SwissMicros DM42
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/12/23 05:24 UTC 版)
「HP-42S」の記事における「SwissMicros DM42」の解説
2017年5月、SwissMicrosは HP-42S とよく似ている RPN 電卓 DM42 の生産前サンプルを公開した。 最終製品は2017年12月9日にリリースされた。DM42 はオリジナルの HP-42S よりもわずかに小型(144×77×13 mm, 170 g)ではあるが、ソフトメニューのためにキーボードの最上部の列にキーが追加されており、アルファベット文字入力を直接できるキーボードレイアウトになっている。より大きくなった高コントラストのディスプレイ(シャープの低電力半透過型メモリー液晶。解像度は 400×240。ゴリラガラスによって保護されている)は、スタックの4レベル全てを一度に表示できる(設定変更可能)。ユーザーが使用可能な RAM は約 75 KB。ビープ音源あり。HP 82240A / HP 82240B プリンターをサポートするための赤外線ポートはもちろんのこと、呼び出し可能なリアルタイムクロックも搭載している。FAT16フォーマットのUSB大容量ストレージデバイスをエミュレーティングしたUSBインターフェース(USB Micro-B コネクタ)は、ファームウェアの更新のためだけでなくプログラムの転送と電卓の状態のバックアップ/転送を容易にする。 DM42 は黒いつや消しのPVD(物理気相成長)コーティングされたステンレスケースに入っており、キーボードオーバーレイをサポートしている。DM42 はトーマス・オッケン(Thomas Okken)の GPL のライセンスをされた Free42 シミュレーターの改変バージョンを基にしており、より精度を高くする(decimal128)ためのインテルの浮動小数点数数学ライブラリを使っている。このシミュレーターは STM32L476RG プロセッサー(ARM Cortex-M4 コア、128 KB RAM、1 MB 内蔵フラッシュメモリ)上で動作し、そのプロセッサーの外部にQSPIフラッシュ(そのうちの約 6 MB はユーザーが利用可能)を搭載することによって MB 単位のメモリを増設している。DM42 は CR2032 あるいは USB によって電力を供給されており、クロックは 24〜80 MHz の間で動的に変化する。
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