Plot 7
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/18 03:40 UTC 版)
「スティング (映画)」の記事における「Plot 7」の解説
作戦の当日フッカーは賭博場に向かう途中でロレッタに遭遇。抱擁を交わそうとしたその瞬間、フッカーの背後から銃弾が放たれロレッタの頭部を撃ち抜いた。呆然とするフッカーに、銃を撃った「殺し屋」はロレッタが持つハンドバッグに隠されていた拳銃を示した。実はロレッタこそがフッカーを殺害するためにロネガンが雇った殺し屋「ロレッタ・サリーノ」であり、「殺し屋」はゴンドーフがフッカーの元に遣わしたボディーガードであった。ロレッタが前日の夜にフッカーを殺さなかったのは、部屋に入る際に向かいの部屋の老婆に、二人で部屋に入るのを見られていたからであった。 賭博場では、いつものように電話で賭けるべき馬を聞いたロネガンが、その馬の単勝に50万ドルの大金をつぎ込んだ。あまりの賭け金の大きさに静まり返る店内。賭けを断ろうとするゴンドーフに対しロネガンが挑発。結局ゴンドーフはこの賭けを受け付けた。ロネガンは余裕の表情で席に着いた。そこに電報局の担当者が心配になったと姿を見せた。担当者が伝えた通りに買ったかどうかロネガンに確認すると、ロネガンは「指定された馬の単勝に50万ドルを賭けた」と話した。すると担当者は驚き「複勝だ!相手と言ったろ!その馬は2着だ」と言った。 慌てたロネガンが賭けの取り消しを要求しに馬券売り場に駆け込んだその時、賭博場にポーク率いるFBIとスナイダーが現れた。ゴンドーフに逮捕を告げたポークがフッカーに労いの言葉を掛けると、フッカーに裏切られたことに気づいたゴンドーフはフッカーに発砲。それを見たポークもゴンドーフに発砲し、フッカーとゴンドーフは共に倒れ、動かなくなった。ポークはスナイダーに急いでロネガンを外に連れ出すよう命じ、スナイダーはロネガンを外に連れ出しその場を去った。ロネガンは50万ドルが中に残ったままだと主張するがスナイダーは聞く耳を持たなかった。 スナイダーがロネガンを外に連れ出したのを確認すると、ポークは床に倒れているフッカーに「行ったぞ」と声をかけた。するとフッカーは目を開け、笑いながらゆっくりと起き上がった。そしてポークに「いいぞヘンリー、もう大丈夫だ」と声をかけられたゴンドーフもまた笑って起き上がった。ゴンドーフいわく「見事な演技だったぞ。本物のFBIが来たかと思ったよ」ポークいわく「功労者はスナイダーだ。騙され続けてくれた。ロネガンを連れ出すとこなんざ見ものだったよ!」そう、これらは全て、ゴンドーフとポークこと詐欺師ヒッキーによる、悪徳警察官スナイダーとギャングのボスであるロネガンを騙すための大掛かりな芝居だったのである。 偽の賭博場が解体される中、ゴンドーフとフッカーは人混みへと消えて行った。
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