2つの演奏会用練習曲とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 趣味 > ピティナ・ピアノ曲名 > 2つの演奏会用練習曲の意味・解説 

ヨンゲン:2つの演奏会用練習曲

英語表記/番号出版情報
ヨンゲン:2つの演奏会用練習曲Deux Études de concert Op.65作曲年1920年  出版年1923年  初版出版地/出版社Bosworth 

作品概要

楽章・曲名 演奏時間 譜例
1 1.演奏会用練習曲 第1番 Première Études de concert, op.65-1No Data No Image
2 1.演奏会用練習曲 第2番 Deuxième Études de concert, op.65-2No Data No Image

リスト:2つの演奏会用練習曲

英語表記/番号出版情報
リスト:2つの演奏会用練習曲2 Konzertetuden  S.145 R.6作曲年: 1862-63年  出版年1863年 

作品概要

楽章・曲名 演奏時間 譜例
1 ざわめき  "Waldesrauschen"4分30秒 No Image
2 小人の踊り "Gnomenreigen"3分00 No Image

作品解説

2007年10月 執筆者: 和田 真由子

ワイマール時代作曲された他の練習曲違い、1862~63年にかけてローマで作曲された。この頃リストは、すでに50歳をこえているが、斬新な和声洗練された技巧など、いずれも円熟期リスト確かな自信感じられる作品である。
リスト愛弟子、ディオニソス・ブルックナー(183490)にささげられた。

以下、いずれもタイトルは、作曲の際に与えられており、絵画的作曲されている。
1.ざわめき / No.1 "Waldesrauschen" 変ニ長調 ヴィヴァーチェ
原語日本語訳で、“森のささやき”と広く知られていたが、それは誤訳であり、正確には“ざわめき”と訳すのが適当である。
冒頭から、木の葉ずれの音を想わせる16分音符の3連符伴奏にのせて、優美な旋律なめらかに歌われる。曲は次第高まりをみせ、嵐のようなクライマックスをむかえる。その後再び冒頭穏やかさとりもどし静かに曲を閉じる。

2.小人の踊り / No.2 "Gnomenreigen" 嬰へ短調 プレスト・スケルツァンド
短い前奏続き敏捷な動きをみせる楽想は、タイトルどおり、軽やかな妖精の舞いを想像させるスケルツォ風の曲。ウン・ポコ・アニマートで登場する楽想と、主要楽想が、交互に登場する調性激し移り変わり急激なリズム変化デモーニッシュな雰囲気もちあわせ魅力的な練習曲比較演奏容易な第一に対して、非常に高度な技巧要求する


カルク=エーレルト:2つの演奏会用練習曲

英語表記/番号出版情報
カルク=エーレルト:2つの演奏会用練習曲2 Konzertetuden Op.22作曲年1902年 

2つの演奏会用練習曲

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/12/12 10:16 UTC 版)

2つの演奏会用練習曲ドイツ語:Zwei Konzertetüden , S.145/R.6)は、フランツ・リストによって作曲されたピアノ曲集である。

リストがローマに移り住んだ翌年の1862年から1863年にかけて作曲。ジークムント・レーベルト英語版ルートヴィヒ・シュタルク英語版の編纂した教本『理論的・実践的大ピアノ教程』に収められる形で1863年に出版された。リストの弟子、ディオニュス・プルックナー英語版1834年1890年)に献呈された。

斬新な和声、洗練された技巧など、いずれも円熟期のリストの確かな自信が感じられる曲集であり、3つの演奏会用練習曲とともに演奏会等でも好んで演奏される。

曲の構成

『3つの演奏会用練習曲』の場合と異なり、各曲の題名はリスト自身が与えたものである。

  • 第1曲: 森のざわめき (Waldesrauschen)

ヴィヴァーチェ、変ニ長調、4/4拍子。 木々の葉ずれを思わせる6連符の音形が囁くように響き、優美な旋律が流れ始める。風が強くなっていくと共に木々の音は音域や音量を増していき、旋律も次第に高らかに奏されるようになっていく。高音の響き渡るクライマックスが次第に静まっていき、冒頭の音形が再現されると静かに終わる。

  • 第2曲: 小人の踊り (Gnomenreigen)

プレスト・スケルツァンド、嬰ヘ短調、6/8拍子。 跳ね回るノームの動きを描写した作品で、メフィスト・ワルツとの関連も指摘される。前打音が多用される冒頭主題と、テンポを上げてアルペッジョを主体とする主題の二つが交互に奏されるロンド形式。作品の前半はほぼト音記号のみで書かれており、軽快な響きを持つ。

参考文献

  • 『リスト: 演奏会用練習曲集』解説、全音楽譜出版社、2005(野本由紀夫)
  • 福田弥『作曲家・人と作品 リスト』音楽之友社、2005
  • "Liszt: Zwei Konzertetüden" (Henle, HN479) 解説 (Mária Eckhardt, Wiltrud Haug-Freienstein, 1994)

外部リンク



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「2つの演奏会用練習曲」の関連用語

2つの演奏会用練習曲のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



2つの演奏会用練習曲のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
社団法人全日本ピアノ指導者協会社団法人全日本ピアノ指導者協会
Copyright 1996-2025 PianoTeachers' National Association of Japan
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの2つの演奏会用練習曲 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS