Plot 1
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/18 03:40 UTC 版)
「スティング (映画)」の記事における「Plot 1」の解説
1936年9月、イリノイ州のジョリエット(シカゴの南西64km の市)でギャングの手下であるモットーラが、違法賭博の売上金11,000ドル(現在価値で約20万ドル程度。貨幣価値については後述。)をシカゴに持っていく途中に路上で強盗の現場を目撃。男がナイフで足を刺され、大金が入った財布を盗まれた。偶然通りすがった別の男が犯人の足に鞄を投げつけて撃退し、モットーラは犯人が落とした財布を拾った。通りすがりの男が警察を呼ぼうとすると被害者の男に咎められた。聞くと男はギャングを主な顧客とする賭博場のオーナーであるらしい。財布の中身は顧客に渡すための金5,000ドルであるため、約束の4時までに届けなければ流用したと疑われ殺されてしまうという。被害者の男は、財布を届ければ謝礼として100ドルを支払うと約束。通りすがりの男が厄介事に関わるのを嫌ったため、モットーラがその役目を買って出た。財布の中身ごと自分のものにできると睨んだからだ。 大金を乱雑にポケットに入れるモットーラに、通りすがりの男は、モットーラの所持金と一緒にズボンの中に入れた方が安全だとレクチャーした。モットーラはタクシーに乗ると、大金が自分のものになったと高笑いする。しかし「大金」が入った袋を開けてみると中身は大量のチリ紙だった。実は、通りすがりの男と被害者の男と強盗は詐欺グループで、まんまとモットーラを騙したのだ。 通りすがりの男はフッカーという名の詐欺師で、レクチャーの際にモットーラの所持金だけ盗み取り、用意していた大量のチリ紙が入った袋をモットーラに渡したのだ。被害者役のルーサーはフッカーにとって親同然の師匠で足は刺されてなどいなかった。モットーラは大量の売上金を所持していたためフッカーとルーサーは大儲けに成功した。しかしフッカーは図に乗り自らの取り分をさらに増やそうとギャンブルに投じて失敗。ルーサーは自らの取り分と引き換えにフッカーを組織から脱退させ、古い友人の元に行くよう命じた。 落ち込むフッカーの前に、警察官であるスナイダーが現れ、詐欺で大金を手にしたことを問い詰めた。スナイダーによるとその金はドイル・ロネガンという大物ギャングの手元に渡る予定のもので、警察がロネガンに事実を伝えればフッカーは殺されると忠告。モットーラがロネガンの手下であると気づいたフッカーは、取り分の一部を要求してきたスナイダーに偽造紙幣を手渡してひとまず難を逃れた。 しかし詐欺グループの師匠でもあるルーサーの命が狙われると思ったフッカーは近くの店に飛び込み彼と電話で連絡を取ろうとしたが繋がらない。急いで彼のいるアジトに向かったが、ルーサーはすでにロネガンの手下により殺害されていた。
※この「Plot 1」の解説は、「スティング (映画)」の解説の一部です。
「Plot 1」を含む「スティング (映画)」の記事については、「スティング (映画)」の概要を参照ください。
- Plot 1のページへのリンク