吉野源三郎 吉野源三郎の概要

吉野源三郎

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/08 02:16 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動
吉野 源三郎
(よしの げんざぶろう)
誕生 (1899-04-09) 1899年4月9日
東京府(現・東京都
死没 (1981-05-23) 1981年5月23日(82歳没)
職業 編集者児童文学者評論家翻訳家反戦運動家ジャーナリスト
最終学歴 東京帝国大学文学部哲学科卒業(1925年)
活動期間 1937年 - 1981年
文学活動 平和問題談話会
代表作君たちはどう生きるか』(1937年)
主な受賞歴 第06回産経児童出版文化賞(1959年)
デビュー作君たちはどう生きるか』(1937年)
テンプレートを表示

経歴

1899年(明治32年)、東京府(現・東京都)出身。父は株式取引所仲買人であった。

1912年(明治45年)、東京高等師範学校附属小学校(現:筑波大学附属小学校)卒業。1917年(大正6年)、東京高等師範学校附属中学校(現:筑波大学附属中学校・高等学校)卒業。

1918年(大正7年)、旧制第一高等学校に入学。1922年(大正11年)、2留の末第一高等学校を卒業し[1]東京帝国大学経済学部に入学。思索の中で哲学への思いが高じて文学部哲学科に転部した。

1925年(大正14年)、26歳で東京帝国大学文学部哲学科を卒業。思い立って陸軍に入隊する。除隊後の1927年(昭和2年)、東京大学図書館に就職。このころから政治に関心を持ち、社会主義系の団体の事務所に出入りするようになる。1931年(昭和6年)に治安維持法事件で逮捕される。このとき抱いた軍国主義への不信感が、後年の反戦活動、理想主義的な思想体系を形作ったと考えられる。

1935年(昭和10年)、山本有三の「日本少国民文庫」編集主任に就任。1937年(昭和12年)には明治大学講師[2]に就任。この年、『君たちはどう生きるか』を刊行し、岩波書店に入社[3]1938年(昭和13年)、岩波新書を創刊[3]1939年(昭和14年)、明治大学教授に就任。戦時中も一貫して独自のヒューマニズム論を展開した。

1946年(昭和21年)、雑誌『世界』を創刊し、初代編集長に就任[3]。いわゆる「戦後民主主義」の立場から、反戦・平和の姿勢で論陣を張った。1950年(昭和25年)4月15日平和問題談話会を結成し、1951年(昭和26年)の対日講和条約に関しては、米国を含む52ヶ国との単独講和ではなく、ソ連中国も含めた全面講和論を主張した[3][4][5]1959年(昭和34年)、「安保批判の会」結成に参加し、1960年(昭和35年)の安保闘争で活躍。この間、1949年(昭和24年)に岩波書店取締役、翌年に岩波書店常務取締役、1965年(昭和40年)に岩波書店編集顧問に就任した。

1975年(昭和50年)に広島で開催された「被爆30年広島国際フォーラム」の世話人を努めた。

1981年(昭和56年)、肺気腫症のため、82歳で死去。

評価

反戦への思いを熱く秘めたその作風は多くの支持を集め、『君たちはどう生きるか』は、刊行から70年経過した2003年(平成15年)の「私が好きな岩波文庫100」で5位にランクされた。岩波少年文庫各冊の終わりによせた「岩波少年文庫発刊に際して」という一文は、今もって評価が高い。また、温厚な人徳者として知られ、各方面に知己が多かった。2017年(平成29年)には、羽賀翔一によるマンガ「漫画 君たちはどう生きるか」(マガジンハウス)が人気を博し、原作の『君たちはどう生きるか』がブームとなった。


  1. ^ 『官報』第2922号、大正11年5月2日、p.43
  2. ^ 『明治大学一覧 : 付・卒業生年度別 昭和12年11月』明治大学事務局、1937年11月、p.240
  3. ^ a b c d デジタル版 日本人名大辞典+Plus
  4. ^ Yahoo!百科事典
  5. ^ 平和問題談話会「講和問題についての平和問題談話会声明」『世界』第51号、岩波書店、1950年3月、 60-64頁、 ISSN 0582-4532


「吉野源三郎」の続きの解説一覧




吉野源三郎と同じ種類の言葉


固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「吉野源三郎」の関連用語

吉野源三郎のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



吉野源三郎のページの著作権
Weblio 辞書情報提供元は参加元一覧にて確認できます。

  
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの吉野源三郎 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2022 GRAS Group, Inc.RSS