Quercus crispulaとは? わかりやすく解説

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ミズナラ

別名:
【英】:Quercus crispula
(ブナ科)


北海道本州四国九州、さらにサハリン南千島朝鮮などに分布しますが、代表的な日本での産地北海道です。この類の木材は、広葉樹材としては日本のみでなく、欧米諸国においても代表的なものです。フランスルーブル博物館展示品家具なかにはヨーロッパ産の同類木材使われているものがあります最近日本においてもミズナラ製の家具対す需要高まってきています。これは、たぶん住宅様式欧風化と本物指向伴って、ミズナラのもつ木材味わい見直されるようになったからでしょう歴史的にミズナラの類がヨーロッパでは高級用材として珍重され北海道からそのための厚板として古くから輸出されています。木材少な日本から海外へ輸出されたものとして珍しい例です。

木材
心材褐色で、淡色辺材からはっきり区別出来ます年輪の境に沿って大きな道管環状並んでいるため、年輪がはっきりとしています。
このような組織のため、成長がよいと木材比重高くなり、硬くなります逆に成長が悪いと、軽軟になります放射組織幅広く、高いので、とくに柾目面では、帯状模様(とらふ)はっきりとあらわれ家具材用いたときの大きな魅力となってます。気乾比重の値は6.45~0.68 (平均値)~0.90 で重硬です。心材保存性中庸で、加工難しい方です。

用途
洋風家具器具床板運動具、洋酒造船木炭合板単板車両などがありますウィスキーは、日本はもちろんイギリスアメリカでもこの類の木材作られており、日本酒スギとの間の関係のように欠かかせないものです。


ミズナラ

(Quercus crispula から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/28 07:49 UTC 版)

ミズナラ(水楢[10]学名: Quercus crispula var. crispula)は、ブナ科コナラ属落葉高木コナラよりも葉が大きいナラの仲間で、別名オオナラ(大楢)ともよばれる[11][12]。温帯の落葉広葉樹林の代表的構成種である。和名の由来は、ナラの仲間で、材に水分が多く含み燃えにくいことによる[13][12]


注釈

  1. ^ 遷移の終局段階に見られる永続的に種組成、構造の安定した植生状態のことで、極相ともいう。極盛相状態の植物群落を極相群落あるいは終局群落ともいう[17]

出典

  1. ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Quercus crispula Blume var. crispula ミズナラ(標準)”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2022年1月20日閲覧。
  2. ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Quercus mongolica Fisch. ex Ledeb. subsp. crispula (Blume) Menitsky ミズナラ(シノニム)”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2022年1月20日閲覧。
  3. ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Quercus mongolica Fisch. ex Ledeb. f. macrocarpa (Nakai) Kitam. et T.Horik. ミズナラ(シノニム)”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2022年1月20日閲覧。
  4. ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Quercus mongolica Fisch. ex Ledeb. f. lomgifolia (Nakai) Kitam. et T.Horik. ミズナラ(シノニム)”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2022年1月20日閲覧。
  5. ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Quercus crispula Blume f. longifolia (Nakai) M.Kikuchi ミズナラ(シノニム)”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2022年1月20日閲覧。
  6. ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Quercus grosseserrata Blume ミズナラ(シノニム)”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2022年1月20日閲覧。
  7. ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Quercus mongolica Fisch. ex Ledeb. var. grosseserrata (Blume) Rehder et E.H.Wilson ミズナラ(シノニム)”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2022年1月20日閲覧。
  8. ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Quercus mongolica Fisch. ex Ledeb. var. crispula (Blume) H.Ohashi ミズナラ(シノニム)”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2021年1月20日閲覧。
  9. ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Quercus mongolica Fisch. ex Ledeb. subsp. grosseserrata (Blume) Sugim. ミズナラ(シノニム)”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2022年1月20日閲覧。
  10. ^ a b c d e f g h 田中潔 2011, p. 39.
  11. ^ a b c d 樹皮・葉でわかる樹木図鑑 (2011)、65頁
  12. ^ a b c d e f 亀田龍吉 2014, p. 46.
  13. ^ a b c d e f g h 西田尚道監修 学習研究社編 2009, p. 132.
  14. ^ a b c d e f g h i j k 平野隆久監修 永岡書店編 1997, p. 233.
  15. ^ a b c d e 辻井達一 1995, p. 121.
  16. ^ a b c 林将之 2008, p. 19.
  17. ^ 造園用語集 極相”. 愛香園(福岡). 2024年2月18日閲覧。
  18. ^ a b c d 辻井達一 1995, p. 122.
  19. ^ a b c d e f g h 鈴木庸夫・高橋冬・安延尚文 2014, p. 144.
  20. ^ a b c d 辻井達一 1995, p. 123.
  21. ^ 鈴木忠司の実験で、水さらしだけでかすかな弱い渋みを残すまでになるのに丸ごとで101日、粗割りで88日かかった(増田孝彦・黒坪一樹「ドングリのアク抜き方法に関する一考察」4頁。)。
  22. ^ ミズナラ”. 北海道森林管理局. 2012年1月21日閲覧。
  23. ^ 日本のレッドデータ検索システム(ミズナラ)”. エンビジョン環境保全事務局. 2012年1月21日閲覧。
  24. ^ 国指定文化財等データベース(小黒川のミズナラ)”. 文化庁. 2012年1月21日閲覧。




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