オホーツクとは? わかりやすく解説

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オホーツク

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/03/30 23:03 UTC 版)

座標: 北緯59度22分 東経143度15分 / 北緯59.367度 東経143.250度 / 59.367; 143.250

オホーツク

Охо́тск
都市型集落
オホーツクの海岸

紋章
オホーツク
オホーツク
北緯59度22分00秒 東経143度15分00秒 / 北緯59.36667度 東経143.25000度 / 59.36667; 143.25000
ロシア
連邦管区 極東連邦管区
地方  ハバロフスク地方
人口
(2021年)[1]
 • 合計 3,332人
等時帯 UTC+10 (ウラジオストク時間)
郵便番号
682480
テンプレートを表示

オホーツクロシア語: Охо́тск ロシア語発音: [ɐˈxotsk], アホーツク)は、オホーツク海に面したロシアハバロフスク地方にある町(都市型集落)。人口は3,332人(2021年)。

名称

オホータ川やオホーツク海の名称の由来である "Охота" (Okhota) とは、「狩猟」(: hunting)を意味する。

地理

オホータ川の河口に位置する小さな港町である。

歴史

オホーツクの地図(1737年)

シベリア内陸のレナ川水系のヤクーツクの砦(1632年建設)から太平洋側へロシア人遠征者たちが行くには、川舟でレナ川支流のマヤ川上流を遡ってジュグジュル山脈を越え、オホータ川を下りオホーツクの港に着く経路が一般的な経路であったため、1643年にセミョーン・シェルコヴニコフ (Семёна Шелковникова) 率いるコサックの越冬地となった。1649年にはオホーツクに砦が建設され、極東地域で太平洋に面したロシア最初の入植地となった。

1718年にはクジマ・ソコロフ (Кузьма Соколов) がオホーツク海で最初のロシア船を建造し、カムチャツカ半島へ渡った。1731年頃までにはオホーツクがロシア太平洋側第一の港となっていた。歴史上様々な探検家がこの町を通った。

アラスカなどへ渡りベーリング海峡を発見した、ヴィトゥス・ベーリングの2度の探検航海の拠点となったことで知られている。その当時の町長はポルトガルユダヤ人アントン・デ・ヴィエイラロシア語版であった。また、アラスカからの毛皮や水産物の交易でも栄え、露米会社の拠点ともなった。

しかし、ペトロパブロフスク・カムチャツキーが極東の中心的な港として栄え始め、19世紀初頭にはオホーツクは極東の商業中心地の座を明け渡した。それでもなおしばらくはシベリア小艦隊(後の太平洋艦隊)の拠点であった。1812年には市街地はオホータ川の反対にある現在地に移ったが、重要性は低下した。

その後沿海州をロシアが獲得したことにより (en:Amur Annexation) 、ウラジオストクが極東ロシアの中心として繁栄し、オホーツクの重要性は失われた。

ロシア内戦の一時期、白軍およびサハ人の反乱の拠点となったことで軍事上の要地とされていた。

気候

オホーツクの気候は、亜寒帯北部の気候ケッペンの気候区分)であるが、夏は沿岸部に位置する上にオホーツク海の冷湿な気団の影響で冷涼で雨が多く、冬は乾燥してかなり低温である。

オホーツク (1991-2020)の気候
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
最高気温記録 °C°F 5.5
(41.9)
2.0
(35.6)
6.4
(43.5)
16.0
(60.8)
26.2
(79.2)
31.3
(88.3)
31.0
(87.8)
32.1
(89.8)
24.8
(76.6)
15.7
(60.3)
6.2
(43.2)
2.8
(37)
32.1
(89.8)
平均最高気温 °C°F −16.8
(1.8)
−14.2
(6.4)
−6.3
(20.7)
0.4
(32.7)
6.2
(43.2)
11.4
(52.5)
15.7
(60.3)
17.1
(62.8)
12.9
(55.2)
2.7
(36.9)
−9.7
(14.5)
−16.4
(2.5)
0.25
(32.46)
日平均気温 °C°F −19.9
(−3.8)
−18.5
(−1.3)
−12.1
(10.2)
−3.8
(25.2)
2.6
(36.7)
8.1
(46.6)
12.9
(55.2)
13.7
(56.7)
8.9
(48)
−1.2
(29.8)
−12.7
(9.1)
−19.0
(−2.2)
−3.42
(25.85)
平均最低気温 °C°F −22.7
(−8.9)
−22.2
(−8)
−17.6
(0.3)
−8.2
(17.2)
−0.2
(31.6)
5.7
(42.3)
10.6
(51.1)
10.6
(51.1)
4.9
(40.8)
−4.6
(23.7)
−15.3
(4.5)
−21.4
(−6.5)
−6.7
(19.93)
最低気温記録 °C°F −41.3
(−42.3)
−45.7
(−50.3)
−36.9
(−34.4)
−29.2
(−20.6)
−16.0
(3.2)
−2.6
(27.3)
1.7
(35.1)
−0.1
(31.8)
−6.6
(20.1)
−27.5
(−17.5)
−37.4
(−35.3)
−37.7
(−35.9)
−45.7
(−50.3)
降水量 mm (inch) 15
(0.59)
7
(0.28)
16
(0.63)
24
(0.94)
40
(1.57)
55
(2.17)
85
(3.35)
94
(3.7)
92
(3.62)
66
(2.6)
32
(1.26)
14
(0.55)
540
(21.26)
降雪量 cm (inch) 24
(9.4)
27
(10.6)
29
(11.4)
20
(7.9)
2
(0.8)
0
(0)
0
(0)
0
(0)
0
(0)
4
(1.6)
14
(5.5)
21
(8.3)
141
(55.5)
平均降雨日数 0.1 0.2 0.3 2 11 16 18 15 16 7 1 0.2 86.8
平均降雪日数 9 9 11 13 10 0.4 0 0 0.3 9 11 8 80.7
湿度 63 63 68 77 84 88 89 86 80 70 66 63 74.8
平均月間日照時間 86.8 146.9 241.8 231.0 195.3 201.0 179.8 182.9 171.0 158.1 108.0 52.7 1,955.3
出典1:Pogoda.ru.net[2]
出典2:Hong Kong Observatory (sun only).[3]

脚注

注釈

出典

  1. ^ CITY POPULATION”. 2023年5月24日閲覧。
  2. ^ Pogoda.ru.net” (Russian). 2015年10月25日閲覧。
  3. ^ Climatological Information for Ohotsk, Russia”. 2015年10月25日閲覧。

外部リンク


オホーツク

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/26 02:07 UTC 版)

シベリアの河川交通」の記事における「オホーツク」の解説

上記いずれかに続く標高600mの山々越える150kmの陸路により太平洋岸(オホーツク海岸(1639年)、オホーツク(1647年))に達する。ここでは駄馬使われた。オホーツクはヤクーツク東南東800kmにあり、モスクワからは5,600km東方にある。1715年以降、オホーツクに造船設備作られカムチャッカ半島千島列島アリューシャン列島およびアラスカへの船旅可能になった。

※この「オホーツク」の解説は、「シベリアの河川交通」の解説の一部です。
「オホーツク」を含む「シベリアの河川交通」の記事については、「シベリアの河川交通」の概要を参照ください。

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