SmtpStatusCode 列挙体

.NET Framework クラス ライブラリ リファレンス

SmtpStatusCode 列挙体

メモ : この列挙体は、.NET Framework version 2.0 で新しく追加されたものです。

電子メールの送信結果を、SmtpClient クラスを使用して指定します。

名前空間: System.Net.Mail
アセンブリ: System (system.dll 内)
構文

Visual Basic (宣言)

Public Enumeration SmtpStatusCode

Visual Basic (使用法)

Dim instance As SmtpStatusCode

C#

public enum SmtpStatusCode

C++

public enum class SmtpStatusCode

J#

public enum SmtpStatusCode

JScript

public enum SmtpStatusCode

メンバ

	メンバ名	説明
	BadCommandSequence	コマンドが不正な順序で送信されました。
	CannotVerifyUserWillAttemptDelivery	指定したユーザーはローカルではありませんが、受信側の SMTP サービスはそのメッセージを受け入れ、配信を試みました。このステータス コードは、RFC 1123 (http://www.ietf.org を参照) で定義されています。
	ClientNotPermitted	クライアントが認証されなかったか、指定した SMTP ホストを使用したメールの送信が許可されていません。
	CommandNotImplemented	SMTP サービスは指定したコマンドを実装していません。
	CommandParameterNotImplemented	SMTP サービスは指定したコマンド パラメータを実装していません。
	CommandUnrecognized	SMTP サービスは指定したコマンドを認識できません。
	ExceededStorageAllocation	メッセージが大きすぎて、送信先のメールボックスに格納できません。
	GeneralFailure	トランザクションを発行できませんでした。指定した SMTP ホストが見つからない場合にこのエラーが発生します。
	HelpMessage	サービスによってヘルプ メッセージが返されました。
	InsufficientStorage	SMTP サービスには、要求を完了するために必要な容量のストレージがありません。
	LocalErrorInProcessing	SMTP サービスは要求を完了できません。このエラーは、クライアントの IP アドレスが解決できない (つまり、逆引き参照の失敗) 場合に発生します。クライアントのドメインが、第三者中継や迷惑メール (SPAM) の送信元として識別されている場合にも、このエラーが発生します。詳細については、RFC 2505 (http://www.ietf.org) を参照してください。
	MailboxBusy	送信先のメールボックスが使用中です。
	MailboxNameNotAllowed	送信先のメールボックスの指定に使用した構文が正しくありません。
	MailboxUnavailable	送信先のメールボックスが見つからなかったかアクセスできませんでした。
	MustIssueStartTlsFirst	SMTP サーバーが TLS 接続のみを受け入れるように構成されており、SMTP クライアントが非 TLS 接続を使用して接続しようとしています。これを解決するには、そのユーザーについては、SMTP クライアントで EnableSsl=true を設定します。
	Ok	電子メールは SMTP サービスに正常に送信されました。
	ServiceClosingTransmissionChannel	SMTP サービスの伝送チャネルが閉じられています。
	ServiceNotAvailable	SMTP サービスが利用できません。サーバーの伝送チャネルが閉じられています。
	ServiceReady	SMTP サービスの準備が整っています。
	StartMailInput	SMTP サービスは、電子メールの内容を受信できる状態です。
	SyntaxError	コマンドまたはパラメータの指定に使用した構文が正しくありません。
	SystemStatus	システム ステータスまたはシステム ヘルプの応答です。
	TransactionFailed	トランザクションが失敗しました。
	UserNotLocalTryAlternatePath	ユーザー メールボックスが受信側のサーバー上に配置されていません。提供されたアドレス情報を使用して再送信する必要があります。
	UserNotLocalWillForward	ユーザー メールボックスが受信側のサーバー上に配置されていません。サーバーは電子メールを転送します。

解説

SmtpStatusCode 列挙体の値は、SMTP (Simple Mail Transfer Protocol) サーバーから送付される応答のステータス値を指定します。SmtpException クラスと SmtpFailedRecipientsException クラスには、SmtpStatusCode の値を返す StatusCode プロパティが含まれます。

SMTP は、RFC 2821 (http://www.ietf.org を参照) で定義されています。

使用例

SmtpException がスローされたときにコンソールにエラー メッセージを表示するコード例を次に示します。

C#

public static void CreateMessageWithAttachment3(string
 server, string to)
{
    // Specify the file to be attached and sent.
    // This example assumes that a file named Data.xls exists in the
    // current working directory.
    string file = "data.xls";
    // Create a message and set up the recipients.
    MailMessage message = new MailMessage(
       "ReportMailer@contoso.com",
       to,
       "Quarterly data report",
       "See the attached spreadsheet.");

    // Create  the file attachment for this e-mail message.
    Attachment data = new Attachment("Qtr3.xls");
    // Add time stamp information for the file.
    ContentDisposition disposition = data.ContentDisposition;
    disposition.CreationDate = System.IO.File.GetCreationTime(file);
    disposition.ModificationDate = System.IO.File.GetLastWriteTime(file);
    disposition.ReadDate = System.IO.File.GetLastAccessTime(file);
    // Add the file attachment to this e-mail message.
    message.Attachments.Add(data);
    //Send the message.
    SmtpClient client = new SmtpClient(server);
    // Add credentials if the SMTP server requires them.
    client.Credentials = (ICredentialsByHost)CredentialCache.DefaultNetworkCredentials;
    // Notify user if an error occurs.
    try
    {
        client.Send(message);
    }
    catch (SmtpException e)
    {
        Console.WriteLine("Error: {0}", e.StatusCode);
    }
    finally
    {
        data.Dispose();
    }
}

プラットフォーム

Windows 98, Windows 2000 SP4, Windows Millennium Edition, Windows Server 2003, Windows XP Media Center Edition, Windows XP Professional x64 Edition, Windows XP SP2, Windows XP Starter Edition

開発プラットフォームの中には、.NET Framework によってサポートされていないバージョンがあります。サポートされているバージョンについては、「システム要件」を参照してください。

バージョン情報

.NET Framework
サポート対象 : 2.0

参照

関連項目
System.Net.Mail 名前空間