ふん【×吻】
ふん【×吻】
吻
吻(前部付属肢)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/18 14:21 UTC 版)
頭部の前下方にある1本の吻(proboscis)は体長の3分の1ほど長く、表皮は無数の環形の筋(annulation)に細分される。可動域は広く、正面に伸びた姿勢と体の腹面に折り畳んだ姿勢で化石に保存されることが多い。吻の先端にある左右1対の短い前部付属肢(frontal appendages)は、それぞれの先端に少なくとも5本の細い爪があり、横開きのハサミに似た捕獲器をなしている。 この吻は一部の節足動物の関節肢(例えば昆虫の下唇)のように、元々1対だった付属肢が、基部を左右融合することにより特化した部分であり、前部付属肢の機動性を高めるように進化したものだと考えられる。これは一見してラディオドンタ類、ケリグマケラとパンブデルリオンの左右独立した前部付属肢とは大きく異なるが、棘をもつ、眼と口より前に特化した付属肢であることが共通している。 Whittington 1975 をはじめとして、この吻の前部付属肢は誤って異様な縦開きに復元されることが多い。しかしこの部分は横開きであることが背腹(USNM 57684, USNM 205258, USNM 155599, YPM 5809)と側面(USNM 57683)に保存された複数の化石標本で明確に示されている(背腹だと対になる、側面だと片側に被れる)のに加えて、左右対称の形・発生学的観点・近縁(ラディオドンタ類、ケリグマケラとパンブデルリオン)の前部付属肢との比較も、横開きが合理的であることを示している。
※この「吻(前部付属肢)」の解説は、「オパビニア」の解説の一部です。
「吻(前部付属肢)」を含む「オパビニア」の記事については、「オパビニア」の概要を参照ください。
吻
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/12/05 06:48 UTC 版)
鉤頭動物の外見上の最も大きな特徴は、体の前方に長い吻が突き出ていることである。この吻は、通常は覆いで隠されているが、宿主の組織に付着する際に使われる。また宿主の胃壁に穴を開け、一生の間そこに自身を固定しておくためにも使われる。体と同じように吻も空洞になっているが、体の部分とは隔膜で仕切られている。吻の先と隔膜の間は筋肉の筋でつながっていて、筋肉が収縮することにより吻が陥入する。
※この「吻」の解説は、「鉤頭動物」の解説の一部です。
「吻」を含む「鉤頭動物」の記事については、「鉤頭動物」の概要を参照ください。
吻(ふん、英: snout)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/13 06:02 UTC 版)
「魚類用語」の記事における「吻(ふん、英: snout)」の解説
眼より前の部分。吻の形は食性によって異なる。ヒイラギ、マトウダイなどは膜を折りたたんだような吻を一気に伸ばして獲物を捕らえる。ヤガラ類などは吻部が筒状に伸び、カジキ、サヨリなどは吻部が槍のように延長する。
※この「吻(ふん、英: snout)」の解説は、「魚類用語」の解説の一部です。
「吻(ふん、英: snout)」を含む「魚類用語」の記事については、「魚類用語」の概要を参照ください。
吻
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/06 00:58 UTC 版)
多毛類では、浮遊性のウキゴカイ類およびサシバゴカイ類、匍匐性のゴカイ類、チロリ類、シロガネゴカイ類などの捕食性の種では肉質の小突起を多数もつ外翻性の吻 (proboscis)を有することが多い。 ユムシ動物は前背端から吻 (proboscis)が突出し、体幹中へは引き込まれない。星口動物では体幹の前端に自由に出し入れできる陥入吻 (introvert)を持つ。
※この「吻」の解説は、「環形動物」の解説の一部です。
「吻」を含む「環形動物」の記事については、「環形動物」の概要を参照ください。
吻
「吻」の例文・使い方・用例・文例
- >> 「吻」を含む用語の索引
- 吻のページへのリンク