10BASE-T
10BASE-Tとは、IEEE802.3iで標準化された、Ethernet規格である。ツイステッドペアケーブルを用い、ハブを介して各機器を接続するスター型LANとして構成される。
10BASE-Tの伝送速度は最大10Mbps、最長伝送距離は100メートルとなっている。ケーブルのコネクタにはモジュラージャックが採用されており、容易にネットワークポートとケーブルとを接続することができる。このため、10BASE-Tは大規模LANにも一般にも普及した規格となっている。
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10BASE-T
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/04 15:31 UTC 版)
「10メガビット・イーサネット」の記事における「10BASE-T」の解説
1990年にIEEE 802.3iとして標準化された。UTPケーブルを用いて、各末端機器とハブとを配線する。 ケーブル取り回しの簡易さ、ネットワーク拡張性の高さ、機器入手性の高さなどにより最も広く普及したイーサネット規格の1つ。各機器はハブとの間だけで結線が済み、個別に接続を変更できる。レイヤー1処理を行うリピータハブとの接続では半二重通信を、レイヤー2処理を行うスイッチングハブとの接続では全二重通信をサポートする。 UTPケーブルはTIA/EIA-568-B規格で規定されている。カテゴリ3以上で最長100m。ケーブル両端にあるRJ-45コネクタには8つのピンがあるが、10BASE-Tではこの内2対4線しか使用していない。ピン番号1と2はオレンジの被覆で送信用として、ピン番号3と6は緑の被覆で受信用として用いる。ストレートケーブルでは同じ端子を接続し、クロスケーブルでは一方のコネクタの送信ピンをもう一方のコネクタの受信ピンと互いに接続する。なお、カテゴリ5以上の電気条件を満たせば同じ結線で100BASE-TXでも使用可能である。また、ストレートケーブルの中にはISDN等への転用が可能なように、この他にピン4・5番を青の組で、ピン7・8番を茶色の組で繋いだ製品や、8色の単色線を2本ずつ束ねたものも存在する。 送付データがない状態のときはアイドルモードとして100ナノ秒のパルスを16ミリ秒間隔で繰り返す。このシーケンスはオートネゴシエーションではNLP (normal link pulse)と呼び、後発規格との接続互換性のために使われている。
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