VISION KA41
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/17 17:50 UTC 版)
「鹿島アントラーズ」の記事における「VISION KA41」の解説
2011年、住友金属蹴球団のJリーグ参加を念頭に設立された法人・「株式会社鹿島アントラーズ・エフ・シー」が設立されて満20周年になるにあたり、当時の代表取締役社長の井畑滋は、2041年に予定される法人化50周年に向けた経営ビジョンとして「VISION KA41」を策定した。 「KA」とは、「鹿島アントラーズ」「鹿嶋市・鹿島郡」のイニシャルであるとともに、「経営」という意味も込められている。井畑は「2041年にどのような姿で(法人化)50周年を迎えるべきかを考えたものがこのビジョンです」として、次の5つのビジョンを策定した。 徹底した地域戦略により、地域に支持されるブランドであること 地域を基盤とした育成型クラブであること 世界水準のスタジアムを拠点とすること 世界に挑む強いクラブであり続けること アントラーズファミリーと夢を共有し続けていくこと それを実現させるため、収益性と効率性の高いクラブ構造を着手するために、次に示す3点を重点的な項目として位置付けて強化を図っていくとした。 スタジアムの多様化 選手育成システムの強化 新しいパートナーシップの構築 そして、メインスポンサーがメルカリに譲渡された2021年に、これの改訂版である「VISION KA41 Update」が策定された。クラブは5つのテーマの基本的な方向性を踏襲しつつ、より具体的な定義をアップデートした内容にバージョンアップさせている。 Football - 「世界に挑む強いクラブであり続ける」とした10年前の定義から、「アジアの盟主となり世界を舞台に戦うクラブへ」という目標に引き上げ、育成面の強化を図り、世界基準でプレーできる選手を育てていく Community - 「地域を基盤とした育成型クラブ」の定義を継承しながら、地域と広域の両軸でクラブを中心にした新しいコミュニティーの在り方を作る Brand - 「徹底した地域戦略により、地域に指示される」とした定義から、「ステークホールダーに支持され、ともに成長する」という目標に引き上げ、ステークホールダーとクラブが互いに与し、成長していく関係をさらに追及する Stadium - 2006年策定の「THE DREAM BOX」をさらに磨いていくために、「世界水準のスタジアムであること」にとどまらず、地域とともに進化し、世界に誇れる「THE DREAM BOX」の形を追求していく Dream - 創設時からの原点「チャレンジし続けていくこと」をクラブ全体としてさらに追及し、「Football Dream」を通じて、アントラーズファミリーのそれぞれの夢を共に実現するため、どんな状況においてもチャレンジする姿勢を目指していく さらに、その一つとして法人化35周年に当たる2026年ごろをめどとして、新スタジアムの建設構想の具体的な方針をまとめることも明らかにした。現在のカシマスタジアムは2011年の東日本大震災や、(鹿島灘の)塩害などにより、安全を維持するための管理・修繕費が膨らんでおり、数年前から新スタジアムの建設構想が上がっていた。 新スタジアムは別の場所に建設するか、現在のスタジアムの改修・建て替えかなどについてはこの構想発表の段階では、移設の場合の建設予定地も含め未定であるが、新スタジアムは防災・福祉・観光の機能、また周辺地域のまちづくりなどの開発なども視野に入れていくとしているほか、現在鹿嶋市粟生にあるクラブハウスを新スタジアムに移設し、現クラブハウスもアカデミーの活動拠点にする計画を持っている。
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