ベリアシアンとは? わかりやすく解説

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ベリアシアン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/03 07:52 UTC 版)

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地質時代 - 顕生代[* 1][* 2]
累代 基底年代
Mya[* 3]
顕生代 新生代 第四紀 2.58
新第三紀 23.03
古第三紀 66
中生代 白亜紀 145
ジュラ紀 201.3
三畳紀 251.902

古生代 ペルム紀 298.9
石炭紀 358.9
デボン紀 419.2
シルル紀 443.8
オルドビス紀 485.4
カンブリア紀 541
原生代 2500
太古代(始生代) 4000
冥王代 4600
  1. ^ 基底年代の数値では、この表と本文中の記述では、異なる出典によるため違う場合もある。
  2. ^ 基底年代の更新履歴
  3. ^ 百万年前

ベリアシアン(Berriasian、ベリアス期)は、1億4550 ± 400万年前から1億4020 ± 300万年前にかけての、白亜紀全体のうちで最も古い「期」と呼ばれる地質時代区分である。ジュラ紀末期のチトニアン(チトン期)に次ぐ時代で、バランギニアン(バランジュ期)の前にあたる。

層序の定義

ベリアシアンは1869年のHenri Coquandによる文献に記載されており、フランスアルデシュ県にあるベリアス村にちなんで名付けられた。イギリスのパーベック累層はベリアシアンのものであり、それまではパーベックとウェルデンがこの時代の基準として用いられていた。

ベリアシアンの始まり(白亜紀の始まりでもある)は慣習的にアンモナイトの一種であるBerriasella jacobiの出現によって定められてきた(GSSP:国際境界模式層断面と断面上のポイントによる)が、期の基準を明確化し、よりはっきりとした層序の区別をつけるために国際地質科学連合(IUGS)によって再検討がなされている。Nannoconus steinmanniiのような石灰質の微小な化石から、繊毛虫の一種であるCalpionellids、アンモナイト、花粉学古地磁気学による情報が用いられているが、特にchron m18rという地磁気の記録が明白である。

テチス海が存在していた地域において、ベリアシアンはアンモナイトに基づいた4つの層に分けられる(新しい時代から古い時代にかけて)。

  • Thurmanniceras otopeta
  • Subthurmannia boissieri
  • Subthurmannia occitanica
  • Berriasella jacobi

ベリアシアン末期(バランギニアン初期)にはCalpionellidCalpionellites darderiが初めて現れる。この化石はアンモナイトの Thurmanniceras pertransiens よりもわずかに下から見出せる。

この時代の古生物

ゲオサウルス
ステネオサウルス
近縁種を元にしたドロマエオサウロイデスの想像図
ベロロサウルスの上腕骨(正基準標本)
エキノドンの歯
ヒラエオサウルスの発見時の様子
オーウェノドンの下顎骨正基準標本
ヴァルドサウルスの腸骨

哺乳類 Mammalia

鳥類 Aves

竜盤目 Saurischia

獣脚亜目[3] Theropoda

竜脚形亜目 Sauropodomorpha

鳥盤目 Ornithischia

  • エキノドン Echinodon[2]
    • 発見地:スワネージ、ドーセット(イングランド)
    • ヘテロドントサウルス科。二足歩行の草食恐竜で全長60センチメートル前後。多くの鳥盤類と異なり、上顎に1本か2本の犬歯のような歯を持っていた。

装盾亜目 Thyreophora

鳥脚亜目 Ornithopoda

翼竜目 Pterosaulia

ワニ形上目 Crocodylomorpha

タラットスクス亜目 Thalattosuchia

脚注

[脚注の使い方]
  1. ^ a b この時代からしか見つかっていない。
  2. ^ a b c d e f g h i 生息年代は不確定。
  3. ^ 鳥類を除く

参考文献

関連項目

外部リンク






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