練習曲とは? わかりやすく解説

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れんしゅう‐きょく〔レンシフ‐〕【練習曲】

読み方:れんしゅうきょく

エチュード


練習曲


アルカン, シャルル=ヴァランタン:練習曲 イ短調

英語表記/番号出版情報
アルカン, シャルルヴァランタン:練習曲 イ短調Etude en la mineur出版年1840年  初版出版地/出版社: Troupenas 

作品解説

執筆者: PTNA編集部

アルカンパリ音楽院師事したP.-J-.G.ヅィメルマンが教材として編んだピアニスト作曲家百科事典》(1840)に収録された練習曲。ヅィメルマンは自身門弟の中からとくに優れた生徒対し、練習曲を書くように依頼した。ヅィメルマンがいかにアルカン信頼ををせていたかが窺われる。この教本にはアルカンの練習曲の他にH.ラヴィーナ、E.プリュダンらの練習曲が収められている。


アルカン, シャルル=ヴァランタン:練習曲 ニ長調 (足鍵盤付きヒピアノのための)

英語表記/番号出版情報
アルカン, シャルルヴァランタン:練習曲 ニ長調 (足鍵盤付きピアノのための)Etude, pour piano a clavier de pédales作曲年1872年 

作品解説

執筆者: PTNA編集部

足鍵盤つきピアノのための練習曲


メンデルスゾーン:練習曲 (前奏曲) ヘ短調


ラヴィーナ:練習曲 変ロ長調

英語表記/番号出版情報
ラヴィーナ:練習曲 変ロ長調Etude出版年1840年 

作品解説

執筆者: PTNA編集部

パリ音楽院におけるピアノの師P.-J.-G.ヅィメルマンが編纂し音楽院教材として使用された《ピアニスト作曲家百科事典》(1840)に収録された練習曲。この教本にはラヴィーナのほかに、ヅィメルマン、Ch.V.アルカンE.プリュダン、C.チェルニーの練習曲が収録されている。


練習曲

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/09/01 05:57 UTC 版)

練習曲(れんしゅうきょく)とは、楽器や歌の演奏技巧を修得するための楽曲[1]フランス語風にエチュード(Étude、「学習」の意:英語のstudyに当たる)ともいう。技巧の習得のためだけでなく、音楽作品として充実した内容を持つものもある[1]

技巧修得のための練習曲

通例、曲により修得すべき演奏技巧が特定されており、その技巧を曲の中で繰り返し要求し、その技巧の修得を目指す。前者に挙げられているものは文字通りの「練習曲」であり、演奏技巧の学習を目的とした、教育用の練習曲である。

「文字通りの練習曲」には大きく分けて2つの種類があり、そのひとつが、ハノンブラームスのピアノ練習曲に代表される、機械的な練習を主な目的とした練習曲である。これらの曲は、単純な音形を反復練習することにより機械的な演奏能力を向上させることを目指している。これらの練習曲はもっぱら技術的な面のみに関心が向けられるのが常であり、演奏会で鑑賞できるような音楽的内容は持っていない(これらを演奏会で演奏するような演奏家が存在しないわけではないが、そのような試みがなされる機会はごく限られている)。

もう一種が、単純な音形の反復が中心となりながらも、ある程度音楽的内容を持つ曲である。これにはツェルニーのピアノ練習曲などが挙げられる。これらのものは、ときに後述の演奏会用練習曲と厳密な区別が不可能な場合もある。

演奏会用練習曲

演奏会で演奏、鑑賞できるような充実した音楽的内容をもつものは「演奏会用練習曲」とも呼ばれる。このようなものの代表として、ショパンの練習曲 作品10、作品25やリストの超絶技巧練習曲などが知られている。

主な作曲家と作品

ピアノ

技巧修得のための練習曲

  • ツェルニー
    • リトルピアニスト Op.823
    • 100番練習曲 Op.139 (最も初歩的な練習曲であり、最初に学習する曲として広く使われている)
    • 110番練習曲 Op.435
    • 30番練習曲(Etudes de Mecanisme) Op.849
    • 40番練習曲(Die Schule der Gelaeufigkeit) Op.299
    • 50番練習曲(Kunst der Fingerfertigkeit) Op.740(699)
    • 60番練習曲(Die Schule des Virtuosen) Op.365
    • Practical Finger Exercises Op.802
    • 160番 Eight=bar Exercises Op.821
    • 24番練習曲(Vorschule der Fingerfertigkeit) Op.636
    • 左手のための24の練習曲(Etuden fur die Linke Hand) Op.718
    • 125 Passagen Ubungen Op.261
    • 毎日の練習曲(40 Taegliche Ubungen Op.337) など
  • バイエル - ピアノ教則本 (ツェルニー100番と同じように最初に学習する曲として広く使われている)
  • ブルグミュラー
    • 25の練習曲 Op.100 (ツェルニー 100番を終えた後によく使われるものであり、小品としての芸術性も備えている)
    • 18の練習曲 Op.109
    • 12の練習曲 Op.105
  • ハノン - 60の練習曲(この練習曲集は、フィンガートレーニングを目的とした練習曲集である)
  • ピシュナ
    • リトル・ピシュナ 48の基礎練習曲集(60の練習曲への導入)
    • 60の練習曲
  • クレメンティ - グラドゥス・アド・パルナッスム
  • モシェレス - 24の練習曲 Op.70
  • クラーマービューロー - 60の練習曲
  • ブラームス - 51の練習曲 WoO.6
  • モシュコフスキ
    • 15の練習曲 Op.72
    • 20の小練習曲 Op.91
    • 16の技術練習曲 Op.97
  • バルトーク - ミクロコスモス(コンサート・レパートリーとなっている曲も含まれる)

演奏会用練習曲

チェンバロ・クラヴィコード

ヴァイオリン

技巧修得のための練習曲

ヴィオラ

チェロ

コントラバス

ギター

技巧習得のための練習曲
  • フェルナンド・ソル
    • 24の漸進的レッスン Op.31
    • 24の大変易しいエクササイズ Op.35(中級課題「月光」はこの22番ロ短調)
    • 24の漸進的小品 Op.44
    • ギター練習への入門 Op.60 (ソル最晩年の作品)
    • 20の練習曲(ソルの100曲余りある各種難易度の練習課題から中上級課題をアンドレス・セゴビアが選んで編み直したもの)
  • マウロ・ジュリアーニ - 右手のための120の課題 Op.1a
  • マテオ・カルカッシ - 25の旋律的で漸進的な練習曲 Op.60(中級以降の最も重要な練習曲として広く認知されている)
演奏会用練習曲

木管楽器

  • フルート
  • オーボエ
    • ヒンケ
    • ヴェーデマン - 45曲の練習曲
    • フェルリンク
      • 18曲の練習曲
      • 48曲の練習曲
  • クラリネット
    • クローゼ
  • ファゴット
    • ワイセンボーン
  • サクソフォン
    • ラクール - 50の練習曲
    • クローゼ - 25の日課技術練習課題
    • フェルリンク - 48の練習曲(ミュール編)

金管楽器

  • ホルン
    • コプラッシュ:60の練習曲集
    • マキシム・アルフォンス:200の新練習曲
    • ランゲイ:ホルン教本
    • ヘルマン・ノイリンク:低音ホルンのための30の練習曲
  • トランペット
  • トロンボーン
    • レミントン
  • チューバ

声楽

脚注

  1. ^ a b 日本大百科全書(ニッポニカ)の解説 - コトバンク

「練習曲」の例文・使い方・用例・文例

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