双界儀
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/23 04:46 UTC 版)
敵
「紫微仙の3人」と、紫微仙の作った式神(しきがみ)である「六震祇」と、人の生命活動から排出される氣である衰氣を求めて、常世から現世に出現する「寄り神」が敵となる。偶然出会う「とある人物(HP1000)」も、人とは考えられない「氣」を発していることと暗闇であったため、お互いを寄り神の類(たぐい)と勘違いし、戦いになる。心の隙を突かれ、河伯に操られる「とある人物(HP2000)」も、一時に敵となる。
六震祇の咆哮(ほうこう)と寄り神の断末魔(だんまつま)は、三ツ矢雄二によるものである。「紫微仙の3人」と「とある二人」については、登場人物を参照。
六震祇
六震祇(りくしんぎ)は、「あるもの」を封じる結界を作っている「楔」を抜くために、紫微仙により、なにかしらの対象物[39]を依り代(よりしろ)に作られた式神であるが、五方輪はそれを阻止する立場になるので、必然的に戦うようになる。六震祇も全て、五行のいずれかに属し、また結界は無効のうえ結界能力を持っている。
「六震(りくしん・ろくしん)」とは六種震動とも表記し、釈迦の人生の節目[40]または、新たな思想を説いた時が6回あったとされ、その毎時に世の全てが、6方向(東西南北地天)のうちの一方向づつに、順番に胎動した[41]とされ、この現象を瑞祥(ずいしょう)とし、その方位を「動・起・涌・震・吼・覚」と表している。「祇(ぎ)」は日本における神とされるもの[42]を意味する。六震祇のそれぞれの名は、六震の6文字に「尸(し)」をくわえたものであるが、尸は屍や死を意味し、漢字の部首としても屍垂(かばねだれ)といい、生き物の代謝による排出物や、代謝が終わった老廃物を意味する漢字の部首に使われる。
- 高千穂: 尸起(しき) 五行:火 作者:陽龍 HP1800
- 沖ノ島: 尸動 (しどう) 五行:火 作者:陽龍 HP2100
- 出 雲: 尸震 (ししん) 五行:土 作者:河伯 HP2400
- 大 和: 尸覚 (しかく) 五行:土 作者:河伯 HP3600
- 富 士: 尸吼 (しこう) 五行:水 作者:陰虎 HP3200
- 鹿 島: 尸涌 (しゆう) 五行:土 作者:河伯 HPは不明
- 淡 島: 尸吼の変異体五行:水 作者:陰虎 HP3600
(淡島戦で、五方輪の内、決められた一人を選択すると、幾つかの特別な台詞が聞け、あるエピソードを知ることになる)
寄り神
寄り神・寄神(よりがみ)も、全て五行のいずれかに属していて、倒した時に弾ける光球の色でも判断できる。寄り神には等級があり、下級・中級・上級となっていて、結界の捕縛できる時間と、衰氣ゲージの中和に関係し、上級ほど捕縛時間が短く衰氣ゲージの旺氣の上昇量が大きく、下級はその逆になる。特徴は固定・移動・高速移動・浮遊・飛翔や、突然出現するもの、透明、不死身のものもいる。攻撃は物理と衰氣弾を行い、特殊な攻撃では、毒液や毒霧を吐いたり、衰氣レーザーなど、珍しい手段で攻撃してくるものなどがいる。防御や特殊能力は、旺氣反射や弾性性能(体ごと弾かれる)や衰氣感染を齎すもの、結界を仕掛けるものや結界無効などの能力を持つものがいる。
寄り神の名は、ほとんどが、日本で伝承される妖怪から採られ、ホオナデの頬を撫でるような仕草や、センポクカンポクの姿など、その妖怪の特徴を踏襲しているものも多い。
- 珠洲
- 寄り神はすべてHP96
- 高千穂
- 寄り神はすべてHP128
- 沖ノ島
- 寄り神はすべてHP160
- 出雲
- 寄り神はすべてHP192
- 大和
- 寄り神はすべてHP224
- 富士
- 寄り神はすべてHP256
- 鹿島
- 寄り神はすべてHP288
- 淡島
- 寄り神はすべてHP320
- アンモ(高速移動型) - 上級。
- センポクカンポク - 上級、弾性能力を備える。
- カブソ - 上級。
- ^ 門客神(もんきゃくじん)・客人神(まれびとがみ)ともいう。
- ^ あらはばきを客神とする伝承。
- ^ みしゃぐじは広く信仰されたが伝承されていない神。
- ^ 本作の常世から来る寄り神。
- ^ 紫微仙が五法輪に対して比喩する。
- ^ 西方大陸から渡ってきた紫微仙
- ^ ステータスのHP表示は除く。
- ^ 神在月の由来は諸説あるが、出雲大社に八百万の神が集まるため出雲は神在月とし、その他の地域は神無月とされるが、諏訪大社のかつての祭神である「諏訪明神」があまりにも巨体であったことから出雲に出向くことを免責され、諏訪地方においては現在も神在月と呼称する。
- ^ 忘れ去られた神代文字(日本のヒエログリフ)の1つといわれる。
- ^ ただし、武氣という武具から発せられる氣を表す言葉と、得物(えもの)という武器や道具を表す、古い言葉は使われる。
- ^ 説明書や攻略本や小説で、両方の表記がある。
- ^ 説明書ではミニガラン石となっているが、物語や小説ではこの言葉は使われず、単にガラン石や、ちっこいガラン石などと呼称され、日本各地の巨大なガラン石の柱もガラン石やガラン石柱などと呼称されるため、混同を避けるとともに、物語の記述を優先させ、巨大なものをガラン石の柱とし、フィールドにあるギミックのものをガラン石と記述する。なおガラン石のがらんとは伽藍石から採ったものである。
- ^ 物語の節目節目で終了したフィールドに移動ができ、移動先では寄り神は全て復活しているので、序盤でもマテリアを大量に所持できる。
- ^ 勾玉を点対象にし、円形部分を重ね合わせた形。
- ^ いわゆる、護符(ごふ)のことで、咒は「まじない」とも読む。通常、使われる「呪」の文字はすべて本作において「咒」に置き換えられている。
- ^ 武道や芸道や禅宗において「練心」という。
- ^ 前述と同様に「丹心」という。
- ^ 「天地雷風水火山沢(てんちらいふうすいかさんたく)」
- ^ 日本の古い言葉では幽玄という
- ^ 伊邪那岐命と伊邪那美命によって作られた、日本創世の最初の地であり、常世の入り口であるとされる島
- ^ 紫微仙・六震祇・とある二人。
- ^ 立ち入れない場所や打撃攻撃が届かない場所
- ^ 諏訪大社では、実際に祭神(さいじん)の一つとして、ミシャグジが祀られている。
- ^ 火舎は「ほや」と読むが本作では「ひいれ」となっている。広義の意味で火鉢のことである。
- ^ カウアイ島コケエ州立公園カララウ渓谷展望台から
- ^ 公式資料では「あらはばきしん」小説では「あらはばきかむい」となっている。
- ^ 多賀城にはアラハバキの「製鉄の神」の伝承もあり、紫微仙のもつ神器のそれぞれも製鉄に係わる重要なものである。
- ^ 神が鎮座する、神が隠れ住まう山や森
- ^ 日本でのピラミッドの様なもの
- ^ 御巫みづほも主人公と捉えられることもあるが、直柔も物語の中心で活躍し、最終ステージの淡島では、みづほから「いい、主人公っていうのは、ね。絶対死なないのよ!」といわれるので主人公と記する。
- ^ 青生生魂(アポイタカラ)という超金属の伝承もあり、二つは同一の物質であると考えられている。
- ^ ある奥義を発動すると刀身が3つに分かれる。
- ^ 死者蘇生の言霊(ことだま)といわれる文言「ひふみよいむなやここのたり、ふるべ、ゆらゆらと、ふるべ」を唱える。「布瑠の言」は別名「ひふみ祝詞」ともいう。
- ^ 密教咒術は、陰陽道において安倍家の双璧である賀茂役君小角(かもえだちのきみおづぬ)が源流の1つであり、八洲が切る九字も賀茂家の紋章でもある。
- ^ 「臨・兵・闘・者・皆・陣・列・在・前」。
- ^ 「こうりゅう」とも読む。
- ^ 軽井沢町にて
- ^ 一般の許可がない者は、立ち入り禁止となっている。海の正倉院ともいわれ、国宝が多数出土し、現在も先史時代からの宝物や遺物が埋蔵されている。
- ^ 尸覚の外殻は鉱物の結晶のような多面体であり、尸涌は巨大な十角錐の幾何学的形状である。
- ^ 入胎・出胎・出家・成道・法輪・入滅をいう。
- ^ 揺れた、もしくは地震があった。
- ^ 日本の神や日本での神の概念
- ^ コスタリカのハロウィンカニ
- ^ 公式ガイドブック完全版の97頁ではセンボクカンボクとなっているが187頁ではセンポクカンポクとなっている。
- ^ 『山村生活の研究』:柳田國男著。
- ^ 『九戸郡誌』:岩手県教育会発行:岩手県教育会九戸郡部会著。
- ^ 『参遠山村手記』:早川孝太郎著
- ^ 葛飾北斎画:『北斎漫画』『三柱鳥居』
- ^ SQUARE ENIX MUSIC ONLINE
- ^ 菊田裕樹 @Hiroki_Kikuta (2011年3月2日ツイート) タイ語かマレーシア語。どっちがどっちだったか忘れました。
- ^ Angel's Fear BBS (2000年11月11日投稿) 2013年11月2日アーカイブ
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