RS125R
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/13 04:03 UTC 版)
RS125RはHRC(ホンダレーシングコーポレーション)製の2ストローク124 cc単気筒エンジンを搭載するレース専用マシンである。末尾にRを付けず、「RS125」と呼ばれることも多い。製造はHRCではなく、浜松製作所で行われた。 ロードレース世界選手権125 ccクラスには1987年、イタリアのエツィオ・ジャノーラをライダーにプロトタイプのマシンを参戦させた。翌年からレギュレーションが変更となり、エンジンが単気筒のみに制限されるのを見越してのプロトタイプ投入であった。ホンダにとっては1968年にGP参戦を休止して以来の同クラス本格復帰であり、初の2ストロークマシンでの参戦となった。翌1988年には第6戦ニュルブルクリンクでジャノーラが初優勝を果たした。そして1990年に17歳のロリス・カピロッシが初めてチャンピオンを獲得して以降、RS125Rは以下のとおり、のべ9名の世界チャンピオンを生み出した。 ロリス・カピロッシ - 1990年,1991年 ダーク・ラウディス - 1993年 青木治親 - 1995年,1996年 エミリオ・アルサモラ - 1999年 ダニ・ペドロサ - 2003年(RS125RW) アンドレア・ドヴィツィオーゾ - 2004年 トーマス・ルティ - 2005年 しかし、ホンダは2004年に車体を、2005年にエンジンのキットパーツの開発を終了させてしまったため、ライバルのアプリリアに比べると性能の差が大きくなり、2009年時点で、RS125Rでグランプリにフル参戦するライダーはほぼ皆無になってしまった。また125 ccクラス自体も2012年より「Moto3」クラスにリニューアルされ、2ストロークエンジンのマシンは参戦不可となったため、後継車両としてNSF250Rが登場している(RS125R用のパーツの多くがNSF250Rでも利用可能であることからも、後継車両であることがわかる)。
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