やま‐いも【山芋】
ヤマノイモ
やまのいも (山芋)
山芋
山芋
山芋(やまいも)
山芋
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/20 23:09 UTC 版)
山芋(やまいも)は、ナガイモ、自然薯(しねんじょ)などの総称で[1]、山野などに自生するヤマノイモ属の可食できる芋(いも)の名称。または、詩集の名称。
植物または根菜
ヤマノイモ科ヤマノイモ属の植物のなかで、もともと山に自生していたことから名付けられた根菜のこと。漢方では「山薬」、民間療法では「山うなぎ」と称して、古くから滋養、強精がある食材とされてきた[2]。大きく分けて、ナガイモ(長芋)、ダイジョ(大薯)、ジネンジョ(自然薯)があり、栽培されているものを「山いも」、山に自生している自然薯を「山のいも」ということが多い[2]。また、食材として「やまのいも」という場合はヤマノイモ科ヤマノイモ属に属する食用いも類として栽培されているものの総称をいうこともある[3][4][注 1]。芋の粘り気は、ダイジョ、ヤマノイモ(ジネンジョ)、ツクネイモ(ナガイモの一種)が強く、棒状のナガイモが最も弱い[6]。
- ヤマノイモ(山の芋) - 日本原産のヤマノイモ属の植物で、野生していることから、別名ジネンジョ(自然薯)と呼んで区別している。植物学上の分類でいう「ヤマノイモ」はジネンジョ(自然薯)のみを指す[3]。
- ナガイモ(長芋) - 中国原産のヤマノイモとよく似たヤマノイモ属の植物。主に栽培品種が市場に多く出回っている山芋[1]。芋の形からナガイモ群、イチョウイモ群、ツクネイモ群に分けられる[5](それぞれ長形種、扁形種、塊形種にあたる)。
- ダイジョ(大薯) - ダイショともいうヤマノイモ属のヤムイモの代表種。沖縄・九州などの一部地域でわずかに栽培されている。芋の色は白のほか、紅色、紫色がある[7]。なお、沖縄本島各地で開催されるイモの重さを競う「やまいも勝負(スーブ)」の大会でいう「ヤマイモ」はダイジョである[8][9](ダイジョ参照)。
詩集
注釈
脚注
- ^ a b c 猪股慶子監修 成美堂出版編集部編『かしこく選ぶ・おいしく食べる 野菜まるごと事典』成美堂出版、2012年7月10日、48頁。ISBN 978-4-415-30997-2。
- ^ a b 主婦の友社編『野菜まるごと大図鑑』主婦の友社、2011年2月20日、204 - 205頁。 ISBN 978-4-07-273608-1。
- ^ a b c d e 新津泰亮 (2019年10月). “やまのいもをめぐる情勢について”. 『特産種苗』 第29号. 公益財団法人日本特産農作物種苗協会. 2025年7月20日閲覧。
- ^ “やまのいも”. VEGETABLE BOOK. 独立行政法人農畜産業振興機構. 2025年7月20日閲覧。
- ^ a b “農業技術大系・野菜編 2022年版(追録第47号)”. ルーラル電子図書館. 2025年7月20日閲覧。
- ^ 講談社編『からだにやさしい旬の食材 野菜の本』講談社、2013年5月13日、192 - 193頁。 ISBN 978-4-06-218342-0。
- ^ a b 講談社編 2013, p. 192.
- ^ “在来品種データベース ダイジョ” (PDF). 農業・食品産業技術総合研究機構 農業生物資源ジーンバンク事業. 2024年12月24日閲覧。
- ^ “電気のふるさとVol.42 電源地域情報ひろば” (PDF). 一般財団法人電源地域振興センター. 2024年12月24日閲覧。
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