PKCS標準の一覧
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/10 01:00 UTC 版)
バージョン名前説明PKCS #1(英語版)2.2 RSA暗号標準 RFC 8017 参照。RSA暗号鍵、公開鍵および秘密鍵のフォーマットの規定。Not encrypted. PKCS #2- 廃案 現在、無効。メッセージダイジェストのRSA暗号を扱っていたが、PKCS#1に統合された。 PKCS #31.4 Diffie-Hellman鍵共有標準 お互いに事前知識を持たない2つの組織が連携して安全でない通信チャンネルを上でも共通鍵を確立できるようにする暗号プロトコル。 PKCS #4- 廃案 現在、無効。RSA 鍵の構文を扱っていたが、PKCS#1に統合された。 PKCS #52.1 パスワードに基づく暗号化の標準 RFC 8018 および PBKDF2 を参照。 PKCS #61.5 拡張された証明書構文の標準 古いX.509v1証明書の仕様に対する拡張を規定。X.509v3により破棄。 PKCS #71.5 暗号メッセージ構文標準 RFC 2315 参照。PKI の下でメッセージを署名や暗号化するのに使用される。証明書の配布のためにも用いられる(例えば、PKCS #10メッセージの応答として)。現在、RFC 3852 に基づいている S/MIME の基礎を構成し、暗号メッセージ構文標準 (CMS) として更新されている。 PKCS #81.2 秘密鍵情報構文の標準 RFC 5958 参照。詳細は後述。 PKCS #92.0 選択された属性タイプ RFC 2985 参照。PKCS #6 証明書拡張、PKCS #7 デジタル署名メッセージ、PKCS #8 秘密鍵情報、および PKCS #10 証明書署名要求で利用される属性タイプの選択された定義。 PKCS #101.7 証明書署名要求 RFC 2986 参照。公開鍵の認証を要求するために認証局へ送信されるメッセージのフォーマット。証明書署名要求を参照。 PKCS #11(英語版)2.40 暗号トークンインタフェース (Cryptoki) 暗号トークンへの汎用インタフェースを定義するAPI。(ハードウェアセキュリティモジュールも参照の事) PKCS #12(英語版)1.1 個人情報交換構文の標準 RFC 7292 参照。パスワードに基づく鍵(暗号)により保護された秘密鍵と、それに関連する公開鍵証明書を保管するために一般に利用されるファイルフォーマットの定義。PFXは PKCS#12 の旧称である。これは、複数の組み込みオブジェクト、例えば複数の証明書を格納できるコンテナフォーマットである。通常、パスワードにより保護/暗号化される。 Java の鍵ストアのフォーマットとして利用できる。Tomcat では利用できるが Apache では利用できない。 PKCS #13– 楕円曲線暗号の標準 (策定中)98年の提案から進展なし。 PKCS #14– 擬似乱数 (策定中)EMCのサイトからは削除されている。 PKCS #151.1 暗号トークン情報フォーマットの標準 暗号トークンのユーザが、アプリケーションの Cryptoki の実装 (PKCS #11) や他のAPIに依存せず、アプリケーションに対し自身を特定できるようにするための標準の規定。RSA は、この標準のICカードに関する部分を ISO/IEC 7816-15に対し譲渡した。
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