10BASE5
10BASE5とは、10BASE5とは、IEEE802.3iで標準化されている、伝送速度最大10MbpsのEthernet規格のことである。最長伝送距離は500メートルである。
10BASE5は、通称「イエローケーブル」と呼ばれる直径1cmの同軸ケーブルを伝送路として用いる。機器との接続にはこの同軸ケーブルに穴を開け、「タップ」と呼ばれる機器を取り付ける。タップから接続する機器まではトランシーバケーブルで繋ぎ、ケーブル終端には終端部品(ターミネータ)を取り付ける必要がある。
10BASE5
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/04 15:31 UTC 版)
「10メガビット・イーサネット」の記事における「10BASE5」の解説
1983年にIEEE 802.3として標準化され、2003年9月に廃止された方式。 直径0.375インチ=約9.5mmの、太くて硬い同軸ケーブルを用いる。同軸ケーブルの特性インピーダンスは50Ω。この同軸ケーブルは当初、黄色の被覆が主流だったため、イエローケーブルと呼ばれていた。ケーブルの最大長は500mと規定されており、規格名称の末尾の"5"はこのケーブル長を意味する。 この同軸ケーブルにタップという分岐装置を取り付けることにより、各装置との間で通信を行う。タップは、同軸ケーブルの心線に針を刺すような形で接続を行う。この線は、牙のような針で噛み込む様子から、ヴァンパイアと俗称されていた。多くの場合、タップとコンピュータとの間にはAUIと呼ばれる信号変換装置が設置された。 ケーブル耐久性が高く、外乱ノイズへの耐性が高いため比較的長く配線できる。一方で、ケーブルが太いため引き回しに難点があったり、分岐タップの取付に手間がかかるなどの欠点がある。
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