統計量とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 同じ種類の言葉 > 学問 > 学術 > 統計量 > 統計量の意味・解説 

統計量

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/03 09:04 UTC 版)

統計量(とうけいりょう)とは、統計学において、一組の標本データに、目的に応じた統計学的なアルゴリズム関数)を適用し得た、データの特徴を要約した数値を指す。なお十分性をもつ統計量を十分統計量と呼ぶ。日本産業規格では「確率変数だけで規定された関数」[1]と定義している。

概念

例えば簡単な統計量の一例として算術平均を計算する際には、全てのデータ数値を合計しデータ数値の数で割るというアルゴリズムを用いる。

統計学的には、対象とするデータは母集団から抽出される標本であり、標本から直接算出される統計量は観測(観察)できるランダム変数の一種であり、標本の性質を表現する数値である。普通は母集団を母数(観測できない)によって特徴づけられる確率分布として仮定し、そこからあるサイズの標本をランダムに抽出するものとする。

母数の値、例えば全国の25歳の男性の身長の平均は観測できないが、それに対応する統計量、例えば100人の身長の平均は観測できる。また母数と対応する統計量(例の場合には母集団平均身長と100人の平均身長)との差(推定量偏り)もランダム変数であるが、これは観測できるものではないから、統計量ではない。

統計量の種類

統計量は、使用する目的に応じた名が付けられることがある。

母数を統計学的に推定するための統計量を特に推定量(正しくは推定関数)という。

脚注

  1. ^ JIS Z 8101-1, 1.8 統計量.

参考文献

関連項目


統計量

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2015/06/29 08:03 UTC 版)

コルモゴロフ-スミルノフ検定」の記事における「統計量」の解説

n個の標本y1,y2,...,yn対す経験分布Fnは以下のように与えられる。 ここでF(x)帰無仮説提示される分布、またはもう一方経験分布である。二つ分布等しいという帰無仮説棄却されないと仮定する場合上記二つの統計量が従うべき確率分布は、仮説提示される分布連続分布ある限りにおいて、分布の形依存しないクヌースはこの1対の統計量に関する有意性解析する方法に関する詳細な記述与えている。多く人々2つの統計量の代わりにDn=max(Dn+, Dn−) という統計量を用いるが、この統計量の分布はさらに扱いにくい。

※この「統計量」の解説は、「コルモゴロフ-スミルノフ検定」の解説の一部です。
「統計量」を含む「コルモゴロフ-スミルノフ検定」の記事については、「コルモゴロフ-スミルノフ検定」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「統計量」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



統計量と同じ種類の言葉


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「統計量」の関連用語

統計量のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



統計量のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの統計量 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのコルモゴロフ-スミルノフ検定 (改訂履歴)、カイパー検定 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS