シティ・マサチューセッツとは? わかりやすく解説

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シティ・マサチューセッツ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/30 05:03 UTC 版)

ウィザーズ・ブレイン」の記事における「シティ・マサチューセッツ」の解説

二重デュアルNo.33 … 『双剣』 シティ・マサチューセッツにある「ファクトリー」のエージェントである《魔法士》少年エピソードIII主人公外見年齢14歳実年齢2歳エピソードIII開始時点)で、肉体年齢実年齢の差は12歳ほど。誕生日2196年6月15日愛称は「ディー」。 〔ウィザーズ・ブレイン・ファクトリー〕で偶然誕生した規格外先天性《魔法士》1人で、通常ではありえない2つI-ブレインを持つ〈騎士〉。そのため〈悪魔使い〉の“並列”と同等能力持ち、これを活用するため、特製二本一組騎士剣『陰』と『陽』を使う。また、側頭骨特殊な通信素子埋め込んであり、同じ素子埋め込んであるクレアとはI-ブレイン相互リンクが可能。これにより、レーダー役のクレア見つけた“敵”ディーが戦う、という体制任務活動していた。遺伝子的繋がりはないものの、同じ「ファクトリー」で生まれたクレアイルとは姉弟と言える関係。 外見銀髪銀眼西洋系の少年後ろ髪を一房だけ伸ばしてうなじで結わえている(いわゆるローテール)。人形のように端正男女曖昧な風貌で、甲高いハスキーなアルト声も相まって、よく少女間違えられる。また普段は「ファクトリー」のエージェント白い制服着用しており、後に「白騎士」とも呼ばれるうになる他人を傷つけることに対して酷く臆病であり、初登場時は敵や犯罪者でも傷つけることが出来ず、そのためエージェントとして任務失敗し続けており、処分検討されていたが、クレアフォローにより何とか生き長らえていた。任務失敗フォローする最後の任務”として、マサチューセッツ機密データ盗み出した犯人単独で追うことになり、生まれて初めスラム街訪れセラマリア母娘祐一出会う。そしてマリアが“犯人”だと気づかないまま、セラ想いを寄せるようになり、セラのために強くなろうと決意するが、その決意は“犯人”を思わぬ形で傷つけ、セラから母を奪う結果となる。その後貴重な《魔法士》サンプル」として捕らわれたセラを救うためにシティ・マサチューセッツから離反しクレアとも決別エピソードIII)。以降セラを守るために強くあろうとし、しかしセラから母を奪った罪の意識抱え思い悩んでいた。 マリアの死の遠因となった〔賢人会議〕追ってメルボルン跡地行きセラ祐一と共にモスクワ軍のメルボルン侵攻巻き込まれるその際モスクワ軍の捕虜となり“兄”イル初対面、彼や彼を慕う一般兵の話からイルが持つ“人間としての強さ”を垣間見る直後〔賢人会議〕組んでディー救出に来たセラ再会セラを守るために意図せず初めて人を殺し罪の意識思い悩むが、自身の「きっと自分よりもセラの方が大事なんだ」という気持ち再確認し、セラを守る為ならば人を殺す事も厭わないと自らに誓う。また、戦い最中騎士剣『陰』を損傷したため、祐一のために作られ騎士剣『森羅』利用して修復され、『森羅』は事実上ディー騎士剣となったその後第一次メルボルン脱出作戦の際セラを守るべく『森羅』の能力解放、脳への深刻なダメージカール・アンダーソン犠牲代償に、モスクワ軍のA級《魔法士》数人瞬殺し、さらにモスクワ自治陸士五百前後死傷させるという“甚大な戦果挙げた。そして遂に、どんな理由であれ自らが人を殺める行為を罪と認め、その罪を未来永劫背負覚悟決め、“本当強さ”を手に入れたエピソードV)。 以降セラ居場所をつくるために〔賢人会議〕参入、高い性能を持つI-ブレイン〈騎士〉能力である“自己領域”“身体能力制御”を同時発動できる特性)と彼自身戦術、さらに騎士剣『森羅』存在によって「〔賢人会議〕で最も危険な戦力」と見做されている。 上記強さと『森羅』を手に入れ、「最強騎士」になる(3代目)。ただしディー殲滅能力〈騎士〉以外にこそ真価を発揮するため、祐一戦った場合は、経験純粋な〈騎士〉能力I-ブレイン)の差で敗北する千里眼(クレアヴォイアンス)No.7『千里眼』 ディー同じくファクトリー」のエージェントである《魔法士》少女外見年齢17歳実年齢4歳エピソードIII開始時点)で、肉体年齢実年齢の差は13歳ほど。誕生日2194年7月2日愛称は「クレア」。 〔ウィザーズ・ブレイン・ファクトリー〕で偶然誕生した規格外先天性《魔法士》一人で、《魔法》が使えない代わりに圧倒的な情報収集能力を持つI-ブレイン持ち中でも通常の眼にあたる機能優れている360度全て見渡せる他、やろうと思えば世界全て見渡せ広域的な視界を持つ)ため、そこから千里眼呼ばれている。また、世界に3隻しかない雲上航行艦の一つ[FA-307]のマスターでもある。 身長155褐色の髪と“ガラス玉のような金色の目を持つ少女。しかし優れた千里眼”を持ったことが原因で、特別な異常のなかった視力成長過程で完全に退化してしまい、現在では現実世界そのもの光景直接見ることができない。そのためノイズメイカーの影響下ではまともに歩くこともできず、ヘイズ所謂お姫様抱っこ」で持ち運ばれている場面もある。人前では基本的に目元を隠すアイマスク着用している。登場以前包帯思わせるのだったが、初登場エピソードIII開始時に呪術風の奇妙な模様刺繍したものを新調したサングラスをしているときもあるが、デザイン大人向けなのでセラヘイズからは似合わないと言われている(本人自分には大人向けデザインのほうが似合うと思っている)。何か考え事をする際、額に人差し指をあてる癖がある。 「ファクトリー」で《マザーコア》突然変異として生まれ人権のない道具であった女にとって、「ファクトリー」のエージェントとして生きること苦痛であり、同じ「ファクトリー」で生まれた“弟”のディー愛しディー存在そのものが彼女にとって生き甲斐だった。気の弱い彼を常に案じ何かと彼の世話を焼き彼に頼られることを喜び失敗続きディー弁護のためにマサチューセッツ上層部頻繁に揉めていた。 ディーセラ知り合ってからはディーへの執着強め嫉妬心からセラマリア身元洗いマリア正体気づくディー課せられた任務の“犯人”を発見したことで、ディー心を取り戻せると思っていたが、予想反しディーマサチューセッツから離反してまでセラ選んだため、なりふり構わずディー取り戻そうとし、セラディー死闘演じることになる。その際ディーI-ブレイン相互リンクをするための通信素子から、ディーとの接続許可永久に放棄したその後〔賢人会議〕加わったディー庇い続けディーに会うためだけにシティ・ニューデリーでの任務出動するが、そこでシティ現状ディー成長などを知り《魔法士》人権論じられるように衝撃覚えさまざまな葛藤経てマサチューセッツから離反その際交流持ったセラ対して一定の理解を示すようになり、また不思議な縁からヘイズ行動共にするうになるヘイズ好意抱いているが、彼への態度かなりのツンデレ作者当初視力どころかそのもの退化しているという設定考えていた。しかし目は必要という担当編集者激論重ね最終的にイラストレーターである純珪一の、目のあるクレアイラスト見て考え改めたというエピソード作者インタビュー語っている。 セレスティ・E・クライン … 『光使い』 マサチューセッツスラム街住んでいた金髪碧眼少女エピソードIIIヒロイン外見年齢実年齢ともに10歳エピソードIII開始時点)で、肉体年齢実年齢の差はない。誕生日2188年5月12日。セレスティは「空の向こう」を意味し両親話し合いの末に決めたもの。愛称は「セラ」。 世界で唯一確認された“自然発生した《魔法士》”で、確率的にはごく稀とされる《魔法士》能力遺伝世界唯一の実例として、学術的にきわめて重要な存在とされる。しかし初め能力使った4歳のとき、その能力発覚危惧した母により、間に合わせプロテクト記憶能力封印された。そのため、自身〈光使い〉であることはおろか《魔法士》であることも知らず過ごしていた。 金髪碧眼白人少女普段は髪をポニーテールまとめている。誰に対して丁寧語応じるが、表情乏しく淡々とした事務的な口調であるため、かえって威圧的な印象与える。しかし根は心優しく、母のために家事全般こなしており、中でも料理が得意。長らく母から粗末に扱われたため、母からの愛情に飢えている多く場面で本音飲み込み感情押し殺しており、特に笑うのが苦手。母マリア嫌っているが、本心では母を愛し母との関係がうまく行っていない事を気に病んでいた。 “最後の任務”でスラム訪れたディー出会い、彼を気に入って協力する内にだんだんと惹かれていく。しかしディー探している“犯人”が母だとは気づいていなかった。その後犯人”が母だと判明したことで、逃亡生活余儀なくされたものの、記憶失った母の本心を知る機会となり、束の間の幸福を得る。また、逃亡生活前後して〈光使い〉プロテクト解除され、母から《魔法》の使い方の手ほどきを受ける。しかしディー取り戻そうとするクレア思惑で、母マリア死亡。その原因ディーにあることをクレアから知らされるが、ディーへの好意変わらず、“いつか母の仇を取るため”にディーの傍に居続けることになる(エピソードIII)。しかしそのために、ディー逃亡生活巻き込み、“姉”のクレア始めとする全て捨てさせてしまったことなどを気に病んでいた。 その後〔賢人会議〕事件巻き込まれた際に祐一からディー覚悟聞かされ自身も「(人を殺す重責ディー忘れさせないために)彼の罪を決し許さず、その為いかなる状況であっても絶対に人を殺さない」ことを誓う。そして他に安全な居場所がなく、母の死遠因となったサクラ人間性見極めるためもあって〔賢人会議〕参入するエピソードV)。〔賢人会議〕参入後は、真昼指導もありマサチューセッツにいた頃とは見違えるほど人として《魔法士》として成長。母のように〈騎士〉直接対決できるほどの力は未だないにせよ、完璧な精度対象を傷つけずに無力化したり、クレアの操る[FA-307]との戦闘で見事勝利するほどの力を身に付けている。しかし彼女の“不殺の誓い”は彼女自身祐一しか知らずシンガポール騒動後〔賢人会議〕加わった元軍人《魔法士》たちから不審目を向けられている。 メインキャラクターの中では見た目エド同齢くらいなので、それ相応扱われることが多いが、彼女は自然発生《魔法士》であるため実は年長組戦後生まれた先天性《魔法士》の中では最年長)である。 マリア・E・クライン セラの母。29歳エピソードIII開始時点)。エピソードIIIキーパーソン誕生日は(推定2168年8月21日。「マリア・E・クライン」は偽名で、本名は「レノア・ヴァレル」。 第三次世界大戦名を馳せた後天性《魔法士》一人〈光使い〉大戦当時祐一が「命を賭けなければ勝てない相手」と評する優れた〈光使い〉だったが、大戦中のI‐ブレイン酷使によりフリーズアウト現象起きており、余命少なく頻繁に頭痛吐き気襲われるようになっている。そのため〈光使い〉として活動するにはかなり無理をする必要があるが、その優れた能力健在短く切り揃えた金髪菫色の瞳の白人女性。娘のセラ何より大事に思っているが、自身死んだ後、残される娘に悲しい想いをさせたくないとの考えから、“娘を放置して遊び歩く母親失格の女”を演じセラ突き放すような態度をとり続けていた。そうと知らないセラは「自分は母に嫌われている」と思い込んでいた。しかし真実は、ただ生きるだけでも厳し時代に娘を産みそのこと最愛の娘に恨まれるではないかという恐れ抱き問い詰められないよう娘を避けていた。 シティ・ロサンゼルス出身で、I-ブレイン埋め込み手術成功し〈光使い〉となった三名一人親友祐一旧友大戦中に自らが兵器として人を殺すことに疑問抱き退役希望するも叶わず、止むを得ず軍から脱走する当時《魔法士》脱走軍事機密漏洩等しく機密を守るべく存在記録のほとんどを抹消された。その後、名を変え身を潜めていた町で知り合った男性結婚マリア・E・クラインとなり、娘のセラ出産するスイス暮らしていたが、夫の死後セラ連れて転々とした末、シティ・マサチューセッツの第一階層拠点構えた死期迫っていることに気づいており、娘のために少しでも多く遺産残そうと、〔賢人会議〕からの依頼マサチューセッツ機密データ盗みディー対決する。同じ頃、娘を託すため祐一手紙送り彼をシティ・マサチューセッツへ招いた任務自分を追うディーが娘と知り合い互いに好意持ち合っていると気づくものの、それすら利用して更なる機密データ奪取成功。しかし“犯人”の正体気づいていなかったディー攻撃で、D3のひとつを情報解体された際に影響受けて脳を損傷し部分的な記憶喪失になる(自分に娘がいるのは分かっていても、目の前にいるセラがその娘だと思い出せない、など)。そのせいで目の前セラが娘だと認識できないまま、娘へ対す本心セラ明かしセラと“母娘ごっこ”を演じて束の間の幸福を得た先の対決で“犯人”の正体知ったディー助け逃亡1ヶ月ほど潜伏するものの、ディーを追うクレアによって潜伏先は既に特定されており、最後はマサチューサッツ軍の銃撃からセラ守って死亡するエピソードIII)。

※この「シティ・マサチューセッツ」の解説は、「ウィザーズ・ブレイン」の解説の一部です。
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