アナログ式
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/05 18:45 UTC 版)
アナログ式は長針と短針を組み合わせた針式。通常、長針1回転が60分、短針1回転が12時間を表す。 ムーブメントに取り付けて時を示す目盛やマークなどを印した部品を文字板(文字盤、dial)という。通常、円周の等分の位置にアラビア数字やローマ数字を配置した文字盤を用いる(12方向あるいは4方向に数字を置く)。背景に数字を入れないデザインのものもあるが、時計の針は同一の周回を回転しているため、上下方向が定まっていないと時刻を認識できないことになる。そのため、少なくとも実用的な時計においては、長針、短針、秒針が全て重なる方向を上向きに設置し、その時間を0時または12時に調整する(背景が無地の壁掛け時計など)。文字盤にはライト付きのものや蓄光のものがある。 針の制御は全てが機械式機構で正比例するように動く物、ステッピングモーターなどで別々に動かす物が有る。 秒針の動きには、連続して流れるような秒針の動きのスイープ運針(スイープセコンド、連続運針、連続秒針、sweep motion second、sweeping motion second)と、1秒ごとに区切りながら動くステップ運針(ステップセコンド、ステップ秒針、step motion second、stepping motion second)がある。また、一定時刻にまたは手動の操作でメロディーが鳴りリズミカルに運針する機能のあるものもある(メロディー運針、rhythmical motion)。 機械的な針を使わずに、液晶であらかじめ形が作られた針を表示するものや、Apple Watchのようにドットマトリクスで針を表示するものもある。 レギュレータ 長針・分針・秒針(秒針は無い場合もある)がすべて独立しており、同軸にないもの(文字盤もそれぞれ別々に独立している)。機械式時計の基本原理としてはこの形態になる(機械式時計の項参照)。 2針式 長針と短針のみで、2つが同軸にあるもの(秒針が付いていても同軸でないものを含む)。レギュレータに歯車を1個追加して分針を駆動している。 3針式 秒針が長針・短針と同軸にあるもの。2針式の機構に歯車を1 - 2個追加して秒針を駆動している。 4針式 秒針と長針、短針に加え、GMT針が同軸にあるもの。GMT針は、24時間で一周する針で、時針と区別がつくようにしてある物が多い。なお、GMTはグリニッジ平均時(英:Greenwich Mean Time)の略称である。 アナログ式はほとんど12時間表示(12等分)であるが、24時間表示の数字を小さく併記するものもある。文字盤の時間間隔については、日長により変化する不定時法(一部の和時計など)のものもあるが、基本的に現代の時計は時間間隔が常時一定の定時法をとる。その他文字盤に多数の目盛りが追加され、クロノグラフ(秒・分・時)やカレンダーが針で表示できるものもある。日付や月齢などは回転する板を、穴からのぞくようにして文字盤地板に表示するものも多い。なお、「12時方向」や「3時方向」など、アナログ式時計の文字盤に見立てて方向・方角を表す方法をクロックポジションという。 基本的に右回りであるが、その理由として日時計が右回りであったためという説が有力である。緯度・経度・季節により誤差はあるが、太陽の位置により大まかな方角を知ることが出来る。 外装を通してムーブメントが見える時計をスケルトンという。 アナログ式時計の一例。スイス鉄道時計 20世紀のアナログ式の旅行用めざまし時計。たたむとシェルに護られ旅行鞄にしまえる。古いものはぜんまい式。 アナログ式腕時計 スケルトン
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アナログ式
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/05 15:25 UTC 版)
アナログ式複写機の場合、原稿に照射した光源の反射光を、ミラーで誘導し、レンズを通して倍率とピントを調整して直接感光体へ当てている。 第一ミラー台 原稿照明ランプと第一ミラーにより構成され、原稿読み取りの第一段階。 第二ミラー台 第二・第三ミラーにより構成。移動速度は、第一ミラー台よりも遅い。 レンズ台部 Xモータ・Yモータによって移動し、倍率及びピントの補正を行う。 第四・第五・第六ミラー レンズ台部を通過した光をドラムに導く。第一〜第三ミラーと違い、動かない。また、第六ミラー直後には防塵ガラスがあり、ドラムまわりから飛散したトナーが光路を汚さないようになっている。 アナログ方式で倍率変更を行う場合、主走査方向倍率はレンズによる倍率変更であるが、副走査方向は第一・第二ミラー台の移動速度を変更して行う。
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アナログ式
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/29 05:37 UTC 版)
液体や気体の熱膨張によって測定し、刻印されている目盛りから体温を読み取る。測定液には水銀を利用した棒型のものを用いる。長く使用されていたが、使用前の目盛を最低温度以下に戻す操作に、強く何度も振る必要があるなど手間がかかる、損傷(特に前述の目盛を最低温度以下に戻す操作で発生しやすい)した際に毒性を持つ水銀が流出するなどの安全性の問題などから、次項のデジタル式の高精度化や低価格化が進むに連れ、少なくなりつつある。
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アナログ式
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/29 08:58 UTC 版)
オリジナルの雪崩ビーコンは利用者に音で信号を伝えるアナログ式だった。発信しているビーコンに近づくと音が大きくなった。ビーコンはまたLEDで視覚化したり、イヤホンで音を聞き取りやすくなるよう強化された。
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アナログ式
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/09 00:36 UTC 版)
アナログ式は、文字盤の長針と短針によって残り時間(時間の経過)を表示する。 ボタンAとBの両方を「半押し」にすることにより、時計を両方とも止めたままにすることができる。どちらかのボタンが完全に押されるまでは、この状態のままになる。 アナログ式は対局の前に、開始時刻と終了時刻を決めておく必要がある。対局者双方が合意すれば、設定する時刻は何時でも構わない。例えば、それぞれの「持ち時間が90分」で終了時刻は5時とした場合、開始時刻は3時30分に設定される。 通常の時計とは異なり、時計盤の上部に小さな赤色の旗(フラッグ)がついている。この旗は、時計の長針が12の5分前になれば徐々にセリ上がり、12を超えると落ちる。 赤色の旗が落ちることで、時間切れを知らせる。デジタル式とは異なり、旗が落ちても特に音は鳴らない。右図の時計Aは、旗が落ちそうになっている。あと2〜3分で旗が落ちる。 右図の時計Bは、旗が落ちた状態。次に旗が落ちるのは約1時間後になる。(右図の時計では7時に。) アナログ式では、秒単位のカウントはできない。「1手30秒以内」「フィッシャーモード」などの設定は、機種を問わず不可能である。 アナログ式の動力は、「電池式」か「ぜんまい式」である。電池が切れたり「ぜんまい」を巻かないでいると、時計は両方とも動かなくなる。「ぜんまい式」の特徴の一つに、稼動音があげられる。機種によって違いはあるが、常時「チッチッチッチッ」という音が鳴り続ける。
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アナログ式
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/05 06:33 UTC 版)
「アマチュアテレビジョン」の記事における「アナログ式」の解説
アマチュアテレビジョンの黎明期からある方式で市販のテレビ受像機が流用できるため比較的出費が少ないが、占有する帯域が約20MHzで広い帯域を占有するため、運用可能な周波数帯は430MHz以上極超短波(UHF)が使用される。近年はアナログ衛星放送のチューナーを流用する例も散見されるが、各国でのアナログ式の放送の停波に伴い、復号用集積回路等の部品の入手が年々困難になりつつあるため、今後はFPGAやソフトウェアで機能を代替する試みもある。※日本では現在430MHz帯のATV免許は下りない。
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