岩波少年文庫での復刊
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「ドリトル先生物語全集」の記事における「岩波少年文庫での復刊」の解説
戦時中、宮城県へ疎開していた石井は1947年(昭和22年)に東京へ戻って岩波書店の嘱託社員となり1950年(昭和25年)、吉野源三郎らと共に岩波少年文庫(第1期、全100点121冊)を創刊した。戦前に白林少年館とフタバ書院成光館から刊行されていた『アフリカ行き』は1947年に光文社より復刊されていたが、石井は是非とも同作を岩波少年文庫から刊行したいと考えて再度、井伏に訳文の推敲を要請する。こうして、1951年(昭和26年)に新字体・現代仮名遣いへ訳を全面的に改めると共に、日本語版としては初めて原作者のロフティングが描いた挿絵を使用した『ドリトル先生アフリカゆき』が刊行された。この後も井伏の手でシリーズ各巻の翻訳が続けられ、岩波少年文庫での刊行順に第4巻『ドリトル先生のサーカス』、第3巻『ドリトル先生の郵便局』、第6巻『ドリトル先生のキャラバン』、第8巻『ドリトル先生月へゆく』が翻訳され、当初は講談社より刊行されていた第2巻『航海記』も1960年(昭和35年)に岩波少年文庫へ編入された。
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