フィッシャーモード
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/29 04:55 UTC 版)
あらかじめ定められた持ち時間に加え、一手ごとに決められた時間が加算されていく設定。加算時間より早く次の手を着手すると、残りの加算時間分持ち時間が増える点で秒読みと異なる。考案者であるボビー・フィッシャーから「フィッシャーモード (Fischer mode) 」と呼ばれ、「フィッシャールール」「フィッシャー方式」なとども呼ばれる。 秒読みと同様、切れ負け方式の問題点を解消した方式だが、対応したチェスクロックを必要とする。また、設定によっては持ち時間が増え続けるという事態も起こりうるが、チェスは将棋などに比べると一局が短いので、あまり弊害がない。また、公式な競技会で採用されるため、チェスクロックにはフィッシャーモードへの切り替えができる物もある。 チェスの公式戦では一般的に採用されており、世界チェス選手権では初手から1手指すごとに30秒が加算される。将棋ではABEMAトーナメント(2018年スタート)や新銀河戦(2022年スタート)、囲碁では新竜星戦(2021年スタート)で採用されている。
※この「フィッシャーモード」の解説は、「持ち時間」の解説の一部です。
「フィッシャーモード」を含む「持ち時間」の記事については、「持ち時間」の概要を参照ください。
- フィッシャーモードのページへのリンク