千葉亀雄とは? わかりやすく解説

ちば‐かめお〔‐かめを〕【千葉亀雄】

読み方:ちばかめお

[1878〜1935]評論家山形生まれ。「国民新聞」「読売新聞」などの記者となり、大正期文学運動推進した。著「新感覚派の誕生」など。


千葉亀雄

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/05/02 03:00 UTC 版)

千葉 亀雄 ちば かめお
ペンネーム 千葉 江東
誕生 1878年9月24日
山形県酒田市
死没 (1935-10-04) 1935年10月4日(57歳没)
職業 作家評論家ジャーナリスト
国籍 日本
最終学歴 早稲田大学高等師範部中退
ウィキポータル 文学
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千葉 亀雄(ちば かめお、1878年明治11年)9月24日 - 1935年昭和10年)10月4日)は、日本作家評論家ジャーナリスト

来歴

山形県酒田市に生まれ、5歳から母の実家がある宮城県美里町、13歳から仙台市で育つ。早稲田大学高等師範部中退。はじめ江東の号で小説を書いたが、以後国民新聞読売新聞時事新報東京日日新聞など新聞の社会部長や学芸部長を務め、その傍ら文芸評論も書いた。『サンデー毎日』編集長として「サンデー毎日新人賞」を開始するなど大衆文学にもかかわる。

大正末から昭和初年にかけての大きな文学潮流となった「新感覚派」の命名者として知られる。

死後、小説家の登竜門として「千葉亀雄賞」が創設され、井上靖沙羅双樹黒岩重吾らを輩出した[1]。墓所は多磨霊園[2]

美里町近代文学館に遺品約160点を収蔵した千葉亀雄記念文学室がある。

著書

  • 『いざさらば  千葉江東』(大平洋館) 1903年
  • 『悩みの近代芸術』(二松堂書店) 1923年
  • 『異性を観る』(小西書店) 1924年
  • 『仇討五十種』(春陽堂) 1925年
  • 『新聞講座』(金星堂) 1925年
  • 『新版日本仇討』(天人社) 1931年
  • 『新聞十六講』(金星堂) 1933年
  • 『新聞語辞典』(栗田書店) 1933年
  • 『一九四〇年の新聞』(新聞之新聞社、新聞全集7) 1933年
  • 『現代世界文学概観』(新潮社) 1933年
    のち新潮文庫
  • 坪内逍遥伝』(改造社、偉人伝全集23) 1934年
  • 『ペン縦横』(岡倉書房) 1934年

復刊

  • 『ペン縦横』(湖北社、近代日本学芸資料叢書 第12輯) 1989年
  • 『坪内逍遥伝』(湖北社、近代日本学芸資料叢書 第11輯) 1989年
  • 千葉亀雄著作集』全5巻(ゆまに書房) 1991 – 1993年
  • 『新感覚派の誕生』(日本図書センター、近代文芸評論叢書) 1992年

翻訳

脚注

  1. ^ 千葉亀雄賞受賞作一覧
  2. ^ 千葉亀雄”. www6.plala.or.jp. 2024年12月1日閲覧。

外部リンク





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