次期多用途ヘリコプター
別名:次期多用途ヘリ、次期多目的ヘリコプター、新多用途ヘリコプター、UH-X
防衛省が新たに導入を進めている多用途ヘリコプターのコードネーム。主に人員の輸送や物資輸送などへの利用が想定されている。
2012年3月、防衛省は川崎重工業に陸上自衛隊向けの新多用途ヘリコプター「UH-1J」を発注した。UH-1Jは陸上自衛隊に配備されている量産型の観測ヘリコプター「OH-1」を基本とする改良機として製造される。
防衛省が導入を検討・推進している次期航空機は、次期多用途ヘリコプターの「UH-X」のようなコードネームがつけられている。航空自衛隊の次期輸送機は「C-X」、哨戒機は「P-X」と呼ばれている。同じく航空自衛隊の次期戦闘機(主力戦闘機)は「F-X」と呼ばれている。
UH-2
(UH-X から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/02 22:36 UTC 版)
UH-2(英語: Utility Helicopter-2、ユーエイチツー、ユーエイチに)は、陸上自衛隊の多用途ヘリコプターである。陸上自衛隊の次期多用途ヘリコプター導入計画、UH-X(英語: Utility Helicopter-X、ユーエイチエックス)での検討を経て、2015年(平成27年)7月17日、富士重工業(現・SUBARU)とベル・ヘリコプターがベル 412EPIをベースとして共同開発した412EPXが選定され[1]、2021年(令和3年)6月24日にUH-1Jの後継機たる、UH-2として正式に部隊使用承認がなされた[2][3]。ヘリコプター映像伝送装置または赤外線監視装置を搭載する[4]。2021年度より部隊配備を開始した。
注釈
出典
- ^ a b c “防衛省、陸自の次期ヘリ開発に富士重と米ベルを選定”. ロイター. (2015年7月17日)
- ^ 防衛省・自衛隊 [@ModJapan_jp] (2021年2月25日). "【平和をまもる✨】UH-2". X(旧Twitter)より2021年9月18日閲覧。
- ^ a b 『新多用途ヘリコプター(UH-2)の開発完了について』(PDF)(プレスリリース)防衛省、2021年6月24日 。2021年9月18日閲覧。
- ^ J-Wings. イカロス出版株式会社. (2015年10月号). p. 6-7
- ^ a b c “自衛隊の次期ヘリ開発、川重・エアバスなど3連合が名乗り=関係筋”. ロイター. (2014年6月11日)
- ^ “新多用途ヘリコプター(UH-X)を受注”. 川崎重工公式サイト. (2012年3月28日)
- ^ “多用途ヘリ 川重に決定 防衛省”. 東京新聞. (2012年3月7日). オリジナルの2014年10月10日時点におけるアーカイブ。
- ^ “川崎重工、防衛省から陸上自衛隊向けの新多用途ヘリコプター(UH-X)を受注”. 日経プレスリリース. (2012年3月28日). オリジナルの2012年5月11日時点におけるアーカイブ。
- ^ “佐官級幹部が漏洩か、川崎重工などに入札情報”. MSN産経. (2012年9月6日). オリジナルの2012年12月6日時点におけるアーカイブ。
- ^ “防衛省が告発状提出、次期多用途ヘリコプター開発不正疑惑”. MSN産経. (2012年10月2日). オリジナルの2013年1月4日時点におけるアーカイブ。
- ^ “富士重工の内部資料手渡す、防衛省幹部来週にも刑事処分”. MSN産経. (2012年12月15日). オリジナルの2013年1月3日時点におけるアーカイブ。
- ^ “2等陸佐2人を略式起訴 防衛ヘリ談合で東京地検 「利益供与なく悪質性低い」”. MSN産経. (2012年12月20日). オリジナルの2012年12月20日時点におけるアーカイブ。
- ^ “次世代ヘリ白紙化も、尖閣防衛に影響”. MSN産経. (2012年12月21日). オリジナルの2013年1月1日時点におけるアーカイブ。
- ^ “陸自ヘリ開発「白紙」 官製談合事件で小野寺防衛相”. MSN産経. (2013年1月11日). オリジナルの2013年1月11日時点におけるアーカイブ。
- ^ 『陸上自衛隊新多用途ヘリコプターの企業選定に係る事案に関する懲戒処分について』(プレスリリース)防衛省報道資料、2013年7月31日。 オリジナルの2013年10月1日時点におけるアーカイブ 。
- ^ 『川崎重工業株式会社に対する指名停止の措置について』(プレスリリース)防衛省報道資料、2013年7月31日。 オリジナルの2013年10月1日時点におけるアーカイブ 。
- ^ “防衛省、UH-X新規国内開発を断念か?”. FlyTeam. (2014年4月29日)
- ^ Jウイング 2015年 4月号 p.95-96
- ^ “Airbus Offers X4 For Japanese Army UH-X”
- ^ “Airbus Pitched All-New ‘UH-X’ for Japan, and Hasn’t Given Up” (英語). ROTOR&WING INTERNATIONAL. (2015年9月21日)
- ^ “Eurocopter Developing a Number of New Helicopters” (英語). AINonline. (2013年3月3日)
- ^ “Eurocopter plant neuen Hubschrauber” (英語). Handelsblatt. (2012年8月3日)
- ^ a b “防衛省、陸自UH-X提案募集要項を公示”. FlyTeam. (2015年2月26日)
- ^ 『陸上自衛隊新多用途ヘリコプター(UH-X)の開発事業者決定について』(プレスリリース)防衛省、2015年7月17日。 オリジナルの2015年8月1日時点におけるアーカイブ 。
- ^ “エアバス、陸自ヘリ受注失敗で防衛省に説明要求”. ロイター. (2015年8月26日). オリジナルの2015年8月26日時点におけるアーカイブ。
- ^ “新多用途ヘリコプター 【防衛装備庁に納入(31.2.28)】” (HTML). 陸上自衛隊 公式Webサイト:装備. 陸上自衛隊 (2019年2月28日). 2021年10月14日閲覧。
- ^ 陸上自衛隊航空学校・明野駐屯地. “明野写真館”. 2019年12月25日閲覧。
- ^ 乗りものニュース編集部 (2021年6月25日). “自衛隊 新多用途ヘリコプター「UH-2」開発完了し運用スタート 防衛省”. 乗りものニュース (株式会社メディア・ヴァーグ) 2021年10月14日閲覧。
- ^ “スバルの陸自向けヘリ、量産初号機が初飛行 今年度に6機を納入”. 産経新聞 (2022年5月20日). 2022年5月21日閲覧。
- ^ a b “愛称「ハヤブサ」に 陸自最新ヘリUH-2教育スタート アナログ操縦おさらば 災害救助が変わる?”. 乗りものニュース. (2022年7月13日) 2022年7月24日閲覧。
- ^ “防衛力強化加速パッケージ -令和3年度補正予算の概要-”. 防衛省 (2021年11月26日). 2021年12月17日閲覧。
- ^ “第3節 中期防衛力整備計画(令和元年度~令和5年度)の概要”. 防衛省. 2019年12月25日閲覧。
- ^ “令和5年度防衛白書 P.107 資料11 主要航空機の保有数・性能諸元”. 防衛省. 2023年7月29日閲覧。
- ^ “防衛省・自衛隊:予算の概要”. 防衛省. 2023年3月30日閲覧。
- ^ 武若雅哉(軍事フォトライター) (2022年7月1日). “これぞ令和の陸自ヘリ 待望の新型「UH-2」スバルから引渡し UH-1から格段進化 フレア撒けます”. 乗りものニュース (株式会社メディア・ヴァーグ): p. 3 2022年7月9日閲覧。
- ^ 陸上自衛隊霞ヶ浦駐屯地@公式 [@CampKasumigaura] (2022年9月22日). "航空学校霞ヶ浦校は、航空機整備の教育を担任する機関として新多用途ヘリコプターUH-2を受け入れました。". X(旧Twitter)より2022年10月21日閲覧。
- ^ “SUBARU BELL 412EXP SPECIFICATIONS”. ベル・ヘリコプター社. 2022年6月5日閲覧。
- ^ “SUBARU BELL 412EPX”. 株式会社SUBARU. 2022年6月5日閲覧。
- UH-Xのページへのリンク