睡眠時無呼吸症候群は眠り出すと呼吸が止まってしまう病気です。呼吸が止まると、血液中の酸素濃度が低下するため、目が覚め、再び呼吸し始めますが、眠り出すとまた止まってしまいます。これを一晩中繰り返すため、深い睡眠がまったくとれなくなり、日中に強い眠気が出現します。酸素濃度が下がるため、これを補うために心臓の働きが強まり、高血圧となります。酸素濃度の低下により、動脈硬化も進み、心筋梗塞や脳梗塞を起こしやすくなります。さらに、睡眠不足によるストレスにより、血糖やコレステロール値が高くなり、さまざまな生活習慣病やメタボリック・シンドロームがひきおこされます。
1時間あたり10秒以上の呼吸停止が20回以上出現するような中等症?重症の睡眠時無呼吸症候群を放置すると、心筋梗塞、脳梗塞、生活習慣病、眠気による事故、などのため、死亡率が非常に高くなるため、すぐに治療が必要です。
ひどいイビキ、睡眠中の呼吸停止がある場合には速やかに専門の医療機関で検査・治療を受けることが大切です。
サス【SAS】
読み方:さす
《sleep apnea syndrome》⇒睡眠時無呼吸症候群
睡眠時無呼吸症候群(すいみんじむこきゅうしょうこうぐん)(Sleep Apnea Syndrome; SAS)
寝ている間に、10秒以上の無呼吸状態が1時間あたりに5回以上ある場合、睡眠時無呼吸症候群と診断される。いびきの合間に無呼吸状態となることが多い。
もし、睡眠中に呼吸が止まると、睡眠中の脳が生命の危険を感じて覚醒し、通常の呼吸に戻すので心配はいらない。しかし、睡眠が断続的に妨害される結果、慢性的な睡眠不足を引き起こす。そして、昼間の生活にも影響が出るという。
特に、肥満体質の人は喉を圧迫しやすいので、睡眠時無呼吸症候群にかかることが多いらしい。現在、日本で100万人以上の潜在的な患者がいると言われている。
山陽新幹線で居眠り運転・緊急停車事故を起こした運転士に睡眠時無呼吸症候群の可能性が指摘されたことから、この病気がクローズアップされた。
(2003.03.10更新)
睡眠時無呼吸症候群(SAS)
呼吸障害の一種で、無呼吸状態が睡眠中に繰り返されるため睡眠が浅く、日中に居眠りする傾向が強い。そのため交通事故を招く要因のひとつとなっている。肥満や上あごの小ささなどが原因とされ、国内の潜在患者は推定で約200万人。厚生労働省の研究班が2003年4月にまとめた報告では、SASの重症患者の4人に1人が自動車の居眠り運転による事故を経験していたことが明らかになった。居眠り運転が大事故に結び付くバスやタクシー会社などでは対策に乗り出している。欧米では早くからSAS患者に注目し、1987年、カナダでSAS患者が引き起こす交通事故は、健常人の約2倍以上であり、未治療患者は運転すべきではないと警告した。
睡眠時無呼吸症候群
【英】:sleep apnea syndrome
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