シメオン製薬
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/22 02:38 UTC 版)
アダム・アークライト 声 - なし / 東地宏樹、小松史法(過去) ブレイドによく似た容姿の男でシメオン製薬の総帥。年齢不詳。身長201cm。髪の色は白。 「私が神だということを忘れていないかね?」という本人の発言から判る通り、圧倒的な力を持つ。他人を取り込む能力も持ち、自分に攻撃してきたニードレスたちを見せしめとして「捕食」した。 性格は冷酷・冷徹で他者を見下す傲慢さも併せ持ち、邪魔になるニードレスは容赦なく惨殺する。しかし自分の部下に対しては別で、粗末に扱うような事は基本的にしない。また、帰還した未央の体当たりに直撃したり、群集の騒動を治めるために少女部隊のライブを決行したりと、本作の「ギャグキャラという一面を持つ」というジンクスを守っている。 かつて、ブレイドと同時期にアダム・プロジェクトの実験体として製作された存在で、ブレイド同様にキリストセカンドのクローン。エデンの林檎の濃度が高かったため目と心臓に拒絶反応が出て実験は失敗し、ブラックスポットに破棄されたはずだったが、なぜか生き残る。その後、キリストセカンドの聖骸を取り込もうとした際、逆拒絶反応を起こしアダム・プロジェクトを崩壊させた。よって、彼の体はキリストセカンドのオリジナルでもあり、その記憶も有している。本人の弁ではブレイドよりクローンとしての完成度が高く、驚異的な再生力を持つが、「エデンの林檎」と同化するときに右目と心臓を失ったため、心臓を補うためにブレイドの体を付け狙っている。 ニードレスの真実を知っており、「向こう側の世界」の住人である『天使』に対抗するために計画を立てていた事をブレイド達に明かす。しかし、本性を現したギドと左天の策略によって肉体が崩壊、自身が左天のクローンでしかないことを告げられ、人間爆弾として使用されて死亡する。右目と心臓は、ブレイドへの憎悪を煽る為に左天が奪った物で、記憶も捏造されていた。 アニメ版ではいくつか原作に設定が加えられている。ブレイドとの決戦の際に、群集を取り込んで再生しようとした部分までは原作と同様だが、その直前に現れた左天に「用済み」として粛清される。しかし、彼に身を捧げた離瑠を吸収したことで、右目と心臓の傷が消えて復活。左天から能力を奪った後、「ニードレス狩り」で集めたニードレスの細胞の集合体と融合して第2の「ザ・セカンド」となる。完全に神となった傲慢さから「特殊な能力を持つ者は神(自分)以外に必要ない」としてブレイドはおろか、自分の部下たちまでを手にかけようとするが、離瑠の体内でエデンの林檎が変質していたため暴走。彼を止めようとするアルカ、少女部隊と共同戦線を張ったブレイド一派の結束力で敗北した。F:PF・ZERO(ポジティブフィードバック・ゼロ) アダムシリーズの真の能力。自分の受けた技や能力を増幅して返すことが可能でブレイドの『ZERO』を遥かに上回る威力を発揮する。少女部隊や部下たちの能力も覚えているようである。能力の合成も可能だが、劇中では1度しか使っていない。 確認されている能力は、念動力、炎、力、速、鋼鉄斬糸、第四波動、炎神の息吹。他にも大勢のニードレスを従えている為、実際は遥かに多くの能力を覚えていると見られる。ヴァルカンショックイグニション リトルボーイ ディーンドライブF・H(フォックスハウンド) エターナル・ディストーション テンペストスレッド 第四波動 ヒート・エクスプロージョン 惑星砕き - 『力』の能力で敵を殴り飛ばす。 エデンズシード開放 ‐ 自己の中で極限まで増幅させた『ZERO』を解き放つことで小規模なビッグバンを起こす。 ディーンドライブF・H(フォックスハウンド)+ ヒート・エクスプロージョン ‐ マッハ2のスピードで超高温の拳を連続で叩き込む。 F:変身(ドッペルゲンガー) 効果はイヴのものと同一と思われる。上記の他人を捕食する能力、自己回復能力も、これが作用している。他の能力と異なり、アダムシリーズが先天的に所有する能力であり、過去編で使用したほか、ブレイド戦での逆拒絶反応でも封印されることはなかった。 ブレイド戦のラストでは、他人を捕食しつつ変身し、下半身が膨れ巨大な口に変貌した化け物に変わってブレイド一行を圧倒したが、元の身体に戻るには暫くの療養が必要となった。
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シメオン製薬
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数年で街でのし上がった製薬会社。アークライトが総帥。慈善事業にも力をいれ市民の信望に厚い。だが、その裏側で人体実験を繰り返し、「不老不死の薬」(後述)を開発し街の貴族階級に売りさばいている。イヴやブレイドからはシメジと呼ばれている。 関連用語: シメオン四天王 詳細は「#シメオン四天王」を参照 楼閣寺離瑠、右天、左天、そしてアルカを加えたアークライトに仕える幹部。全員がミッシングリンク級の力を有するニードレスである。 22話まで「四天王」の名は出ず、カフカや少女部隊3人組と一緒に単に「幹部」と呼ばれていた。「四天王」の名が出てからは逆に「幹部」という言葉が使われず、「幹部クラス」(少女部隊3人組)、「四天王に匹敵する側近」(カフカ)のような曖昧な言い方になっている。 右天(うてん)・左天(さてん) シメオン四天王のうち2人だが、個人の名ではなく「(アークライトの)右腕・左腕」を意味する称号である。少なくとも右天は交代があり、前任者はカフカである。(アニメ版では左天も過去に交代があった模様)カフカとデューン以外に右天を名乗っていた者としてマントを纏った長髪の女性が描かれていたが、彼女に関する詳しい素性などは描かれていない。デューン・ツァウバークンスト(本編開始時の右天)の就任時からは「成長過程のミッシングリンク」に与えることになっている(右天の能力が他の3人より格段に劣ることへの説明にもなっている)。原作者曰く、右天に選ばれるのは成長途中の少年が多いとの事。落成イベントの時点で新しい右天もすでに選ばれているかもしれないとディスクは推測しているが、作中では最後まで登場する事は無かった。 シメオンの一般幹部 四天王よりは下の階級にあたる幹部クラス。カフカ、未央、セツナ、梔、ハットフィールドがこれに分類される。 ただしハットフィールドは実質的には四天王と同等とされている。原作者によればこの地位を与えられているニードレスもほとんどがミッシングリンク級のニードレスであるようだが、カフカに関しては現時点ではミッシングリンク級かどうかは不明とのこと。 少女部隊 シメオン四天王離瑠の直属の部隊。名前の通りアマゾネス部隊で、女子高生のような制服が共通している。隊員には会員番号(会員ナンバー)がついており、基本的に番号が若いほど古株だが、死亡等による欠番は新人で埋められるため常にそうとは限らない。9巻時点で正規部隊は全47名(一時幻の48番だったイヴや49番の「山田」を含まない人数のようだが明言はされていない)。また後述のように能力を持たない、諜報専門の隊員も存在する。 部隊内でも実質的な階級の差が関係はあるようで、少女部隊の1部の隊員(セツナ、未央、梔)は幹部クラスの階級である。セツナらは当初左天とは対等に会話しており、この時点ではともに離瑠より下級であった。しかし、後に設定の変更があったのか上下関係が出来ている。また幹部クラスだけあってセツナ達3人は、操縦式のテスタメントを個人所有していたり、登場初期は制服では無くドレス風の衣装を纏っている、一般の少女部隊に対しため口で話すシメオンの構成員も彼女達に対しては敬語口調で対応する等、色々と優遇であったが、後に衣装は逃亡したイヴの追跡において捨てざるを得なくなり、帰還して以降は、他のメンバーと同様の制服を服装としている。 アニメでは終盤、上司である離瑠だけでなくアークライトまでも死亡した事もあってか、シメオンからは抜けたようで、ブラックスポットに残り、「喫茶・サイコキネシス」を開店(シンボルやモチーフは離瑠であり、制服もそのまま)。敵であったクルスに挨拶を交わすなど、良好な関係となっていた。 聖ローズ学園(せんとローズがくえん) 少女部隊の養成所。全寮制で男子禁制。離瑠が所長を、マダム・ブラックが寮長を務める。大きな崖を超えた所に建っている。侵入者や脱走者を防ぐために常に厳重な警備が敷かれている。 訓練期間の少女部隊隊員は週に一度しか外に出られないという厳しい規則がある。 能力者が集まる「ニードレスクラス」と、それ以外の「普通クラス」に分けられており、戦闘向きの能力者は実戦、知恵のある者は情報処理やスパイ活動、それ以外は女の色香で任務を遂行するよう教育される。 3か月に一度筆記試験があり、その試験で赤点を取ると「おしおき」がある(セツナ曰く、とりあえず全裸にされるのは確実)。 テスタメント ニードレスの駆除機。通常の人間には破壊不能な装甲と多彩な武器を持つ。アイアンマウンテンに配置されていたものはZM-2式。クルスを追っていたタイプは最新型でMG(マシンガン)搭載型のZM-6式。また、乗用や対戦車型のZM-8式もある。 ドラマCDでは声優のおちあやかがテスタメントの警告音を担当した。 「缶詰」 シメオンが裏で製造・販売していたクローン人間の胎児を指す隠語。その名の通り培養液を満たした缶に詰められ、食料と言う名目で密輸されていた。 移植治療における「完璧なドナー」や、クライアントの望み通りに遺伝子を調整したデザイナーズベイビーなどの用途に利用されたことから、シティの富裕層の間で「不老不死の薬」と持て囃されていた。 だがこれらのクローンは全て大量のエデンズシードを隠し持っており、ある人物の合図で一斉に自爆し、世界中にエデンズシードをまき散らすようプログラムされている。
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