する脱水縮合(ペプチド結合)を起こして酸アミド結合(−CO−NH−)を形成することでできる鎖状である。また、システイン残基がしばしばジスルフィド結合(S−S)の架橋構造をつくることもある。このポリマーの末端の結合していない部分は、アミノ基側をN末端、カルボキシ基側をC末端とよぶ。この時、一列のアミノ酸の脇には側鎖が並ぶ事になり、この配列の数や順序を指してタンパク質の一次構造とよぶ。 アミノ酸の配列は、遺伝子の本体である物質・DNAの塩基配列により決定される(3個のヌクレオチドにより、1つのアミノ酸が指定される)。ペプチド結合してタンパク質の構成成分となった単位アミノ酸部分(−NH−CH(−R)−CO−)をアミノ酸残基と呼ぶ。それぞれの残基は、側鎖置換基 R の違いによって異なる性質をもつ。
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一次構造
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/13 13:42 UTC 版)
タンパク質の一次構造は特異的な三次元構造を決定している。タンパク質の三次元構造を決める最も重要な要因は極性、非極性のアミノ酸の分布である。フォールディングは疎水性側鎖を分子の中に閉じ込める力によって進む。 アライメントはドメインを決定する重要な道具である。
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一次構造
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/04 06:25 UTC 版)
タンパク質の直鎖状のアミノ酸配列のこと。化学的には、アミノ酸がペプチド結合で結合したポリペプチド鎖である。
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一次構造
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/08/17 02:27 UTC 版)
他の多くの制限酵素と同様に活性部位にPD...D/ExKモチーフを持つ。
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一次構造
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/10 14:02 UTC 版)
タンパク質の一次構造である直線的なアミノ酸配列は、その本来のコンホメーションを決定する。特定のアミノ酸残基と、ポリペプチド鎖内におけるそれらの位置は、タンパク質のどの部分が密接に折り重なり、その三次元構造を形成するかを決定する要因となる。アミノ酸組成は配列ほど重要ではない。しかし、フォールディングの本質的な事実は、各タンパク質のアミノ酸配列が、本来の構造とその状態に到達するための経路の両方を指定する情報を含んでいることである。これは、ほぼ同じアミノ酸配列が常に同じように折りたためるということではない。類似したタンパク質でも、環境要因によってコンホメーションは異なり、どこで見つかったかによって異なる方法で折りたたまれる。
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一次構造
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/04 04:23 UTC 版)
詳細は「一次構造」を参照 ペプチドまたはタンパク質のアミノ酸の配列のことを一次構造という。残基は通常N末端から数える。タンパク質の一次構造はそれに対応する遺伝子によって決定される。DNAの特異的な塩基配列は伝令RNAに転写され、翻訳というプロセスによってリボソームにより読み替えられる。タンパク質の配列はそのタンパク質に固有のものであり、構造と機能を決定する。タンパク質の配列はエドマン分解やタンデム質量分析法によって解読することができる。しかし通常は遺伝子のコドンの配列を直接読むことが多い。ジスルフィド結合の形成やリン酸化、グリコシル化などの翻訳後修飾も一次構造によって決めることができると考えられているが、これは遺伝子の配列からは予測することができない。
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一次構造
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/11 00:59 UTC 版)
ポリ酸イオンのアニオン構造(骨格構造)は一次構造と称される。骨格原子・ヘテロ原子の種類(とその個数)・配位する酸素原子の共有関係により、一次構造は決まる。同じ分子式でもまったく別の構造をもつ場合もある。また、骨格原子は異なるが同一の骨格構造をもつ場合がありそれらはケギン型、アンダーソン型、ドーソン型のようにまとめて呼称される。しかし物性は骨格原子、ヘテロ原子の種類や酸化状態によって変化する場合が多い。ポリ酸は「ポリアニオン」と表記されることから明らかなように、陰イオンであるため対カチオンが存在する。ポリ酸の固体状態については次の二次構造で説明する。
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一次構造
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/14 06:40 UTC 版)
詳細は「塩基配列」を参照 DNAまたはRNAの一次構造は直鎖状に並んだヌクレオチドの配列から構成される。各ヌクレオチドはホスホジエステル結合によって連結されている。ヌクレオチドは3つの要素からなる。 窒素を含む塩基アデニン(A) グアニン(G) シトシン(C) チミン(T、DNAのみに存在) ウラシル(U、RNAのみに存在) 五員環の糖デオキシリボース(DNAのみ) リボース(RNAのみ) 1つ以上のリン酸基 窒素塩基のアデニンとグアニンは構造的にはプリンであり、DNAでは9位の窒素とデオキシリボースの1'位の-OH基がグリコシド結合を形成する。シトシンとチミンはピリミジンで、1位の窒素とデオキシリボースの1'位の-OH基がグリコシド結合を形成する。RNAの場合、デオキシリボースの代わりにリボースが、チミンの代わりにウラシルが利用される。プリン塩基とピリミジン塩基の双方で、リン酸基の負に帯電した酸素とがデオキシリボースの5'位の-OH基がエステル結合を形成する。あるヌクレオチドの5'位と他のヌクレオチドの3'位の炭素の間でホスホジエステル結合が形成されることで核酸の鎖が形成される。核酸の一次構造(塩基配列)はDNAまたはRNA分子内でヌクレオチドが並ぶ順序を示しており、AGCT/Uの文字で表される。配列は5'末端から3'末端方向へ表され、分子の共有結合の構造が一意に表現される。アデニンとチミン(ウラシル)、グアニンとシトシンの構造は相補的であり、塩基対を形成する。ある配列に対し、逆向きに配置したときに各位置の塩基が相補的となる配列は、相補的配列と呼ばれる。DNAはセンス鎖とその相補的配列であるアンチセンス鎖からなる二本鎖である。
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