久保田利伸
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来歴・人物
静岡県庵原郡蒲原町(現:静岡市清水区)出身。静岡県立静岡商業高等学校、1985年駒澤大学経済学部経済学科卒業。
『森田一義アワー 笑っていいとも!』(フジテレビ)に初登場した際に久保田が語ったところによれば、一家揃ってファンキーなキャラクターで(母親はそうでもないとの本人の話)[注 1]、青果店の店主である父親は客が来ると、フィンガーチップスを鳴らしながら「らっしゃい」と言っていたという[注 2]。
少年時代の渾名は猿で、元日本ハムファイターズの広瀬哲朗は中学時代の2年先輩・チームメイトだった(後年、久保田と広瀬は日本ハムのCMで共演している)。その後、広瀬と同じ駒澤大学に進学し、大学でも先輩・後輩の関係となった。広瀬の入団以来ファイターズを応援し続けている。幼少時代からプロ野球選手を志していた為、高校時代まで野球に勤しみ、いわゆる球児だったが、高校の野球部でレギュラーになれなかった為、プロ野球選手の夢を諦めた過去がある(この経験は後にリリースされる「虹のグランドスラム」に活かされている)。
2013年7月に小林克也のラジオにゲスト出演した際、自身の音楽の原点は中学時代から高校時代にかけて毎日聴いていたスティーヴィー・ワンダーで、現在でもリスペクトしていると語っている[5]。幼少の頃からR&Bやソウル音楽などのブラックミュージックに傾倒していた一方、姉2人の影響で沢田研二なども頻繁に聞いていたという。
高校時代は商業高校ということもあって、在学中に簿記検定などの資格も取得した。
大学では軽音楽部ロック研究会に属し、そこで出会った羽田一郎とアマチュアバンド「HOTTENTOTS」(ホッテントット)を結成。1982年、ヤマハ主催のコンテスト「EAST WEST '82」に出演し、ベスト・ボーカリスト賞を受賞。(このコンテストで披露された演奏は、レコードに収録され発売された。またバンド在籍時の久保田は、アフロヘアーに口ひげを生やしていた[注 3]。)頻繁に髪型を変える[注 4]。
大学のゼミは「アフリカ研究会」(古沢紘造教授)に所属。好きな音楽のルーツがアフリカだったため、アフリカ三昧で楽しかったという。卒論も「アフリカの音楽」 をテーマにした[6]。
大学を卒業後、音楽プロデューサーとしてキティミュージックとの作家契約で音楽業界に入り、1980年代には20代前半という若さで多くの歌手、アイドルに楽曲を提供。主な相手としては、田原俊彦、中山美穂、小泉今日子、鈴木雅之、GWINKO、荻野目洋子、芳本美代子、小山水城、とんねるず、バブルガムブラザーズ。特に田原には1985年から1993年までの間に多くの楽曲を提供している。1990年代に入ってからも、清水美恵、西田ひかる、森高千里、TOKIO、髙橋真梨子などに楽曲提供。2000年以降もCHEMISTRY、MISIA、ISSA、山田優などに提供している[注 5]。
2004年、ノルウェーの外資系企業に勤める11歳年下の女性と入籍。同年12月、第一子となる男児が誕生した。
好きな食べ物はエビフライ、担々麺以外のラーメン、シャウエッセン。特にラーメンは久保田の実家の近所にある食堂「蒲原館」のラーメンと徳島製粉「金ちゃんヌードル」がお気に入りで、特に金ちゃんヌードルはSNS等で本人がファンと公言する程である。また、西麻布の百貨店にある惣菜店の焼きそばも大変気に入っている[7]。嫌いな食べ物は柿とセロリで、柿については本人曰く「柿は柔らかくても硬くても食えない」とのことである。また、20代の頃から体重は50kg台後半から60kg程度を維持しており、出前は好きな物を食べているが、玄米を主食にし体重を維持している[注 6]。
久保田の作品はテレビドラマへの起用が多く、特にフジテレビ系列への起用が目立っている。なお、テレビ東京系列の番組に久保田の楽曲が起用されたことは長らく無かったが、2020年1月期のテレビ東京系列のテレビドラマで初の起用となった[注 7]。
バックトラックはコンピュータへの打ち込みを基本とし、デビューアルバムからデジタルレコーディング[注 8]が用いられており、デビュー数年後からDAWの元祖であるシンクラヴィアも使い始めた。シンクラヴィアは1980年代では数億円もの高値で販売された最高級の機材で、久保田以外では小室哲哉[注 9]、松任谷正隆、崎谷健次郎、加山雄三、スティーヴィー・ワンダー、マイケル・ジャクソン、フランク・ザッパらが使用していた。
2015年12月に『松尾潔のメロウな夜』(NHK-FM) に出演した際、楽曲製作でマーヴィン・ゲイの影響を大きく受けていると話している。
注釈
- ^ 当時の家族構成は本人、両親、姉2人で、いずれも一般人のため氏名は公表されていない。
- ^ また、久保田自身は幼少時代から野菜を自転車で配達するなどの手伝いもさせられていたとのこと。その青果店は明治時代から6代続いているが、久保田自身は青果店を引き継ぐことなく、音楽業界に飛び込んでいる。
- ^ 2010年現在の久保田も口ひげにアフロヘアーである。
- ^ 1986年から1990年代は髪を突き上げたツンツンヘアー、1996年頃はチョンマゲ、現在はアフロ。金髪にしていたこともある。
- ^ 本人が歌手デビューする前、母親からは相当心配されていたが、父親からは反対はされていなかったとのことである。
- ^ 玄米は本人が食事をする際、楽屋で炊飯器を持参して炊いているとのことである。
- ^ テレビ東京制作の番組に出演したことはある。番組出演もフジテレビ系列の番組が圧倒的に多い。久保田の楽曲は過去に幾度かフジテレビ系列の月曜夜9時枠のドラマ(いわゆる月9)の主題歌に起用されたことがあり、2010年春季のドラマの主題歌にも起用されている。
- ^ 久保田含む当時のCBSソニー所属のアーティストらには、レコーディングでデジタルレコーディングが当たり前の様に用いられており、1980年代当時CBSソニーで発売されていたCDアルバムには「DR(デジタルレコーディング)」のロゴが付与されているのが殆どである。
- ^ 小室はTM NETWORKで活動していた時期からシンクラヴィアを使用しており、1990年以降のTMN時代から多用している。
- ^ このアルバムは、1曲目は久保田が米倉に提供した楽曲、他の楽曲は久保田自身の楽曲のカバー。
- ^ その時、岡村が久保田に呼び出されて壇上に上がり、そこで自身の特技であるブレイクダンスを披露したこともある。
- ^ 8thシングルまで。
- ^ 9thシングルから20thシングルまで。
- ^ 21stシングルから現在まで。
- ※2014年4月以降からは、複数のサブレーベルが全て統合させたSony Music Labelsが発足。これに伴い、39thシングルからは本レーベルに移管された (SME Recordsの社名は継続)。
- ^ 「TOSHINOBU KUBOTA & ALYSON WILLIAMS」名義
- ^ 「久保田利伸 with ナオミ・キャンベル」名義
- ^ 「TOSHI KUBOTA Duet with Caron Wheeler」名義。
- ^ 「TOSHI KUBOTA」名義
- ^ 「久保田利伸 meets KREVA」名義
- ^ 「久保田利伸 feat. MISIA」名義
- ^ 4thアルバムまで。
- ^ 5thアルバムから8thアルバムまで。
- ^ 9thアルバムから現在。
- ※2014年4月以降からは、複数のサブレーベルが全て統合させたSony Music Labelsが発足。これに伴い、15thアルバムからは本レーベルに移管された (SME Recordsの社名は継続)。
- ^ 1stから3rd迄のミニアルバムは、いずれも3作目のアルバムからの実質シングル・カット、4thミニアルバムはアメリカデビューシングルにリミックス曲を加えた作品で、4枚ともオリコンではシングルとして扱われている。
- ^ 3rdまで。
- ^ 4thのみ。
- ^ 1stベストアルバムのみ。
- (※再発盤は、SME Recordsから販売)
- ^ 2ndベストアルバムのみ。
- (※再発盤は、SME Recordsから販売)
- ^ 3rdベストアルバムから現在。
- ※2014年4月以降からは、複数のサブレーベルが全て統合させたSony Music Labelsが発足。これに伴い、5thベストアルバムからは本レーベルに移管された (SME Recordsの社名は継続)。
- ^ 「KISS MY THANG~ トシノブ・クボタズ・セレクション」のみ。
- ^ 「THE BADDEST 〜Only for lovers in the mood」から現在。
- ※2014年4月以降からは、複数のサブレーベルが全て統合させたSony Music Labelsが発足。これに伴い、ライブアルバム「3周まわって素でLive! 〜THE HOUSE PARTY!〜」からは本レーベルに移管された (SME Recordsの社名は継続)。
出典
- ^ a b c “久保田利伸の“全楽曲”がストリーミング解禁 超ヒット曲から最新のCM曲まで数々の名曲を振り返り”. ORICON NEWS. オリコン (2020年10月19日). 2020年11月11日閲覧。
- ^ a b c d Bush, John. Toshi Kubota | Biography & History - オールミュージック. 2020年11月11日閲覧。
- ^ “デビュー30周年、日本にR&Bを根付かせた久保田利伸の功績”. ORICON NEWS (株式会社oricon ME). (2016年8月22日) 2023年5月6日閲覧。
- ^ “久保田利伸 デビュー30周年を迎えて思う、音楽と表現のこだわり”. SPICE (株式会社イープラス). (2016年11月23日) 2023年5月6日閲覧。
- ^ 久保田利伸 音楽の原点はSワンダー デイリースポーツ 2013-07-07
- ^ 『学園通信』 第299号(2011.10)~駒澤大学
- ^ 日本テレビ製作の『しゃべくり007』に於いて久保田自身が発言。
- ^ (タワーレコード 特集 久保田利伸)
- ^ “平成20年度 人材育成研修会|ACPC navi SUMMER 2009 VOL. 3”. ACPC 一般社団法人コンサートプロモーターズ協会. 2021年1月5日閲覧。
- ^ NISSAN あ、安部礼司〜BEYOND THE AVERAGE 第203回放送分より)
- ^ 久保田利伸さん 来校
- ^ 4/2(金)埼玉西武ライオンズ戦久保田利伸さんが始球式に登板!(北海道日本ハムファイターズHP)
- ^ 自民党 宮内秀樹 衆議院議員 - みわちゃんねる
- ^ YURI
- ^ “SonyMusicShop”. SonyMusicShop. 2021年5月25日閲覧。
- ^ 森大輔ツアーファイナル、久保田利伸からの倍返しプレゼントに感激
- ^ 久保田利伸 サプライズ出演に大歓声 絢香とデュエット
- ^ 圧倒的な実力と才能が導いた最高のショーに、ゆりやん & RIP SLYMEも参加した豪華エンディング! WEST GIGANTIC CITYLAND 2017
- ^ 久保田利伸 ニコ生初出演!オリジナル・ニューアルバム「L.O.K」発売記念SP
- ^ 僕らの音楽 ARTIST(く)
- ^ “NHK紅白歌合戦ヒストリー”. 日本放送協会. 2021年7月23日閲覧。
固有名詞の分類
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