Power Macintosh G3 DT, MT, All-In-One
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「Power Macintosh」の記事における「Power Macintosh G3 DT, MT, All-In-One」の解説
1997年12月3日発表。プロセッサにPowerPC G3を搭載した最初の製品。DTはデスクトップタイプ、MTはミニタワー、All In Oneは一体型である。これまでの数字4桁のモデル名は廃止され、名称は全てPower Macintosh G3に統一された。通称「Gossamer G3」(All in Oneを除く)。 新採用のプロセッサ、PowerPC G3はこれまでの主力、PowerPC 604シリーズに比べ低価格、低消費電力でありながら、バックサイドL2キャッシュの採用により大幅な性能向上を果たしており、これにより旧来の製品に比べ飛躍的な性能向上が実現された。 MT・DTではGossamerと呼ばれる、これまでのPower Macintoshシリーズとは大幅に異なるアーキテクチャを採用した。これまでの独自の機能を満載した高機能路線を変更し、PC/AT互換機で広く普及している技術を採り入れることによって開発費の圧縮、ロジックボードの小型化、高性能化、更には低価格化に成功した。 最大の刷新はメモリーにPC/66 SDRAMを採用したことである。これまでPower MacintoshシリーズはFPM-DIMMを採用しており、2本のメモリーを対にして動かす「メモリーインターリーブ機構」を搭載することによって転送速度を高速化していた。しかしこの機構は複雑で、メモリーを2本単位で増設しなければ機能しないなどの弱点があった。GossamerではPC/AT互換機で主流になっていたSDRAMの採用をすることによりメモリーの高速化に成功した。 また、システムバスの動作速度もこれまでの最高50MHzから66MHzまで高速化され、システム全体の性能が向上した。ストレージデバイスの接続もこれまでのFast SCSI (10MB/s) からEIDE (16.6MB/s) に変更された。部品点数も大幅に削減され、ロジックボードの大きさがかなり小さくなった。 Gossamerアーキテクチャは後に発売されたPowerBook G3やiMacなど1999年までのMacintoshの礎となった。 一方でFireWire、USBは未搭載でキーボードなどの操作デバイスはADB接続であり、また内部はIDE化されていても外部ストレージ接続用にSCSIインターフェイスも搭載しており、第2世代までの名残も随所に見られた。シリアルポートを標準搭載した最後のデスクトップMacintoshである。 初期型の弱点は強力なCPUに比較するとグラフィックがあまり高性能ではない(ATI TechnologiesのRage IIをオンボード搭載)ことであり、マイナーアップデートでより高性能なRage Proを搭載した。 なおPower Macintosh G3 All-In-Oneはアメリカの教育市場向け機種である。ロジックボードは筐体に合わせて若干の設計変更を受けており、開発コードは「Artemis」である。 機種名 G3 MT 266G3 DT 266G3 DT 233G3 MT 333G3 MT 300G3 DT 300G3 DT 266CPU PowerPC G3/266MHz PowerPC G3/233MHz PowerPC G3/333MHz PowerPC G3/300MHz PowerPC G3/266MHz メモリ 32MB(最大384MB) PC66 SDRAM 3slot 128MB(最大768MB) PC66 SDRAM 3slot 64MB(最大768MB) PC66 SDRAM 3slot 32MB(最大768MB) PC66 SDRAM 3slot グラフィックチップ ATI Rage II 2MB(最大6MB) AIT Rage Pro HDD EIDE 6GB 4GB Ultra Wide SCSI 9GB 8GB 6GB 4GB 光学ドライブ 24倍速CD-ROM 3.5インチ拡張ベイ ZIPドライブ内蔵 なし ZIPドライブ内蔵 拡張スロット PCI slot x3 LANポート 10Base-T Ethernet port x 1 SCSIポート D-SUB 25pin SCSI port x 1
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