TDK_AEとは? わかりやすく解説

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TDK AE

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/02/16 03:26 UTC 版)

画像中央にあるカセットテープがTDK AE
(2008年1月以降のパッケージ)

AE(エーイー、アコースティック・エクセレンス、Acoustic Excellence)は、1986年昭和61年)2月から2007年平成19年)12月までTDKが日本市場向けに製造、および、2008年(平成20年)1月から2011年(平成23年)7月までイメーション(TDK Life on Recordブランド、現:オージン社)が日本市場向けに製造していた音楽録音・一般録音用途兼用のコンパクトカセットテープ商品名である。

概要

AEは音楽録音、および一般録音用途に最適化されたノーマルポジションの低級タイプのLH(Low-Class Low Noise High-Output)グレードである。

AEは、1986年2月1日より日本国内で発売され、1983年(昭和58年)9月から1986年1月末まで販売されていた従来の4代目D(ディー、Dynamic)、および、1984年(昭和59年)2月から1986年1月まで販売されていたDS(ディーエス、Dynamic Spirit)の後継として登場した。磁性体には当製品のために開発されたピュア・グレインドフェリック磁性体が採用されており、従来製品の4代目D、およびDSを超えた高音質を売りにしていた。

当初は日本国内で生産されていたが、150分用(片面75分)の磁気テープの本体部分を除き1996年(平成8年)以降よりタイでの国外生産に切り替えられた[1]ものの、2011年(平成23年)7月にタイで発生した大洪水の被害の影響により、同年同月中に同社の音楽録音専用カセットテープのCDing1・CDing2(前者はノーマルポジション専用、後者はハイポジション専用)と共にそのまま製造・出荷終了、2014年(平成26年)末までに流通在庫分の製品が全て販売終了となった。

基本的にAEは日本国内専用の商品名だったが、日本国外ではFE(エフイー、Ferric)、またはA(エー、Acoustic)、D(ディー、Dynamic)などの商品名として販売されていた。

このほか、AEを基に磁性体を見直し、音楽録音用途に最適化された派生製品としてDela(デラ)やB(ビー、Brilliant)などが存在していた。

AEの国外仕様にあたるFE

TDK AEを使用したOEMの一覧

松下電器産業パナソニック(初代法人、現・パナソニックホールディングス
  • Panasonic NX
  • Panasonic PX - ※2011年7月製造・出荷分まで。2012年以降はマクセル UR(UR-L後期ロット品)のOEMに仕様変更された(2016年販売終了)。

  1. ^ 国外生産開始当初は磁気テープ(通称パンケーキ)自体は日本国内で製造されたものを国外へ輸出し、現地で製品の組み立てが行われていたが2000年代以降の製品より150分用を含めた磁気テープ本体が韓国での製造品に変更され、名実共に完全な国外製造品となった。

参考文献

関連項目


「TDK AE」の例文・使い方・用例・文例

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