I-ブレインとは? わかりやすく解説

I-ブレイン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/30 05:03 UTC 版)

ウィザーズ・ブレイン」の記事における「I-ブレイン」の解説

I-ブレインとは、《情報制御理論》基づいて情報の海》に干渉し、《情報の海》を書き換える生体量子コンピュータ。Informational-Brain(『情報を扱う脳』)の略であり、天樹健三エリザベート・ザインによって命名された。 具体的には、人間の脳一部が異常発達してできた“新し器官”であり、前頭葉位置する僅か100グラム足らず神経細胞の塊。内包されている神経網は“論理的に通常のコンピュータと完全に同じ構造持って”おり、「CPU」、「主記憶装置メインメモリ)」、内蔵された「補助記憶装置」、および「《情報の海》への接続部位(入出力装置)」などの構成要素からなるとされる。また通常の脳に“視覚化された映像”を送り込むグラフィック処理系まで備えている。 《魔法士》の“使える魔法”を決定付ける代物であり、原則として特定の物理法則物理定数)のみを書き換えることへ特化しており汎用性は低い。ただしI-ブレインの性能低くても、経験祐一など)や性能最大限活かした使用法ヘイズ)などによってそれをある程度補うことも可能である。また、あらゆる物理法則物理定数)を書き換え可能な汎用性の高いI-ブレインも存在しており、「全ての《魔法士》原型」であるアリス・リステルのI-ブレインが相当する。 ただしあくまでもコンピュータとしては“ハードウェア”の部分だけであり、その機能最大限活用するための“ソフトウェアオペレーティングシステム含む)”は別に用意する必要がある。I-ブレイン内にOS始めとするソフトウェアがない状態でも《情報の海》への干渉そのもの可能だが、I-ブレインの持ち主感覚頼りになるため効率悪くなり、その真価を発揮することはできない。 またI-ブレインもコンピュータ一種であるため、外部電子機器接続することで、《情報の海》を介さず通常のコンピュータ同様に扱うことも可能。作中では天樹真昼が錬の戦闘プログラム調整したり、黒沢祐一独立型データベースへのクラッキング試みたり、アリス・リステル外部記憶装置保存されプログラム稼働させたりしている。 性能 I-ブレインの構造と性能は、製造および調整時に決定する。そのため演算速度性能劣化により遅くなることはあっても、早くなることは無い。また持ちうる能力製造および調整時に固定され以後変化することは一切ない。これは極めて特殊な構造のI-ブレインを持つ〈悪魔使い〉であっても同様(〈悪魔使い〉は、〈騎士〉など他の《魔法士》能力模倣できるが、I-ブレインの構造自体〈悪魔使い〉のものである)。また、きわめて正確な体内時計搭載されており、I-ブレインを持つものは、時計持たずとも正確に時間を知ることが出来る。ただし時差についてどう扱っているかは不明取得方法 I-ブレインは後天的取得するものと先天的に獲得するものがある。 後天的なI-ブレイン取得 《情報制御理論》創設初期大戦前)には、倫理面問題もあり後天的な取得一般的であった。これは能力設定したI-ブレインを組織培養し、主に軍人から募った志願者の脳に手術埋め込むというものである。そのため多く後天性《魔法士》は、軍の一部門である《魔法士》研究機関所属する実験体、という扱いになっている大戦前に臓器移植一種という感覚行われていたが、埋め込み手術成功率が低いらしく、死者も出る模様大戦後先天性《魔法士》一般的になったため、自然と廃れており、2199年現在I-ブレイン埋め込み手術技術保持しているのはシティ・ニューデリーだけとなっている。 埋め込み手術の際には、I-ブレインに対す拒絶反応起きないよう、被験者遺伝子改変手術も受ける。このため後天性《魔法士》遺伝子子供遺伝する可能性も、理論上在り得る。 後天的にI-ブレインを取得した場合、“肉体とI-ブレインが一致しない可能性が高いため、《情報制御》が脳に与え負荷大きく先天性《魔法士》比べ能力低くなりがちなうえ、脳の旧皮質壊死する現象(フリーズ・アウトと呼ばれる)が起こりやすい。 先天的なI-ブレイン獲得 一方先天的に獲得する場合は、専門家プログラムなどにより遺伝子設計され合成される、または自然発生(つまりは生殖行為結果により生まれた子への遺伝)する、という2パターンがある。 遺伝子操作による先天的なI-ブレイン獲得 遺伝子設計され合成される場合、その《魔法士》生物学的な親は存在しない遺伝子モデルがいれば遺伝学的な親は存在しうる)。設計され遺伝子にはI-ブレインの構造組み込まれているため、生まれる前から《魔法士》タイプ決定しており、“肉体とI-ブレインの不一致”も起こらない。 ただしI-ブレインの成長偶然に頼る部分多く擬似記憶によって人間として成長させて脳への刺激与えないと、神経回路生育障害をきたし、I-ブレインが正常に機能しないことがある。そのため設計され遺伝子は、受精卵のときから培養管理され成長し電気刺激により成長促進されるため、肉体年齢実年齢一致しない大戦前は技術的に可能なものの倫理面問題から忌避されていたが、大戦期に兵器」として生産されるようになり、大戦後この手法での生成がほとんどである。 自然発生による先天的なI-ブレイン獲得 その一方で《魔法士》能力遺伝する可能性天文学的な確率とされ、自然発生した《魔法士》これまでに例がない。セレスティ・E・クライン母親と同じ〈光使い〉であり、《魔法士》自然発生した史上唯一の例とされた。 しかし実は、現在の《魔法士》能力遺伝率人工的に抑制されたものであり、本来であれば片親が普通の人間でも子供《魔法士》となる確率は9割を超える最初に《魔法士》作られる以前2182年12月《魔法士》通常の人間に取って代わることを恐れた地球連合〕は、全ての《魔法士》管理下に置くべく、極秘裏に“《魔法士》開発基本ルール”のひとつとして《魔法士》能力遺伝抑制することを決定《魔法士》基本設計解除不能なプロテクト組み込み同時に《魔法士》自然発生抑制するウイルス散布した。しかしそれらのプロテクトを施す以前より、既に突然変異により自然発生した「全ての《魔法士》原型アリス・リステル存在していたことを〔賢人会議〕2199年明らかにした。 ソフトウェア I-ブレインは、そのI-ブレインに最適化されたオペレーティングシステムとそのOS上で動作するアプリケーション利用することで、能力飛躍的に向上し、その真価を発揮する作中の描写によるとI-ブレイン用のソフトウェアは、通常書き換え不能な《基礎領域》と、必要に応じて《魔法士》タイプ応じた魔法》を発動させるアプリケーション存在確認できる。それらのプログラム遺伝子設計段階で《中枢領域》に組み込まれるらしい。 また〈悪魔使い〉2人は「通常書き換え不能な《基礎領域》後天的書き換えられる」とされる。これは、能力特化した《魔法士》のI-ブレインと異なり、《中枢領域》にOSアプリケーション書き込まれていないまっさらな状態」とのことエピソードIVより)。 《基礎領域》 作中の描写少なく詳細不明だが、アルフレッド・ウィッテンがI-ブレイン用オペレーティングシステム開発する描写エピソードVII)から、特定の物理定数書き換えることに特化したI-ブレイン用OS、あるいは《魔法士》記憶領域のうちI-ブレイン用OS常駐している領域を指すと推測される[独自研究?]。 〈悪魔使い〉2人場合作中能力使用時描写から、特化したOS複数持つマルチブート方式(錬は各デーモンが、サクラは各○○制御OSに相当)とも推測できるが、こちらも詳細不明。I-ブレインの限られた記憶容量圧迫するため、OS性能を落とすことで容量削り記憶容量空き確保している可能性がある[独自研究?]。また能力切り替えるたびにOS起動し直す必要があるため、OS性能落とし容量を削ることは、OS起動速度速める効果もある。

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