国連シリア監視団
別名:国際連合シリア監視団、国連シリア停戦監視団、シリア停戦監視団
英語:United Nations Supervision Mission in Syria、UNSMIS
国際連合(国連)内で発足した、シリア国内の停戦に向けて監視活動を行う部隊。市民弾圧の監視を主な目的としてシリアに派遣されている。
2011年にアラブ諸国を席巻したジャスミン革命の影響を受け、シリアでも大規模な市民抗議運動が起こったが、アサド政権は軍を用いて武力弾圧を続けており、多数の死者を出し続けている。国連安全保障理事会はシリアの市民弾圧を強く非難する声明を公表し、2012年4月に監視団を派遣することを決定した。
国連シリア監視団は非武装集団で、先遣隊となる第1部隊は30人規模、国連シリア監視団全体としては300人規模になるとされている。2012年4月25日現在、第1部隊が4月中に派遣されることが決定されている。
国際連合シリア監視団
(UNSMIS から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/26 14:59 UTC 版)
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概要 | 平和維持活動 | ||||
略称 | UNSMIS | ||||
代表 | ノルウェーのロバート・ムード少将 | ||||
状況 | 活動終了 | ||||
決議 | 安保理決議 | ||||
活動開始 | 2012年4月22日 | ||||
活動終了 | 2012年8月19日 | ||||
活動地域 | シリア | ||||
規模 | 304名 | ||||
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紛争 | シリア内戦 | ||||
国際連合シリア監視団(こくさいれんごうシリアかんしだん、英語: United Nations Supervision Mission in Syria ; UNSMIS)はシリア内戦における停戦監視の目的で2012年に設置された国際連合平和維持活動(PKO)のひとつ。
概説
2011年1月26日よりシリア・アラブ共和国で始まった反政府運動(シリア騒乱)が長期化・内戦化する中、2012年4月21日に国際連合安全保障理事会(安保理)が平和維持活動部隊の本隊を派遣する決議案を全会一致で採択し、設立された。
任務はシリア騒乱の全当事者によるあらゆる形態の暴力停止の監視、本隊は非武装の軍事要員最大300人で構成、派遣期間は7月20日までの90日間とされた。一時、情勢悪化により活動を停止したが、7月14日、150人以上が殺害されたとされるシリア中部の村タラムセ(Treimsa)の現場に調査に入り、「虐殺はシリア空軍によるもの」との分析結果をまとめた。派遣期限の7月20日、安保理は任期をさらに30日間延期する決議案を採択した[1][2]。
再延長の動きがあったものの合意に至らず、内戦が続く中、活動期限の8月19日に解散、撤収した[3]。
脚注
- ^ “国連シリア監視団【こくれんしりあかんしだん】”. 知恵蔵miniの解説. 2012年11月5日閲覧。
- ^ “シリアにPKO本隊派遣へ 安保理、決議案を採択”. 朝日新聞. (2012年4月21日). オリジナルの2013年9月26日時点におけるアーカイブ。
- ^ “国連シリア監視団が撤収 アサド政権、首都で厳重な警備”. 朝日新聞. (2012年8月19日). オリジナルの2013年4月25日時点におけるアーカイブ。
関連項目
- UNSMISのページへのリンク