ボトランズ方式とは? わかりやすく解説

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ボトランズ方式

読み方: ぼとらんずほうしき
【英】: votrans

米国エナシートランスポート(EnerSea Transport)社がボトランズ(VOTRANS: Volume Optimized TRANsportation and Storage)という概念の下に提案した、低温、高圧で CNG(圧縮天然ガス)を格納する方式。
この方式はその名のとおり、シリンダータンク容積の最適化を図るもので、大略(マイナス)29 ℃、10 ~ 13 メガパスカルの圧力下で体積が約 1/300 になった CNG を格納する。この結果、シリンダータンクの板厚は約 19mm 程度となり(他 CNG 方式の約 1/2 倍)、また CNG の荷役を液体を介在させて行うことにより、荷揚げ後の残量の大幅削減を提案している。上記方式を採用した CNG 船の実用化に向け、エナシー社は、日本の川崎汽船、韓国の現代重工他と協力関係を構築し、米国の船級協会 ABS の協力の下、2003 年 4 月に ABS から、「Approval in Principle(基本承認)」を取得した。その後、シリンダータンクの疲労試験、破壊実験および荷役システムの検証実験を実施し、設計の安全性、実現性を証明している。シリンダータンクに関しては、本邦大手鉄鋼メーカーの協力を受けている。
(後藤 譲、2006年3月)

CNG 船仕様比較表
    コセル方式 クヌッツェン方式 ボトランズ方式
(エナシー方式)
貨物タンク容量   m3 32,700 77,100 74,260
CNG 積載容量 m3 900万 2,000万 2,000万
ft3 *1 31,800万 7億 7億
貨物タンク数   個 108
(=6 タンク/スタック×18 スタック)
2,672 2,400
(=24 パイプタンク/モジュール×100 モジュール)
ホールド数   5 12 12
主要寸法 全長 m 243 276.2 306
垂線間長 m 231.8 259.75 291
幅 m 38 54 50
深さ m 25.9 29 27.4
計画満載喫水 m 10.3 13.5 10.3
軽荷喫水 m 9 10.5 7.5
船級     米国船級協会によるコンセプト承認 ノルウェー船級協会 米国船級協会による基本承認
貨物タンク比較 計画圧力 MPa *2 20 25 13
格納温度 ℃ 常温 常温 -30
材料   API 5LX70 API 5LX80 API 5LX80
外径 in *3 6.625 42 42
降伏応力 MPa *2 483 552 552
千重量ポンド/平方インチ 70 80 80
板厚 in *3 0.251 1.44 0.75
設計応力 MPa *2 264 365 364
降伏応力/設計応力   1.83 1.51 1.52
貨物タンク重量   t *4 4 万 8 千 60 10 万 2 千 800 4 万 9 千 900
貨物タンク重量トン/
CNG 積載容量百万立方メートル
  5,340 5,140 2,495
  対ボトランズ方式 2.1 2.1 1
荷役方法 積荷/揚荷口   半潜水型ターレット荷役 半潜水型ターレット荷役 半潜水型ターレット荷役
積荷温度/圧力 ℃/MPa *2 常温/25 常温/25 -29/13(船内で冷却)
揚荷       液体置換方式

*1:ft3=立方フィート *2:MPa=メガパスカル、*3:in=インチ *4:t=トン



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