steady‐stateとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 工学 > 大車林 > steady‐stateの意味・解説 

定常状態

※「大車林」の内容は、発行日である2004年時点の情報となっております。

ていじょうじょうたい 定常状態 steady state

運動の状態が時間に対して変わらない状態にあること。 機械装置性能試験一般に定常状態で行うことが必要である。

定常状態

読み方ていじょうじょうたい
【英】:steady state

確率過程において, 時間経過して分布変化しないような状態.


定常状態

【英】:steady state

生体リズム安定した状態を保っていること。

定常状態

(steady‐state から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/10/22 01:52 UTC 版)

定常状態(ていじょうじょうたい、英語: steady state)とは、時間的に一定して変わらない状態を意味し、自然科学の各分野で用いられる概念である。

自然界において、たとえば小川は上流などで雨が降らない限り、時間とともに川の流れの速度や流量が変わることはなく一定であり、この意味で定常状態にあると言える。

流体力学、気象学

流体力学及び気象学では、着目している流れが時間とともに変化しない状態を定常状態という。

乱流

厳密に言えば、冒頭の小川の例は定常状態ではない。なぜなら、小川の表面に波が立つのを見れば分かるように、小川の流れは周囲の影響を受け時間とともに変化しているからである。実際の自然界において厳密な定常状態の存在を確認することは難しいだろう。たとえば大気にしても、低気圧高気圧などのように定常状態からの乱れが常に存在する。このような定常状態からの乱れを擾乱といい、擾乱のある流れを乱流という。

ただし乱流の理論解析では、このような擾乱を確率過程としてとらえることがあり、このとき、擾乱の統計量が時間変化しないことを定常な乱流という[1]

熱力学、統計力学

熱力学統計力学では特に、巨視的な量に時間変化が全くない熱力学的平衡状態と区別して、時間変化(流れ)はあるがその速度が変化しないような状態を非平衡定常状態あるいは単に定常状態という。これは、各点へのインプットとアウトプットとが等しくつりあっていることを意味する。古典的な熱力学・統計力学は平衡状態とそれに近い状態を扱っており、非平衡熱力学・統計力学は最も単純な状態として定常状態近似を用いている。

化学

化学反応速度論)でも、各物質濃度に変化がない化学平衡状態と区別して、化学反応において反応中間体の生成速度と分解速度が等しい状態を定常状態という(反応速度論も参照)。ここでもし反応と逆反応が全く同じ速度で起こっていれば巨視的な変化は観測されないから、平衡状態(動的平衡)ということになる。定常状態近似は酵素反応速度論の基本となるミカエリス・メンテン式を導くのに用いられている。

参考文献

  1. ^ H. Tennekes、J. L. Lumley、藤原仁志・荒川忠一訳 『乱流入門』東海大学出版会、1998年。ISBN 978-4-486-01440-9 

関連項目


「Steady state」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「steady‐state」の関連用語

steady‐stateのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



steady‐stateのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
三栄書房三栄書房
Copyright c San-eishobo Publishing Co.,Ltd.All Rights Reserved.
ダイキン工業ダイキン工業
Copyright (C) 2025 DAIKIN INDUSTRIES, ltd. All Rights Reserved.
日本オペレーションズ・リサーチ学会日本オペレーションズ・リサーチ学会
Copyright (C) 2025 (社)日本オペレーションズ・リサーチ学会 All rights reserved.
日本時間生物学会日本時間生物学会
Copyright © Japanese Society for Chronobiology | All Rights Reserved
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの定常状態 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS