マツ 下位分類

マツ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/12 03:12 UTC 版)

下位分類

以下にマツ属のを列挙する。なお、研究者によって分類に多少の相違がある。やや古いが書籍としてまとまっているもので特に有名なものにMirov (1967)[23]があるので興味がある方はそちらも参考にされたい。

Pinus 亜属

一般に二葉松と呼ばれるグループである。針葉は二葉、アメリカ大陸には三葉のものも多くごく一部であるが五葉のものも見られる。葉断面を観察すると維管束が2つあることから複維管束亜属と呼ばれることも多い。樹皮はStrobus亜属やDucampopinus亜属に比べるとよく発達し、派手に裂けるのが一般的。火災発生後や荒れ地でいち早く成長するものが多く、先駆種としてのマツのイメージのあるグループ。晩生球果の性質を持つものはなく、イタリアカサマツ(P. pinea)を除き球果は成熟時に開くようになる。

Pinus

 Pinus 亜節 

アカマツやクロマツなどの日本でなじみの深いマツを含むグループ。針葉は2葉。大半がユーラシア地域に分布し、アメリカ大陸に分布するものは僅かである。

  • P. densata
中国南西部の雲南省青海省の山岳地帯に分布。樹高は10-15m程と小型で針葉は2葉、中国名は「高山松」
朝鮮半島と日本に分布。和名は樹皮の色からきていると思われ、その名の通り赤茶色である。樹高30m程度の中型種。針葉は2葉で柔らかい。主に防災機能を重視されるクロマツに対して、木材生産を目的とした植栽も多い種。アメリカからの侵入病害であるマツ材線虫病(松くい虫)に弱い[24]。マツタケの採れるマツとしても有名。種小名densifloraは「密集した花」の意味。
  • P. fragilissima
  • P. heldreichii
ヨーロッパのバルカン半島の標高1500-2000mの山岳地帯に分布。樹高は30mを超えることもある。若い球果は青紫色を呈する。樹皮はうろこ状に細かく割れ、ドイツ語名Schlangenhaut-Kieferは「蛇皮のような松」の意味、種小名はドイツ人植物学者にちなむ。
  • P. henryi
中国西部の山岳地帯に分布。
  • P. hwangshanensis
中国にある険しい岩山である黄山に分布する。
  • カシヤマツ[25] P. kesiya
インドシナ半島一帯を原産とする。樹高は30mに達する大型種で針葉は3葉、幹はやや赤みを帯びておりうろこ状に大きく割れる。本種だけの純林を作ることは少なく、広葉樹に混じって生えることが多いという。林業用樹種として優秀で南米やアフリカにも移入されている。
南西諸島、いわゆる沖縄地区の島のうち元々分布していたのは第三紀層・中世層・古生層の島々であった[26]。最大樹高25mに達するが、台風が多いために12mを超えるのは稀だという。樹皮の色はクロマツに、葉の軟らかさなどはアカマツに似る。葉の長さは最大20cmに達し、日本産種では長め。クロマツよりも早く成長し潮風・乾燥によく耐える[26]。球果は受粉2年後の秋遅くに熟す[27]。マツ材線虫病に弱く枯死が問題化している。種小名は沖縄の古い呼び名「琉球」に由来。沖縄ではマチ、マーチなどと呼ばれる。
秦嶺山脈以南の中国各地からベトナム、台湾にかけて分布。樹高40mに達する大型種で針葉は2葉。漢字では馬尾松と書き、その名の通り生枝の先が馬の尾を思わせる形。中国のマツ類の中では大型になるため治山だけではなく木材採取などの経済目的での植林も盛ん。
ムゴマツと呼ばれることもある。日本でいうハイマツに相当する地位を占める種でヨーロッパの高山に分布。
 地中海沿岸諸国のうちトルコバルカン半島スペインなどに分布。いくつかの亜種・変種に分けることが多い。樹高は20mから最大50mに達する中大型種。種小名nigraは黒色を意味する[28]
アメリカ合衆国東部・カナダ原産。針葉は2葉でアメリカ大陸のマツとしては非常に珍しく、他にP. tropicalisが知られるのみ。英名はRed Pine(赤いマツ)でその名の通り、樹皮の赤みが強い。種小名resinosaは樹脂のあるの意味[28]
オウシュウアカマツ(欧州赤松)とも呼ばれる。学名のsylvestrisは森林に分布を意味する。ヨーロッパからシベリアにかけての広い範囲に分布し地方名も多い。
  • アブラマツ P. tabuliformis
中国原産で中国語では「油松」と呼ぶことから、和名でもこの名前で呼ぶことがある。他にマンシュウクロマツ、マンシュウアカマツなどの表記もあるがはっきりとしない。乾燥地での緑化等に使われる。種小名は「テーブルの様な形の」の意味[28]
台湾の標高700 -3000mの山岳地帯に分布。樹高30mに達し現地では重要な林業用樹種である。日本が台湾統治中は在来クロマツの3倍という松脂の採取量が多いことで注目されていた[29]。アジア産種でありながらマツ材線虫病に極めて強いという。
日本原産。樹高30m程度の中型種。樹皮はアカマツよりも赤みの無い茶色。針葉は2葉でアカマツよりも太く長く硬い。沿岸部の防風・防砂のために江戸時代から植栽された記録が残る。アカマツに比べて耐塩生は高いという報告が多い[30]。このため海岸のマツというイメージがあるが、三陸海岸のようにアカマツの方が優勢な地域や北海道の海岸のようにマツ類ではなく、広葉樹のカシワ (Quercus dentata) を用いる地域もある。マツ材線虫病(松喰い虫)には非常に弱く[24]、アカマツ以上に弱いという報告が多い。
  • P. tropicalis
カリブ海に浮かぶキューバ島に分布。アメリカ大陸ではpinus亜節は珍しく、本種のほかにはレジノーサマツP. resinosaが知られるのみ。分布域は広葉樹が優勢な熱帯ではあるが、酸性貧栄養の土壌では本種が優占種となり独自の生態系を形成するという。
  • P. yunnanensis
中国西部に分布、種小名は中国の地名である雲南に由来。樹高30mに達するという、針葉は三葉。中国名は雲南松や長毛松。

Pinea

いずれも地中海沿岸に分布。

Pinaster亜節

球果の鱗片に棘を持たないグループ。

  • P. brutia
地中海東部地域、特にトルコ西部を中心に分布する。イラン、ジョージアにも隔離分布しこれらは亜種とされる、
  • P. canariensis
北アフリカのモロッコ沖に浮かぶカナリア諸島に分布し、種小名もここから来ている。現地は降水量が年間300mm以下と非常に乾燥しており、霧から水分を補給するという。樹高は40m以上、直径1mに達する大型種で針葉は3葉。成木は萌芽力に富み、火災で幹や葉が焼損しても幹から芽を出して再生する。成長が遅く樹脂に富むために木材は重く、比重が1を超えることもしばしばあるという[12]
地中海地域原産。球果は緑色から赤く染まり、最終的に赤茶色になる。
  • P. latteri
インドシナ半島の標高400-1000m程度の丘陵地帯に分布。樹高は最大40m、直径1.5mを超える大型種で、針葉は二葉。
  • メルクシマツ P. merkusii
インドシナ半島、およびフィリピンインドネシアに分布。分布域は赤道を僅かに越え、南半球に天然分布する唯一のマツとされる。樹高は40m以上になることもあり、大きい部類に入る。
地中海西部地域、特にフランスからイタリアにかけての一帯と、対岸のアルジェリアからモロッコを原産とする。フランス語名Pin maritimeは海岸のマツの意味で和名もここから来てるが、海岸だけでなく分布南限では標高2000 mの山岳地にも生える。樹皮は赤く、針葉は2葉で非常に太く長さも20cm以上になる。原産地では有用な林業用樹種で製材用として広い範囲で植栽されている。また、樹皮に含まれるポリフェノールの一種は健康食品の原料として利用される。南アフリカオーストラリアにも移入され、移入先で生態系の破壊を起こしており、世界の侵略的外来種ワースト100にも指定されている一方で、原産地ではアメリカからの侵入病害であるマツ材線虫病(松くい虫)による枯死が問題となっている。
カサマツとも呼ばれ、傘を広げたような石を掲げたような独特の樹形になる。球果は受粉の翌年から成長を始めるものの、その年には熟さずに受粉から3年目に熟す。大きな種子は翼を持たず、食用でイタリアではパスタのソースなどに使う。種小名pineaはマツの意味。独立のpinea亜節とすることもある。
  • ヒマラヤマツ[25] P. roxburghii
中国南西部からネパール・インド北部、パキスタンにかけてのヒマラヤ山脈の山岳地帯に分布。樹高50m、直径2mになる大型種で赤みの強い樹皮は派手に割れる。針葉は三葉で40cm近くにもなり、アメリカのP. palustrisに匹敵する長さを持つ。種小名はインドの植物を研究したウィリアム・ロクスバラ (William Roxburgh) に由来。

Trifoliae

いずれもアメリカ大陸に分布Trifoliaeは3つの葉を意味し、その名の通り3葉のマツが多いものの例外もある。

Leiophyllae亜節

いずれもメキシコを中心に分布。次のAustrales亜節に含めることもある。

  • P. leiophylla
 メキシコ西部の山岳地帯に沿って南北に分布。樹高30m程度の中型種で、樹皮は灰白色。北方系と南方系で葉の形態が異なり、北方系は葉が太く三葉、南方系は葉が細く五葉だという。厚い樹皮と旺盛な萌芽力を持ち、火災で幹葉を焼損しても再生するという。
  • P. lumholtzii
葉は垂れ下がる。種小名はノルウェーの探検家Carl Sofus Lumholtz(1851-1922)に因む。
Australes亜節

亜節名Australesは「南方の」の意味、含まれる種はその名の通りアメリカ南東部(大半がアパラチア山脈以南)からカリブ海の島々にかけて分布。このグループは各種ともに比較的分布域が重なること、交雑可能である組み合わせが多いことなどからOocarpaePonderosaeの各グループと共に比較的最近分化したグループと見られている[31]。晩生球果の性質を持つものが一部にある。

  • P. caribaea
カリブ海沿岸諸国原産。東南アジア等でも移植栽培されている。東南アジアの栽培地では、横枝が出ないまま主軸ばかりが数年間にわたって伸び続ける現象が報告されており、まるでキツネの尾のように見えることからFoxtailingなどと呼ばれている[5]
  • P. cubensis
キューバ島東部の山岳地帯に分布。P. occidentalisと近縁で、別種ではなく変種程度の関係なのではないかとする意見もある。
フロリダ半島を除くアメリカの南東部に広く分布。低温にも比較的強くニューヨーク付近までは分布する。針葉は三葉で長さは8-10cm程度とアカマツ・クロマツとほぼ同じだが、このグループ内では短い方であり、英名Shortleaf pine(短い葉のマツ)と呼ばれる。
和名は英名slash pineの直訳。アメリカ合衆国南東部原産。雄花は鮮やかな赤色、熟した球果は細長くテーダマツによく似るが、より光沢がある。
フロリダ半島の付け根からミシシッピ川下流にかけて分布。英名Spruce Pine(トウヒの様なマツ)。学名のglabraは一般に無毛・平滑を表わす単語。針葉は2葉で5 cm程度とかなり短いこと、樹皮は近縁種ほど派手に割れずにトウヒやモミのように細かく割れるため、和名・英名ともにここからきていると思われる。生態面ではかなり耐陰性が強く、荒れ地に純林を形成するというより広葉樹林の中に転々と生えるという。
  • P. occidentalis
西インド諸島イスパニョーラ島に分布。種小名は「西方の」を意味するoccidentalに由来。
アメリカ合衆国南東部原産。漢字では大王松と書き、ダイオウショウと呼ばれることもある。名前の通り非常に大きくなり、樹高は50mを超えることも。針葉は3葉でこれまた40cm以上になり垂れさがることから英名はLongleaf Pine(長い葉のマツ)と呼ばれる。極めて耐陰性が低く、火災の発生が次世代更新の条件となる。種小名のpalustrisは「沼に住む」の意味がある。
  • P. pungens
アパラチア山脈沿いに分布。樹高15m未満のことが多い小型種で針葉は二葉稀に三葉。種小名のpungensは「尖った、針のような」の意味で名前の通り球果の棘は大きく非常に鋭い。
このグループでは最も北方まで分布する種で合衆国北東部のカナダとの国境付近まで分布。厚い樹皮、幹の不定芽が発達しており幹から直接葉を出す、球果は卵型で樹上に永く残るなど火災に適応したと見られる形態を見せる。ただし、後述のP. serotinaと異なり、球果は成熟後すぐに開いて種子を散布してしまうという。英名Pitch pineは樹脂の多さに由来。ミツバマツ、アメリカミツバマツなどとも呼ばれることもあり、その名の通り三つ葉である。
和名は英名Pond pineの直訳。アメリカ合衆国南東部原産でリギダマツより南に分布する。リギダマツに酷似しており、別種ではなく亜種と考える学者もいる。球果はリギダマツ同様樹上に永くとどまるが、開く条件がリギダマツよりも厳しく、晩生 (serotiny) であり火災などに乗じて開くという。種小名もこれに由来。
比較的水辺を好むマツといわれ、英名Loblolly PineのLoblollyは湿地を指すという。樹高50 m以上まで非常に大きくなる種で、製材やパルプを目的とした林業用の樹種としてもよく用いられる。球果は細長く種鱗には鋭い刺を持つ。日本で流行しているマツ材線虫病に強く[24]、一時期日本での導入も検討された。和名は種小名に由来し、そのtaeda松明の意味[28]
Contortae亜節

以下の4種を含む[33]。いずれも北米大陸に分布。球果は晩生の性質を持ち、火災時に開くものが多く、成長時も極めて耐陰性が低い。

主にカナダ東部と中央部に分布。分布の一部は北極圏にかかり、アメリカ大陸のマツとしては最も北に分布する種類である。樹高は10m程度と低め、針葉は2葉で5cm未満と非常に短い。球果もマツ属の中で最も小さい。球果は晩生で成熟後も樹上から落ちず、また開かずに残り、山火事の強熱で開く特性がある。マツ材線虫病に強い[24]
  • スナチマツ[32] P. clausa
和名は英名Sand Pine の直訳、学名由来のクラウサマツの表記も見られる[34]。学名の clausa はclosedと同義で[28]、晩生球果を表している。このグループの中では最も南方に分布する種で、フロリダ半島を中心に分布。
主にカナダ西部に分布。針葉は2葉。葉や球果の大きさなどはバンクスマツとよく似ている。球果はバンクスマツよりも凹凸が目立つ。球果は一般に晩生だが、亜種によっては山火事が無くとも開く。英名のLodgepole Pineはインディアンがロッジを作る際に用いたことに由来。種小名contortaは捻じれの意味[28]
アメリカ合衆国東部に分布。球果は成熟後早期に開くが、成熟後1年程度してから開くものもあるという。天然分布は重ならないものの、スナチマツと雑種を形成することが報告されている[34]
Oocarpae 亜節

英名California closed cone pines(カリフォルニアの晩生球果のマツ)と呼ばれるグループ。名前の通りカリフォルニア州を中心にロッキー山脈に沿って北はオレゴン州、南はメキシコに分布。現地はケッペンでいう地中海性気候の地域であり、乾燥した夏と湿った冬を特徴とし山火事も多い。いずれの種も分布は局地的、寿命は数十年から百年程度と比較的短く、球果は枝に強く固着して自然には落ちず、山火事の強熱で開いて種を飛ばすという晩生球果の性質を持つ物が多い。分布域が局所的でこのグループ内での交雑も容易であることなどから、比較的最近分化して出来たグループだとみられている[31]Oocarpae亜節を認めずにAustrales亜節の一部とする説のほか、Pinus attenuataP. muricataP. radiataなどは別亜節に分ける説などもある。

  • P. attenuata
和名未定の種。カリフォルニアとオレゴンの州境を中心に局地的に分布。英名Knobcone Pine(ドアノブのような実のマツ)、樹高は最大25mに達するが条件が悪いと10mに満たないこともある。針葉は3葉。種小名は英語のattenuateと同義で漸先形の意味だという[28]
  • †P. foisyi
和名未定の種。化石でのみ知られている種で絶滅したと考えられている。
  • P. greggii
たがいに300㎞以上離れたメキシコ北東部の2地点、標高1500 -2500mの乾燥した山岳地帯に分布する。後述のP. patulaと近縁で交雑可能で見た目もよく似ているが、patulaに特徴的な葉の垂れ下がりはない。種小名はアメリカ南部からメキシコにかけて活躍した探検家Josia Gregg (1806-1850) に由来。
  • P. herrerae
和名未定の種。メキシコに分布し、樹高30mに達する中型種である。
  • P. jaliscana
和名未定の種。メキシコ中部のハリスコ州に分布し、学名もここからきている。
  • P. lawsonii
和名未定の種。メキシコに分布する。
  • P. muricata
カリフォルニアとメキシコ北部の海岸から比較的近い地域に点々と分布域を持つ。樹高25-30mの中型種で針葉は二葉。
  • P. oocarpa
メキシコからグアテマラの標高1000 -2500mの山岳地帯に分布。球果は長い柄を持つ。種小名oocarpaは「卵型の果実」の意味[28]、英名egg cone pineも同じ意味である。
  • P. patula
メキシコ南部の標高1800m以上の山岳地帯に分布。樹高40m、直径1mに達する大型種で高地での林業用樹種として南米やアフリカでも栽培される。シダレヤナギのように垂れ下がった葉が特徴的で園芸種としても用いられる。種小名patulaは「僅かに開いた」の意味[28]
  • P. praetermissa
和名未定の種。メキシコに分布する。
  • P. pringlei
和名未定の種。メキシコに分布する。種小名はアメリカの園芸家であるサイラス・プリングル(Cyrus Guernsey Pringle、1838-1911)に因む。
 カリフォルニアからメキシコにかけて局所的に分布。英語名Monterey PineのMontereyは原産地の地名。原産地では林業用樹種としては用いられていないが、移入先のニュージーランドオーストラリアでは徹底した品種改良の上で、製材利用も可能な有用品種を大規模に植栽しており、特にNZは本種に全面的に頼る林業を行っていることで有名。木材の一部は日本にも輸出されている。一方でこれらの地域では外来種である本種の野生化問題も表面化している。
  • P. tecunumanii
メキシコから中央アメリカにかけて分布する。
  • P. teocote
メキシコに分布する。
Ponderosae 亜節

何れもアメリカ西部の山岳地帯に分布。分布域が局所的でこのグループ内での交雑も容易であることから比較的近年に分化したグループだとみられている[31]

  • P. apulcensis
和名未定の種。
  • P. arizonica
和名未定の種。メキシコからアリゾナ州にかけて分布。種小名は分布地に因む。
  • P. cooperi
和名未定の種。メキシコに分布する。
  • P. coulteri
カリフォルニアからメキシコにかけて局地的に分布。樹高は最大30mに達する。球果は40cm程度と長さこそサトウマツに劣るものの重量は4-5kgに達し最も重く、当たり所が悪いと死ぬ可能性もあることからwidowmakers(未亡人製造機)などというあだ名がある。種小名はアイルランドの植物学者Thomas Coulter(1793-1843)に由来。
  • P. devoniana
メキシコに分布
  • P. durangensis
メキシコに分布。
  • P. engelmannii
メキシコからアメリカニューメキシコ州にかけて分布。樹高30mに達する。
  • P. hartwegii
メキシコ中部から南部の山岳地帯に点々と分布、時に標高4000mを超える所に分布し森林限界の指標になる。樹高は20-30mの中型種で針葉は五葉時に四葉、他の高山種と違い高山でも匍匐型の樹形にはならないという。P. montezumaeとはよく似ており、葉の長さや球果の大きさに違いが見られる。一般には本種の方がより高地に分布し、混生地では両者の雑種も見られるという。種小名はドイツ人植物学者Karl Theodor Hartwegに因む。
  • ジェフリーマツ P. jeffreyi
和名は英名Jeffrey pineの直訳。カリフォルニア州の山岳地帯を中心に隣接するオレゴン州南部とメキシコ北部にも分布。樹高は最大40m稀に50mを超すこともある大型種で針葉は三葉。見た目はP. ponderosaによく似るが、バニラ・レモン・パイナップル・バタースコッチなどに例えられる樹脂の芳香が特徴。種小名は植物学者John Jeffreyに由来。
  • P. johndayensis
化石でしか見つかっておらず絶滅したものとみられている。
  • P. maximinoi
メキシコからホンジュラスにかけての山岳地帯に分布
  • P. montezumae
メキシコ中部から南部の山岳地帯に点々と分布。樹高35mに達する大型種で青味の強い垂れさがった葉を付ける。
  • ポンデローサマツ[25] P. ponderosa
和名は英名Ponderosa pineの直訳。英名は種小名前に由来し、その種小名ponderosaは「重量のある」の意味[28]。グループの中心となる種でアメリカ西部山岳地帯に広く分布し分布域はこのグループでは最大。地域差が大きくいくつかの亜種が認められている。サトウマツ(P. lambertiana)と並び最大樹高80mを超えるものが記録されている巨大種。アメリカ西部のロッキー山脈から西海岸にかけての地域は巨大な針葉樹が多く、ヒノキ科最大のセコイアデンドロンセコイア、マツ科カラマツ属の最大種であるLarix occidentalisもこの地域が原産である。
  • P. pseudostrobus
和名未定の種。メキシコから中米ホンジュラスにかけて分布。葉は垂れ下がる。
  • P. sabiniana
和名未定の種。カリフォルニアの乾燥した山岳地帯に広く分布。樹高15m程度の小型種、樹形は枝が細く葉の付き方も粗雑、葉の色も灰色味を帯び艶のない色なためか荒れた印象を受ける。英名Ghost Pine(幽霊の松)やGray Pine(灰色の松、活気のない松)、foothill pine(小さい丘の松)など、 種小名はイギリス人Joseph Sabineに因む。小柄な外見に似合わず球果は最大30cm以上になる巨大で種も大きく、先住民達の間でも古くから食用として認識されてきた。このため多数の現地名を持つ。
  • P. torreyana
カリフォルニア本土及び沖合の島に局所的に分布する。

Strobus 亜属

一般に五葉松と呼ばれる仲間であり針葉は5葉、葉の付け根の鞘は落ちやすいのが特徴。葉内の維管束は一本であるから単維管束亜属とも呼ばれる。一般にその材は白く柔らかく英語ではWhite Pine(白いマツ)やSoft Pine(軟らかいマツ)類と呼ばれることもある。一般に2葉、3葉のマツ類より耐陰性は高いとされ、種子の散布も風だけでなく動物によって行うものもある。成長も2葉、3葉のものに比べると遅い。

Strobi

日本原産。屋久島種子島に分布する五葉松で、和名の屋久種子五葉はここからきている。ただし下記のタカネゴヨウ(カザンマツ)の変種とも扱われることもある。絶滅危惧種。種小名は奄美という地名由来し、和名も「別名アマミゴヨウ」と呼ばれることもある。
  • タカネゴヨウ P. armandii
中国南部、山西省からインドシナ半島付け根の山岳地帯と台湾に分布。樹高35m直径1mに達する大型種で、種子は食用。中国名は華山松、華山とは陝西省にある険しい岩山である。
  • P. ayacahuite
 和名未定の種。メキシコ南部から中米西部の海抜2200-3500 mに分布。樹高40mを超えることもある大型種でアフリカなどでも栽培される。
  • P. bhutanica
和名未定の種。ヒマラヤ東部地域、ブータンから中国南西部にかけて分布する五葉松。樹高は25m程度の中型種、針葉は長めで30cm近くまで成長する。
  • P. chiapensis
和名未定の種。メキシコに分布。個体数が減少している。
  • P. dabeshanensis
和名未定の種。中国中部、湖北省安徽省の境にそびえる険しい岩山である大別山を中心に分布。中国名は大別五針松、種小名dabeshanensis共にこの分布地からきている。個体数が減少している。
  • P. dalatensis
和名未定の種。インドシナ半島の山岳地帯に分布。樹高は30 - 40mに達するという。
  • P. fenzeliana
中国南部の標高400 - 1800m付近に分布する。中国名は「華南松」や「広東松」。
  • P. flexilis
アメリカ西部のロッキー山脈沿いを中心に分布する五葉松の一種で森林限界の指標になることも多い高山種。樹高は低地で条件が良ければ20mに達するが、10m以下の灌木状のことも多い。葉は短くコントルタマツ (P. contora) に似るが、contortaは2葉。同じくロッキー山脈沿いで分布域の重なる高山性の五葉松であるP. albicaulisP. monticolaに比べてやや南まで分布しニューメキシコ州までが範囲。種子は翼を持たない。アメリカ産strobus亜属共通でアジアからの侵入した五葉マツ類発疹さび病に弱い。木材内を顕微鏡で観察するとシュウ酸カルシウムの結晶が見えることが特徴的だという[35]
  • P. reflexa
北米アリゾナ・ニューメキシコに分布。上記P. flexilisと同種または変種ともみなされる場合もある。
カリフォルニアに分布 。和名は英名Sugar Pineの直訳。P. ponderosaと共に最大樹高は80mを超すものが記録されている巨大種。球果も最大60 cmにもなる非常に大きく細長いもので別名ナガミマツ(長実松)とも呼ばれる。アジアからの侵入病害である五葉マツ類発疹さび病[注釈 4](White Pine Blister Rust) に弱い。
  • タイワンゴヨウマツ[25] P. morrisonicola
台湾に分布。現地名は台湾五針松。樹高は25m程度になる中型種。種小名morrisonicolaは「モリソン山に住む」の意味。モリソン山とは台湾最高峰の玉山(標高3952m)の欧米での呼び名であり、台湾産種の学名にはよく登場する。この山は日本統治時代には新高山と呼ばれ、こちらは和名でよく見られる。
  • モンチコラマツ[32] P. monticola
北米西部山岳地帯に分布。英名はWestern White Pine(西の白いマツ)、高山種でありながら条件次第で樹高50mに達する巨大種で林業用樹種として有用であったが、五葉マツ類発疹さび病によって壊滅的な被害を受けた。種小名のmonticolaは「山に住む」の意味[28]
日本原産。名は針葉が5枚になることから。北方系の個体と南方系の個体では形態的に異なり、一般に変種として認められている。この2変種の和名については混乱しており、南方系をヒメコマツ、北方系をゴヨウマツとするものや、その逆などはっきりとしていない[4]、分かりやすく南方種をゴヨウマツ、北方種をキタゴヨウマツと呼ぼうという提案などもされているようである[4]。種小名parvifloraは「小さい花」の意味[28]
  • P. peuce
ヨーロッパのバルカン半島北部の山岳地帯に分布。種小名peuceはギリシア語で松の意味[28]
シベリアから朝鮮半島、日本にかけて分布。寒冷地を好み、日本では北海道から本州中部の山岳地帯にかけて分布する。和名は地表を這うように生える樹形からの命名で学名のpumilaも小さいことを指す[28]。ただし、北方の分布地ではこの通りの樹形にはならないこともあるという。種子は動物散布型であり、また、マツとしては珍しく伏条更新と呼ばれる取り木的な方法で増えることが知られている。本州中央部の個体と北海道産個体を比較した場合、形態的な特徴、特に針葉の長さや針葉内の樹脂道の配置に明らかな違いがあるという[4]
  • P. strobiformis
アメリカ大陸南西部地域、メキシコ北部を中心に分布する。樹高30稀に40mに達する中大型種。種子は大きく鳥が好み、ネイティブアメリカンも食用にする。
北米大陸北東部、五大湖周辺の広い地域に分布し東部では唯一の五葉松である。樹高60m、直径5m近くに成長することもある大型種。英名Eastern White Pine(東の白いマツ)。現地では有用な林業用樹種であり、欧米や日本(特に北海道)にも移入されて造林された。アジアからの侵入病害五葉マツ類発疹さび病に弱く壊滅的な被害を受けた。
  • ヒマラヤゴヨウ P. wallichiana
ヒマラヤ地域原産で時に森林限界まで分布する。針葉は長さ10-20cmと中程度だが、軟らかく垂れ下がる。
  • P. wangii
中国南西部、雲南省を中心に一部隣接するベトナム北部にも分布し、石灰岩土壌を好むという。個体数が減少している。中国名は毛枝五針松。

Cembra

球果は成熟後に自然に落果するものの、自然には開かず種子を撒き散らさない。球果は柔らかく、素手でも分解することは容易で種子には翼が無く大きい。種子の発芽には球果の腐敗か動物による散布が必要になるグループで一般に耐陰性は高い。

  • P. albicaulis
アメリカ北西部の山岳地帯に分布する五葉松の一種。樹皮は灰白色で細かくうろこ状に割れることから、英名はWhitebark pine(樹皮の白い松)、種小名albicaulisも同じく「白い幹」を表すラテン語である[28]。幹が直立した場合の樹高は20mに達するが、森林限界付近の厳しい条件下では日本のハイマツ同様の匍匐型の樹形になる。本種の分布域ではモンチコラマツ (P. monticola) やP. flexilisなどの高山性strobus属が複数見られるが、樹皮の色、葉の長さと触り心地、球果の特性などで見分けることができる。
  • シモフリマツ[36] P. cembra
ウクライナからフランス・イタリアにかけて分布する五葉松、球果の大きさや葉内の樹脂道の数を除いてP. sibricaと酷似しており本種とは別種ではなく亜種や変種に当たるのではないかと考える学者もいる。
シベリア・中国東北部、朝鮮半島にかけてと日本に分布。樹高30mに達する。シベリアではカラマツ属やトウヒ属の樹木とともに森林の主要な構成種であるが、日本では比較的まれな種である。木材採取を目当てに伐採される他、種子は食料として利用される。種小名koraiensisは朝鮮半島周辺を示す「高麗」に由来。シベリアでは違法伐採が後を絶たないことなどから、2010年(平成22年)10月付でロシア産の本種がワシントン条約附属書に記載され取引の監視が強化された。マツ属としては初である。
  • シベリアマツ P. sibirica
シベリアに分布。

Ducampopinus 亜属

Pinus亜属とStrobus亜属の中間の形態を示す小グループ。アメリカ西部からメキシコにかけての一帯と、東アジアに分布するが日本には一種も分布しない。葉断面の維管束は一つなのでStrobus亜属と同じく単維管束亜属に含まれることもあるが、葉の数・葉の付け根の鞘の取れにくさ・球果の形や硬さなどはPinus亜属に近く、Strobusとは別グループとして認めることが多い。

Parrya

Nelsonianae 亜節
  • P. nelsonii
メキシコ原産。樹高10 m程度の小型のマツ。針葉は3葉であるが基部では、癒着しておりまるで1葉のように見える。球果はカプセル型の独特の形で、長い柄を持つ。他のマツに比べると受粉後極めて速く受精に至り、球果は受粉同年に成長を開始し翌年に熟す。種子は食用。
Krempfianae 亜節
  • P. krempfii
ベトナム原産。マツ属の中で唯一、扁平の葉を持つ。
Gerardianae 亜節
中国原産。漢字表記は白松で、音読みからハクショウと呼ばれることも多い。針葉は3葉。樹皮は滑らかでマツとは思えない装いである。成木の樹皮は名の通り、白色になる。種小名bungeanaは中国やシベリアの植物を調べたAlexander Bungeに由来。
  • P. gerardiana
ヒマラヤ地域に分布。種子は食用でインド北部では「neje」や「chilgoza」と呼ばれる。
  • P. squamata
Rzedowskianae 亜節

いずれもメキシコに分布。種子が大きく食用とされ、英語でPinyon pineと呼ばれるグループで特にこのグループは大きな球果を付ける。

  • P. maximartinezii
西シエラマドレ山脈に極めて局地的に分布。絶滅が危惧されている。
  • P. pinceana
  • P. rzedowskii
Cembroides 亜節

何れの種もアメリカ南西部からメキシコにかけて分布。この地域はロッキー山脈の南端、さらにそれに続く東西のシエラマドレ山脈からなる山岳地帯であり、乾燥した気候である。種子が大きく食用とされ英語でPinyon pineと呼ばれるグループ。

  • P. cembroides
メキシコの中部から北部にかけての山岳地帯、特に西シエラマドレ山脈に沿って広く分布する。樹高は10-20m程度の小型種で針葉は二葉と三葉がよく混ざる。気孔は葉の両面にある。球果は3cm程度と小ぶりなものの、中の種子は大きく自然界では鳥が好み、我々人間の食用としても広く用いられる。英名はMexican Pinyon。
  • P. culminicola
メキシコ東部の標高3000mを超す高山地帯に極めて局地的に分布。匍匐性を示し樹高は1-5mの小型種。針葉は五葉で青っぽく短い葉を付ける。絶滅が危惧されている。
  • P. discolor
種小名discolorは「色が違う」の意味[28]
  • P. edulis
 ロッキー山脈南部の標高2000m前後の山岳地帯に分布。樹高10-20mの小型種。英名はColorado Pinyonでその名の通り、コロラド州を代表する樹種であり同州の森林面積の1/5を本種が占めるという。種小名edulisは「可食の」の意味[28]
  • P. johannis
メキシコに局所的に分布する。個体数が減少している。
  • P. monophylla
アメリカ南西部のシエラネバダ山脈一帯に分布する。樹高10m程度の小型種で針葉は一葉で5cm程度と短い。種小名monophyallaは「一葉の」の意味[28]
  • P. orizabensis
メキシコに分布する。個体数が減少している。
  • P. quadrifolia
カリフォルニア州とメキシコの国境付近を中心に分布。樹高10-15m程度の小型種で針葉は四葉又は五葉。P. monophyllaとよく交雑するという。種小名quadrifoliaは「四つ葉」の意味[28]
  • P. remota
テキサス州からメキシコにかけて分布する。
Balfourianae 亜節

3種が含まれ、いずれもアメリカ合衆国西部の山岳地帯に局地的に分布する。現地では厳しい気候ゆえに樹体のほとんどが白骨化した独特の様相を呈することが多い。天然では分布域は重ならないものの、交雑可能であることが確認されている。針葉はいずれも5葉、その他の多くの特徴も共通する。球果 (cone) に棘 (bristle) を持つことから、この3種はまとめてBristlecone Pineと称される(ただし、P. balfourianaはFoxtail Pineという名称も普及している)。

  • P. aristata
Bristlecone Pineの仲間は長寿として知られており、本種は現在知られている寿命は2500年ほどである。しかしながら、後述のP. longaevaには及ばない。和名としてイガゴヨウが充てられるが、非常に長寿なマツであると紹介されるためにP. longaevaと混同していると思われる。種小名aristataイネ科植物の実に見られる棘条の構造物、いわゆる(のぎ)を指すといい[28]、おそらくbristleと同じく球果に生える鋭い棘に由来する。アメリカのStrobus亜属に壊滅的被害を与えている五葉マツ類発疹さび病であるが、本種にも自然下で感染して発病している事例が近年報告されている[37]
  • P. balfouriana
和名未定の種。英名foxtail pine(キツネの尾のようなマツ)。
  • P. longaeva
非常に長寿のマツとして知られており、1964年に伐採された「プロメテウス(英:Prometheus)」と呼ばれる個体の年輪を数えたところ4800を超えていた。本種の形態はP. aristataと酷似しており、当初は同種と考えられていた。和名には現在も混同が見られる。ちなみに屋久島縄文杉は樹齢7200年という説が存在するものの、中心部分が腐って消失しており年輪を数えることができずに推定値となっているため、本種のプロメテウスが証拠のある中では最高齢の樹木となっている。プロメテウスの伐採によって年輪年代学の発展もあったものの、長寿の樹を伐採したことには批判も多かった。同種には「メトシェラ(英:Methuselah)」と名付けられたプロメテウスとほぼ同樹齢の個体の他何本か長寿の個体が見つかっているが、破壊を防ぐためもあって正確な位置は公表されていない。

注釈

  1. ^ 1つの株に雄蕊のみを持つ雄花、雌蕊のみを持つ雌花という2種類の花を付けること
  2. ^ 地面に近い枝が接地することで発根し、それが新しい個体へと成長する更新様式
  3. ^ 弦楽器の弦に塗って摩擦力を上げて音を出すのにも使う。
  4. ^ 病名和名は「林業技術ハンドブック (2001) 全国林業改良普及協会」を参考にした

出典

  1. ^ 辻井達一『日本の樹木』中央公論社〈中公新書〉、1995年4月25日、18頁。ISBN 4-12-101238-0 
  2. ^ 酒井昭, 倉橋昭夫, 「日本に自生している針葉樹の耐凍度とそれらの分布との関係」『日本生態学会誌』 25巻 4号 1975年 p.192-200, 日本生態学会, NAID 110001881526, doi:10.18960/seitai.25.4_192
  3. ^ 大畠誠一「マツ属における適応と種分化-2-地理分布圏と分布の様相」『生物科学』第47巻第2号、日本生物科学者協会、1995年7月、98-105頁、CRID 1523388080547591296doi:10.11501/11201519ISSN 00452033 
  4. ^ a b c d 石井盛次「マツ属植物の基礎造林学的研究 特にその分類学的ならびに地理学的考察」『高知大学農学部紀要』第19号、高知大学農学部、1968年5月、1-114頁、CRID 1520290885464953600ISSN 04506219 
    〈原論文〉石井盛次『マツ属植物の基礎造林学的研究』 京都大学〈農学博士 報告番号不明〉、1962年。 NAID 500000316892https://id.ndl.go.jp/bib/000007808266 
  5. ^ a b c 大畠誠一「マツ属における適応と種分化-1-マツ属の多様な形質と性質」『生物科学』第47巻第1号、日本生物科学者協会、1995年5月、32-39頁、CRID 1521136278502684032doi:10.11501/11201518ISSN 00452033 
  6. ^ John W. Andresen (1957). “Precocity of Pinus rigida Mill”. Castanea (Southern Appalachian Botanical Society) 22 (3): 130-134. https://www.jstor.org/stable/4031525. 
  7. ^ 石井盛次「マツ属の分類学的研究」『高知大学学術研究報告 自然科学編』第2巻、高知大学、1952年3月、103-126頁、CRID 1050001202454899328hdl:10126/2014ISSN 0389-0244 
  8. ^ 二井一禎・肘井直樹 (2000) 森林微生物生態学(朝倉書店)東京
  9. ^ 戸田良吉 (1953) マツ類のサシキについて―綜合妙録―. 研究報告65号
  10. ^ 石川広隆, 草下正夫「マツ類のさし木に関する研究-1-」『林業試験場研究報告』第116号、森林総合研究所、1959年7月、59-65頁、CRID 1523106604654626432ISSN 00824720NDLJP:10956932“国立国会図書館デジタルコレクション ログインなしで閲覧可能” 
  11. ^ a b c 柴田圭太(編).1957. 資源植物事典. 北隆館. 東京.
  12. ^ a b 堀田満・緒方健・新田あや・星川清親柳宗民・山崎耕宇。(1989) 世界有用植物事典. 平凡社. 東京.
  13. ^ 新丸ビル、地下工事だけ許可『東京朝日新聞』1938年12月25日
  14. ^ 香田徹也「昭和15年(1940年)林政・民有林」『日本近代林政年表 1867-2009』p420 日本林業調査会 2011年 全国書誌番号:22018608
  15. ^ a b 日本林業技術者協会(編)。(1993) 新版林業百科事典(丸善)東京
  16. ^ 佐藤為三郎(編)。(1886)『現今児童重宝記 : 開化実益』
  17. ^ Survival Foods: Can You Really Eat Tree Bark? 雑誌Outdoor Life英語版 著:Tim MacWelch 更新日:November 9, 2011 閲覧日:2021.2.15
  18. ^ 『信州の民間薬』(全212頁中55頁、医療タイムス社 1971年昭和46年)12月10日 発行。信濃生薬研究会林兼道編集)
  19. ^ 中国药典2000版一部-164
  20. ^ Schoonees, A; Visser, J; Musekiwa, A; Volmink, J (2012). “Pycnogenol (extract of French maritime pine bark) for the treatment of chronic disorders”. Cochrane Database of Systematic Reviews (7). doi:10.1002/14651858.CD008294.pub4. PMID 22513958. 
  21. ^ 得效 十八巻
  22. ^ 藤崎洋子・島瀬初美・五十嵐隆雄・山田康子・佐藤尚. 1976. 花粉症の研究 Ⅳマツ属花粉症. アレルギー25(9) pp668-677. doi:10.15036/arerugi.25.668
  23. ^ Mirov N. T.(1967)The genus Pinus. The Ronalld Press Company, New York.
  24. ^ a b c d 清原友也, 徳重陽山「マツ生立木に対する線虫 Bursaphelenchus sp.の接種試験」『日本林學會誌』第53巻第7号、日本林學會、1971年、210-218頁、doi:10.11519/jjfs1953.53.7_210ISSN 0021-485XNAID 110002833439 
  25. ^ a b c d e 米倉浩司・梶田忠 (2003-) 「BG Plants 和名−学名インデックス」(YList),http://ylist.info/ (2015年1月16日).[要ページ番号][リンク切れ]
  26. ^ a b 初島住彦・中島邦夫。(1979) 琉球の植物(講談社)東京
  27. ^ 佐竹義輔・原寛・亘理俊次・冨成忠夫 編著 (2001) 日本の野生植物木本1(平凡社)東京
  28. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t 豊国秀夫 編著 (2009) 復刻・拡大版植物学ラテン語辞典(ぎょうせい)東京
  29. ^ 松脂の採れる事世界一の新高赤松 約三百万円の輸入も防遏か 意義ある中研の新事業. 台湾日日新報 1936年10月7日付け.
  30. ^ 中野秀章,高橋啓二,高橋敏男,森沢萬左男「岩手・宮城両県下防潮林のチリ地震津波時における実態・効果と今後のあり方」『林業試験場研究報告』第140号、森林総合研究所、1962年3月、CRID 1521136279750321280ISSN 00824720 
  31. ^ a b c 大畠誠一。(1993) マツ属における種分化と地理分布の研究:亜節の位置づけ. 京都大学農学部演習林報告(65) 36-49.
  32. ^ a b c d 平井信二 (1998) 木の大百科―解説編―。朝倉書店, 東京
  33. ^ Taxonomy, History, and Biogeography of the Contortae (Pinus spp.)
  34. ^ a b 中井勇「バージニアマツとクラウサマツの雑種」『日本林學會誌』第72巻第4号、日本林學會、1990年、335-338頁、doi:10.11519/jjfs1953.72.4_335ISSN 0021-485XNAID 110002830305 
  35. ^ IAWA 国際木材解剖学者連合(編), 伊東隆夫ら訳. 2006. 針葉樹材の識別 IAWA による光学顕微鏡的特徴リスト. 海青社. 滋賀
  36. ^ 朝日新聞社 (1997) 朝日百科 植物の世界11 種子植物3 単子葉類・裸子植物. 朝日新聞社, 東京.
  37. ^ J. T. Blodgett and K. F. Sullivan (2004) First Report of White Pine Blister Rust on Rocky Mountain Bristlecone Pine. plant disease 88(3), 311





英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「マツ」の関連用語

マツのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



マツのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのマツ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS