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ガー目

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2012/05/03 19:07 UTC 版)

(アトラクトステウス属 から転送)

ガー目(ガーもく、学名Lepisosteiformes)は、条鰭綱に所属する魚類の分類群の一つ。ガー科Lepisosteidae)1科のみで構成され、スポッテッドガーアリゲーターガーなど2属7種が記載される[1]。また、学名に従ってレピソステウス目レピソステウス科[2]と表記されることも多い。新鰭亜綱に含まれる現生の魚類として、アミア目と並び最も原始的な一群とみなされている[3]。新鰭亜綱の下に、ハレコストーミ類と呼ばれる区分があり、それに属している。真骨類には含まれない。

学名はLepisosteiformes(レピソステウス目)とされることが多いが、Semionotiformes(セミオノータスまたはセミオノートゥス目[4])と統合して扱われることも少なくない[5]。後者は(ガー科を除き)全て絶滅し、現生種はない。

学名は、Lepiso(鱗の意)とsteus(骨の意)の合成語から成る。学名を直訳し、鱗骨魚科またはリンコツギョ科と書かれることもある[6]。硬鱗(ガノイン鱗)をもつことから、またそれが光沢を放つことから硬鱗魚(こうりんぎょ)または光鱗魚(こうりんぎょ)とも呼ばれる[7]。ただし、硬鱗をもつ魚類には、アミア目チョウザメ目ポリプテルス目などの異なる系統も含まれる。


  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r 『Fishes of the World Fourth Edition』 pp.97-98
  2. ^ 多紀保彦 他、「新訂 原色魚類大図鑑 解説版」、北隆館、2005年、p31,128 などでは、レピソステウス目レピソステウス科と書かれている。
  3. ^ a b c d e 『The Diversity of Fishes Second Edition』 pp.255-256
  4. ^ セミオノタス目、セミオノトゥス目とも書かれる。
  5. ^ Andrew Campbell,Jhon Dawes(松浦啓一 監訳)、『シリーズ〈海の動物百科〉2 魚類Ⅰ』、朝倉書店、2008年、p24 上野輝彌・坂本一男、『魚の分類の図鑑 世界の魚の種類を考える』、東海大学出版会、1999年、p36-37,などではSemionotiformes(セミオノータス目)として扱われている
  6. ^ 渡辺可久、『川のさかな』、岩崎書店、1995年、39頁、ここではレピソステアス目 鱗骨魚科と記されている
  7. ^ 「月刊アクアライフ2005年8月号」、19頁
  8. ^ 『海の動物百科2 魚類I』 pp.24-25
  9. ^ Andrew Campbell,Jhon Dawes(松浦啓一 監訳)、『シリーズ〈海の動物百科〉2 魚類Ⅰ』、朝倉書店、2008年、p20
  10. ^ Andrew Campbell,Jhon Dawes(松浦啓一 監訳)、『シリーズ〈海の動物百科〉2 魚類Ⅰ』、朝倉書店、2008年、p16
  11. ^ シーラカンス目はデボン紀中期、ギンザメ目はデボン紀後期に出現した。上野輝彌・坂本一男、『魚の分類の図鑑 世界の魚の種類を考える』、東海大学出版会、1999年、xvi-xvii
  12. ^ a b c 『新版 魚の分類の図鑑』 pp.36-37
  13. ^ マイケル・J・ベントン 他、「生物の進化大図鑑」、河出書房新社、2010年、p308 ここでは現生の7種が生きた化石として取り扱われている。
  14. ^ 体長とは異なり、尾を伸ばした状態で頭部の先端から尾の末尾までの長さを示す。
  15. ^ a b c d Lepisosteiformes”. FishBase. 2011年6月12日閲覧。
  16. ^ スズキ目イソギンポ科ヨダレカケ属の魚類が同様の椎骨をもつことが知られている(『Fishes of the World Fourth Edition』 pp.97-98)。
  17. ^ その理由としては、流れが悪いことの他に、水温が上がりやすいことや、水底に堆積した植物が腐敗することが挙げられる。
  18. ^ アリゲーターガー
  19. ^ ガーパイクの飼い方
  20. ^ a b 佐々木浩之、「世界の熱帯魚&水草カタログ2012年版」、成美堂出版、2011年、p176
  21. ^ 小林道信・森文俊、『増補改訂 熱帯魚決定版大図鑑』、世界文化社、p461
  22. ^ 琵琶湖における外来魚(アリゲーターガー)の捕獲について”. 滋賀県. 2011年6月12日閲覧。
  23. ^ 若魚(わかうお)とは外見は成魚とそれほど変わらないが、繁殖が可能ではない魚を指す。井田斉 他、『小学館の図鑑NEO・魚』、小学館、2003年、p184
  24. ^ ガーパイクの稚魚は尾鰭の上部が肉質で、長く伸びているという特徴がある。よって、2~3cm程度の大きさであっても、在来の淡水魚とははっきりと見分けがつき、もし捕獲されたのであればそれほど魚に詳しくない人であっても、見慣れない魚であると気づくと考えられる。
  25. ^ 宮地傳三郎 他、「原色日本淡水魚類図鑑」、保育社、1992年、p53~393 および 石津恵造 他、「月刊アクアライフ1994年5月号」、マリン企画、1994年、p30
  26. ^ 淵に含められることもある
  27. ^ 宮地傳三郎 他、「原色日本淡水魚類図鑑」、保育社、1992年、p26 および 川那部浩哉・水野信彦、「検索入門 川と湖の魚②」、保育社、1990年、p179~180
  28. ^ 例えばコイ雑食であり小魚の他に、タニシなどの藻類を食べることもできるため(小魚がいない場合であってもそういった動物は生息している場合も多い)、コンクリートで覆われている河川であっても生存が可能である。しかし、いずれにせよこうした河川は生産者一次消費者が乏しい(例えれば、ピラミッドの底辺が短いため)。高次消費者であるアリゲーターガーが繁殖するための餌をまかなえる程の魚類は生息できない(その高さも低くなる)。
  29. ^ Andrew Campbell,Jhon Dawes(松浦啓一 監訳)、『シリーズ〈海の動物百科〉2 魚類Ⅰ』、朝倉書店、2008年、p25
  30. ^ 主な捕食者としては海水魚海鳥が挙げられるが、クラゲを含む腔腸動物カニなどの節足動物軟体動物(この場合タコイカ)もそれになりえる。
  31. ^ 月刊アクアライフ1994年5月号、発行所 マリン企画、31頁
  32. ^ 河川における運搬作用は流速の6乗に比例することが知られている。例えば流速が2倍になれば、運搬作用は64倍にもなる。
  33. ^ 水槽に水草や障害物が多い場合は、十分な広さがとれていても、自由に動けないことが知られている。小林道信・森文俊、『増補改訂 熱帯魚決定版大図鑑』、世界文化社、p461
  34. ^ 最近の護岸は魚の隠れ家を確保するため、穴をあけているものも多い。
  35. ^ 宮地傳三郎 他、「原色日本淡水魚類図鑑」、保育社、1992年、p208、
  36. ^ 在来種が隠れられる場所を、ブロックなどで人工的に作ることも効果的である
  37. ^ 『月刊アクアライフ』1994年5月号、発行所 マリン企画、31頁 閲覧
  38. ^ 宮地傳三郎 他、『原色日本淡水魚類図鑑』、保育社、1992年、p53~393
  39. ^ ブルーギルは生息場所の状況によって、食性を変えることができる。例えば、小魚などの小動物が少ない場合は、水生植物や藻類などを食べることで補うことができる。松沢陽士・瀬能宏、『日本の外来魚ガイド』、文一総合出版、2008年、p81,87
  40. ^ 鳥類雑食魚肉食魚カメ水生昆虫等が挙げられる。
  41. ^ a b 松沢陽士・瀬能宏、『日本の外来魚ガイド』、文一総合出版、2008年、p87
  42. ^ 体高(たいこう)とは、体を水平にしたときの、最大の高さをいう。ただし、ひれは含めない。魚類に対して使われる。上野輝彌・坂本一男、『魚の分類の図鑑 世界の魚の種類を考える』、東海大学出版会、1999年、XXXIII
  43. ^ 鰭条(きじょう:ヒレを支える骨)が硬く、先端が鋭く尖っているものを棘条(きょくじょう)とよぶ。一方で、柔らかく尖っていないものは軟条(なんじょう)とよばれる。前者は身を守ることに、後者は体の動きを柔軟にすることに役立っている。井田斉 他、『小学館の図鑑NEO・魚』、小学館、2003年、p94
  44. ^ 同じく体高が低いモツゴクチボソ)はブルーギルなどよって容易に捕食されやすいことが知られている。松沢陽士・瀬能宏、『日本の外来魚ガイド』、文一総合出版、2008年、p87
  45. ^ 中坊徹次・望月賢二、『日本動物大百科 6』、平凡社、2003年、p41および、ナマズ科
  46. ^ 宮地傳三郎 他、『原色日本淡水魚類図鑑』、保育社、1992年、p267 および 森文俊・内山りゅう、「手に取るようにしてわかる川や湖の生き物の飼い方」、ピーシーズ、2011年、p52
  47. ^ Andrew Campbell,Jhon Dawes(松浦啓一 監訳)、『シリーズ〈海の動物百科〉2 魚類Ⅰ』、朝倉書店、2008年、p24
  48. ^ 上野輝彌・坂本一男、『魚の分類の図鑑 世界の魚の種類を考える』、東海大学出版会、1999年、xvi-xvii,xxxv
  49. ^ 『観賞魚マニュアル2 熱帯魚編(観賞魚飼育管理教本No.2)』、日本観賞魚振興会、2004年
  50. ^ 部分的な化石しか見つかっていない種もあり、これらは含めない。『月刊アクアライフ』、2005年8月号、20~21頁
  51. ^ Barry-Cox 他、『原色版 恐竜・絶滅動物図鑑』、大日本絵画、1998年、p37
  52. ^ 白亜紀は顕生代に属するとしては最も長いが、三畳紀ジュラ紀などとは異なり、前期(Early Cretaceous)と後期(Late Cretaceous)のみに分けられる。白亜紀中期(Middle Cretaceous)という区分は正式には存在しない。前期はベリアシアンからアルビアンまでで約1億4550万~9960万年前を、後期はセノマニアンマーストリヒシアンまでで約9960~6550万年前を指す。


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